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2023.1025 O.A 林田クリニック 院長 林田賢聖氏 [close to you <dr.編>]

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今回はアルコールに関する話題です。お酒が大好きな方にとってはガッカリな・・・ことかもしれません。
「健康リスクを最小限に抑えるための安全な飲酒量の目安が存在する」という認識は神話にすぎない。どうやら安全な飲酒量の目安の神話が崩壊しそうです。
「僕も必死で色々な資料を探したんですよ。以前は少量なら大丈夫という時代もあったので、ただ、いまは違うみたいですね。1日に1~2ドリンクの飲酒が健康に良い影響を及ぼすという考えは神話にすぎないと言われてしまいましたから。」
米国ペンシルベニア大学のチームが英国の約37000人の健康データを分析。1日にワイン1杯程度の飲酒習慣にとどめている場合でも、脳の萎縮が少しずつ起きる可能性があるとする研究結果も出てきたそう。
逆に断酒することでアルコールによる脳萎縮が改善された例もあるとか。1日1杯でも脳が萎縮し、飲酒量が増えるとそれが加速するということのようです。
そして、別の研究では、アルコール飲料の摂取で、閉経前では乳がん発症リスクが増加する可能性があり、閉経後では乳がん発症リスクが増加することはほぼ確実であるというものも・・・。
2018年、医学雑誌の『Lancet』に掲載された英国ケンブリッジ大学などの研究では、「死亡リスクを高めない飲酒量は、純アルコールに換算して週に100gが上限」と。アルコール摂取量が週に100g以下の人では死亡リスクは飲酒量に関わらず一定、でも週に100gを超えて150g位まで穏やかに上昇。それ以降は急上昇。さらに同年、同じ『Lancet』に「195の国と地域で23のリスクを検証した結果、健康への悪影響を最小化するなら飲酒量はゼロがいい」と結論づけた論文が掲載されたそうです。・・・適正飲酒量1日20gでは多すぎ、健康に配慮するならさらに減らす、出来るなら飲まない方が望ましいということのようです。
「何か特別な飲む機会のある時にお酒は楽しむというのがベターなのかと思いますね。。。お酒を飲まれる方には残念ですが、お酒はやはり飲まない方が健康のためにも良いようです。」

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