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2022.0601 O.A 市立釧路総合病院 泌尿器科 院長 森田研氏&医療技術部 手術関連専門臨床工学技士 土屋駿人氏 [close to you <dr.編>]

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臨床検査技師の仕事について。今回は手術関連臨床工学技士の業務について教えていただきました。
市立釧路総合病院には手術室が9室あり、ロボット支援下手術や内視鏡手術等、年間約4000件を超える手術が行われています。
その手術室で業務を行っている臨床工学技士は3~4名。手術医療機器のセッティング、操作、トラブル対応、点検業務や看護師への指導や教育もなさっているそうです。
土屋氏はこの資格ができた2016年よりも前から手術業務に携わっていたそうです。手術室での多くの医療機器の多様化と高度化に伴う高い技術や知識を持った臨床工学技士の必要性を実感し、後輩もできたので、指導・教育する上で何か自身もチャレンジしたいと感じ、去年試験に合格なさったそう。
なんとその合格率12%。狭き門です。全国には86人いらっしゃるそうです。そのうち釧路在住者が3名。
「実際に資格を取得して、知識が増えて応用力もついたと実感することもありますし、トラブルの対応が迅速になったと思います。
また、人をまとめるリーダー力、コミュニケーションスキルの重要性を感じています。」
臨床工学技士の世界も細分化し、より専門性が高くなってきているのだとお話しを伺って感じました。
それだけ機械が増えたという事、それに伴ってドクターと機械をつなぐ、またその機械をある意味メンテナンスする非常に重要な役割を担っているのだと思います。
例えば麻酔関連もそう。麻酔導入期の業務では、気管挿管の準備・介助、静脈・動脈圧ライン確保の介助、麻酔記録の入力、神経ブロックの準備・介助、
挿管困難症例時の対応・介助、動脈圧ラインからの採血・検査、
手術中麻酔の管理の業務では、循環動態の把握、麻酔記録の入力、輸液・薬剤の更新、
抜管・覚醒時の業務では、覚醒へ向けた薬剤の減量調節、抜管時の介助、リカバリールームへの移動、最終バイタルの確認と報告・・・等々まだまだ他にも業務は沢山。
「臨床工学技士、手術室臨床工学技士はまだまだ歴史が浅いのは事実です。多くの医療機器を使用する手術には必要な存在だと感じています。
医師や看護師と協力して、患者さんにとって安全で質の高い医療を提供できるように、日々精進していきたいと考えています。」

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