SSブログ

コロナと津波と(西山 由佳子編) [varied experts]

ve0204西山氏.jpg 年が明けて、まだ1カ月しか経っていないのですが、いろいろなことがあり、頭が追いつかない感じと西山氏。
まずは新型コロナウイルス。釧路保健所の管内でも、1月の感染者数は、これまでで最多だった昨年8月の295人をあっさり
上回り、さらに膨らみました。1月下旬には連日のように1日あたりの感染者数が過去最多を更新。
新型コロナウイルスの流行が始まってからの2年間の経験からは考えられないような広がり方です。
「中でも驚いたのが、アイスホッケーのひがし北海道クレインズの試合での大規模感染。
私の周りでも、会場にいて感染した人がいました。」釧路管内では初めてとなる、スポーツイベントでの大規模感染。
その数も驚きますが、さらに衝撃だったのは、試合を見ていた観客からもたくさんの感染が確認されたことです。
濃厚接触者に該当しない観客の感染例も多いとなると、どういう原因やメカニズムだったのか。
昨シーズンは釧路開催での感染者の報告はなかったのになぜ?と思います。
アイスホッケーで集団感染といえば、昨年8月に苫小牧で発生した全国高校選抜アイスホッケー大会がありました。
感染者も今回とほぼ同規模。苫小牧の大会は無観客開催だったので、感染者150人のうち選手が9割でした。
でもクレインズ戦は観客がいました。そして、感染者の半数以上が観客となりました。
クレインズは観客数の上限を平時の半数に抑えたり、座席間隔を広げたりと感染対策を講じていました。その他様々な対策を行っていたにも関わらず、クラスターの発生を防げなかった。それはどうしてだったのでしょう。「<アイスホッケーのまち>を自負する釧路だけに、原因を究明しガイドラインを見直すなど再発防止策をしっかりと講じ、市民が安心して試合を見に行ける、
その様な環境をつくってもらいたいですね。」と西山氏。
さて、コロナの感染が急拡大するさなか、1月16日の未明に太平洋岸に出された津波注意報に驚かれた方も多いと思います。釧路市内でも自主避難した方もいましたが、
多くの市民は、どうしたらいいのか戸惑った様です。
昨年の暮れに、道東沖の千島海溝沿いと、日高沖から三陸沖に伸びる日本海溝沿いをそれぞれ震源とする巨大地震の被害想定が公表され、地震と津波の恐ろしさは多くの釧路市民が共有してはいます。特に冬の深夜に発生すれば、被害が最も深刻になるという事もたくさんの方が知ることになってきました。
それでも、戸惑う人が多かったのは・・・。その一因は、津波に関する警報や注意報は、大きな地震のあとに出る、と思っていた方が少なくなかったからではないでしょうか。もちろん、過去にも、1960年のチリ沖地震津波のように、国内での地震で引き起こされたのではない津波により大きな被害が出たケースはあります。
「北海道新聞釧路支社も、災害対応マニュアルはありますが、実は、津波は地震の後に来るという想定しかされていません。今回を教訓に、津波の注意報や警報が単独で出るという想定を新たに作り、それぞれどの様な対応が必要か対策を練り直す事になりました。災害はいつ起きてもおかしくないですから、早急にやらなければ・・。」
私たち一人一人にも言える事だと思います。

Facebook コメント