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デューラーのデッサンの・・・(武束 祥子編) [varied experts]

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金曜日5週目は「かってにアート」と題して、作品の鑑賞の仕方の一つとして、もしくはこんな見方もあったのね・・・と思っていただけるような
美術に興味を持っていただける方が1人でも増えてくれたら良いなという思いを込めて、お送りしています。今回はデューラー。
自画像の手と枕の作品。その裏に描かれた枕の6形態。
「おそらく光と陰の研究をしていたのかな?と思ったのですが・・・それだけではなかったんです。」と武束氏。
実はそれぞれに人の顔(横顔)と思しきものが見えるではありませんか!!!
レオナルド・ダ・ヴィンチと同世代に生きた彼。もしかすると交流もあったかもしれない。
ですから日々見ているものにも人の形や顔に見えるものがあるという話をしていたのかもしれません・・(あくまで想像でしかありませんが)。
彼の山の風景画の中の岩にも顔が見えるのです。
「おそらく意図的にやったものだと私は思います。」
メランコリアという有名な作品。解釈をめぐって未だ論争が続いているとても有名な作品があります。
今回のお話しは、そこに描かれている一箇所もシミが顔に見えない?ということです。
現代では解釈を観賞者に委ねるものが多いのですが、その先駆けではないかと。
15世紀にこんな遊びごころが描かれていると思うとすごいことですよね。
もちろん、うさぎのデッサンの様に最高に上手で、素晴らしいテクニックや観察眼を持った人であることは推して知るべしなのですが・・・。

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