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2023.1129 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 [close to you <dr.編>]

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今回は薬のお話し。薬が足りない?薬が足りなくて薬局に行っても1ヶ月の処方箋をもらっても半分しかもらえなかったりということが実際に起こっているそうです。
これは一つの原因ではなく、ある薬は患者さんが増えたから。ある薬は製薬会社で作れなくなったから。海外で作っていたところトラブルがあり、それが届かなくなったり。いくつもの問題が重なったのが原因だということ。古川氏専門の糖尿病の薬でも、リウマチの薬でも、また、抗生物質や抗がん剤でも起こっているそうです。この様な状況はコロナの前から少しあったそうですが、今までにはこんなことはなかったとおっしゃっていました。
単純なことでは、糖尿病の痩せ薬、インクレチン。これが自由診療で使う先生が出てきたので、想定していなかった需要が増えて、実際の糖尿病の患者さんに処方する薬が用意できなくなったり。
次にジェネリック医薬品。単純な構造としてはジェネリック医薬品屋さんが製造工程でやってはいけない行程をとったり、チェック過程をして品質に問題ありのレッテルを貼られ、比較的大きな会社が2社3社と製造中止になったり。さらにそれに追い討ちをかけることも・・・。ただ、製薬会社だけの問題ではなさそうです。
ほかには、海外からの薬の問題。海外の基準でダメになり入れることができなくなったり、海外の審査ではokでも日本の審査ではダメになり入れることができなくなったり。ということで沢山の問題が一度にいろいろなところで噴出してきたと・・・。さらには、ウクライナの問題とか、中国の問題とか原材料の供給が・・おおもとの材料が手に入らないということも急に起こってしまう。
世の中で起こっている様々な問題が、薬というものにしわ寄せがきていると思うとおっしゃっていました。これらは、誰にもどうにもできないところまできてしまっている感じと。ですからすぐに解決する問題ではなさそうです。少しずつ解決する方向性を模索しているそうですが・・・。
薬の見直しも行なっているそうですが、私たち個人でもやってみる必要がありそうです。「ご自分でも自分で飲んでいる薬は何なんだろうとか、興味関心を持って欲しいかな?飲む薬が10種類を超えてきたら、かかりつけ薬局を作って、相談してみたら良いかもしれません。病院は沢山行くところがあったしても薬局は一つにすると、薬の管理ができると思います。」

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