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the cluttered city and nature [close to you <art編>]

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IMG_3422.jpg 今年の夏、東京で開催される「第46回全国高校総合文化祭東京大会」への出品が決まった釧路湖陵高校2年の小田侑季氏。
ゴチャゴチャした街の様子と巨木を組み合わせた「Bab-ili」細かいペンで描かれたF30号の作品。
当初は「進化」をテーマに人間の進化する活動の様子を描く予定が・・・途中で描いている途中から変更。
「美術の先生にはテーマを決めてから描いた方がコンセプトがはっきりすると言われているのですが、
どうも苦手で。」とテーマはあやふやなまま描く方が性に合っている感じです。
思ったこと、見たことを素材の一部として描きたいのかもしれません。
中学の時にはアクリルガッシュを使い、馬を描いた事も。それからテーマを自由に描く公募展があったので、その時の作品を先生に提出したら、ペンを使ってみたら?と言わたのが、ペンとの出会い。
現在使っているペンは0.03mm。細かいペンで描くと強く細くというのが表現でき、さらに離れてみると薄いグレーに見えるのが好きと小田氏。
彼にとって絵を描くことは日記みたいなもの。常に持ち歩いている手帳とそこに描かれたものを見せて下さいました。
上の写真がそうです。今回の「Bab-ili」のラフもそこにあります。
実は隠し絵的要素がそこに描かれている作品が下にある中学生の時のもの。
今回の「Bab-ili」もそこに隠し要素を入れたかったそう。時間的な制約がなければ今とは違った作品になっていたかもしれません。
自然の持つ壮大さ、そして大好きとおっしゃる街のゴチャゴチャした感じ、路地の様な迷路の様な・・・混沌としたものの融合。
「小さい頃に母にいろいろな所に連れて行ってもらいました。絵画展然り、湿原探検然り。」おそらく、その様な素地が作品に反映されているのかもしれません。
「油絵と日本画に高校生のうちに挑戦してみたいです。」とおっしゃっていましたが、そんな時間があるのかな?と笑顔。
でも私も彼の描く油絵の作品を見てみたいと思う一人です。
2中3有島青少年絵画展ペン画.jpeg1中2有島青少年絵画展ペン画.jpeg3中3個人卒業製作.jpeg
※尚、下の3点の写真は小田侑季氏からお借りしました。

2022.0105 O.A 杉元内科医院 院長 杉元重治氏 [close to you <dr.編>]

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今回は生活習慣病にまつわる色々です。まずは脂肪肝について。検診などで言われることが多いのですが、これは一体どういう状態の事なのでしょう。
肝臓は色々機能があり、タンパクを合成したり、栄養を貯めたり、解毒したり。その中の貯めるということの中に糖(グリコーゲン)や脂肪分、アミノ酸という
3大要素があり、その脂肪が過剰に肝臓の細胞に取り込まれ、ぎゅうぎゅうになっているのが脂肪肝。
摂取するカロリーと消費するカロリーとのバランスの問題、食べるものの中に脂肪分だけではなく甘いもの等の糖質が吸収され貯められるときに脂肪に変換され貯まっていく事もあるそう。女性はホルモンのバランス等の問題でも貯まりやすいそうです。インアウト、入れる方と出す方のバランスを逆にしてあげると良いと。
他には高血圧。もちろん体質、年齢、ホルモンバランス等の問題がありますが、大多数は年齢とともに上がってくるそう。
そんな中で塩分摂取、これは切ってもきれない関係にあるとおっしゃっていました。
そして脂質異常。中性脂肪の多い食事、油っぽい食事をとることが多い方に多かったり、運動不足でそれが使われずに血管の中に残ってしまう。
それがさらに蓄積されると肝臓皮下脂肪、内臓脂肪に蓄積するというのが脂質異常症。コレステロールの値が高いというのは、特に悪玉コレステロール(LDL)の値が高いと、体の中の血管に沈着して動脈硬化につながるので、悪玉と言われているのです。LDLの数値が高い状態が続くとそうなってしまうので、それを高くしない様に食事療法や運動療法を行うのですが、それだけで足りない方は薬に頼らざるを得ないのです。薬物療法というのは一つの手段としてはあるのですが、全てではないと。
そんな中、メタボリック症候群の根幹、割とメインにくる高血糖状態、糖尿病に画期的な薬が出たそうで、治療戦略が変わってきているとおっしゃっていました。
まず、SGLT2阻害薬。簡単にいうと、尿に糖を捨ててしまう。糖尿病の治療はほとんど膵臓から出るインスリンというホルモンを強く出させるとか、そのききを良くするという方法がずっとなされてきました。この薬は糖を再吸収する機構を止めてしまう、再吸収しないで捨ててしまうという薬。
これは糖尿病の治療薬でありながら、最近は心不全にも適応が通り、また脂肪肝にも効果があると言われているそう。
メタボリック症候群の全体にきく薬ではないかと期待されていると。さらに、GLP-1作動薬。今までは注射しかなかったそうですが、それが飲み薬として登場。
これは簡単にいうと、体の中の消化管とかで糖を吸収したりする機構があるのですが、そこのホルモンをブロックしたり、調整したり。極端にいうと食欲が少し落ちる。糖を摂取しようという行動は抑えることができるので摂取カロリーが減るので糖尿病に効くだろうと言われているそうです。
糖尿病治療だけではなく、メタボリック症候群全体にも効果がありそうということで今後治療戦略が変わってくるのかもしれません。