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2022.0928 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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9月26日から新型コロナウイルス感染者の対応が変わりました。
高齢者や重症化しやすい方々に適切な医療の提供を行うため、症状が軽い方は自身の健康管理による自宅療養が基本。
体調が悪化した場合は「陽性者健康サポートセンター」へ相談という流れです。
「困るのは従来型のファイザー/モデルナを5月以降に投与されてる場合、次のオミクロン変異株ワクチンが打てるまで5カ月間隔を空けている間に、感染力強いので
オミクロンにはかかってしまいそう。ワクチンについては今はこの状況なので高齢者はオミクロン対応だろうが何タイプだろうが、とにかく出来るワクチンは受けて、
感染しないように体力増進、人のいないところを歩いて運動して、早く寝る。」のがよろしいのでは?と。
また、感染対応は保健所指導ではなく各自の対応になり、他人に移さない行動が必要。各地域でやり方が違うそうです。その都市や街で感染度合いが違うためとのこと。
ワクチンはもちろんオミクロン耐性株の新規ワクチンが効きそうと思いますが、まだ経験則が無くて、ファイザーは期限切れや供給量の問題があり、
釧路はモデルナになる事、 そしてノババックスは3回目の枠が埋まってしまっていて、長期的効果はまだ使用開始になったばかりでデータがないそうです。
問題は12歳未満のワクチン接種率が低く、その集団免疫の獲得具合で今後の流行が大きく変わる可能性があることの様です。
地域による違いも、国内外、世界間で指摘されています。実際、沖縄は何故、あんなに医療逼迫したかというと、もともと出生率が高く、若いお母さんの出産の傾向が
高いそう。高齢化・少子化の流れにある日本の中では珍しく一人当たりの出生数が1.9台と、若い人口がまだまだ伸びる可能性のある数少ない地域なのだとおっしゃって
いました。普通、その他の地域だと、そんな若いうちから出産して仕事と両立が難しいのですが、早い人だと40歳台で孫が居る、という人も多い社会なので、
祖父母が小さなお子さんを3世代の家で見てくれる環境が多いのです。従って、COVID-19のパンデミックではこの状況で家庭内感染が急激に進むために医療逼迫に
なりやすいと説明してくださいました。
「WHOもパンデミックは収束としながらも警戒は緩めないと言ってるのはそのためです。2070万人の累計感染者数と、そのうち43,765人の死者数は、
世界の6.12億人感染と死者653万人と比べても、日本の人口は1.258億人で、世界は77.53億ですから、感染者割合(日本/世界)は16.5/7.9%と日本は高い国で、
感染者のうちの死亡率は、0.2/1.0%、感染者数は多いけど世界平均の1/5がしか亡くなっていない、ということになるのです。」
・コロナに関する支援の流れ
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kst/follow.html

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