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hisureba hana [close to you <art編>]

井.jpg 文机.jpg
阿寒で自然農法での野菜や豆の栽培をしつつ、木工家としても活動を続けている勝水喜一氏。
彼の中では自然を相手にするという意味で二つのことは同義語なのです。
前回、京都での作品展開催以来、9年ぶりの個展を北海道内で開催することになりました。
常に根底にあるのは、自然界への現象に対しての人間の働きかけ。当初「水平」から「矩形」にテーマは移行し、現在もその延長上にあるそうです。
ただ、この数年の自然界の猛威、自然の偉大さに怖れを感じ、本気で豊作祈願の思いが湧き上がり、特にその行為をしたというわけではないのですが、
作品上には少し変化があったと。「水平」や「矩形」に重なり、彼曰くは「シンプルになったかな?落ち着いて来たんですね・・・」とのこと。
その落ち着きの原因の一つが写真家、基敦氏との出会い。「今までは深いところでキャッチボールをする人が道内にはいなかったんですね。
ところが、<path-artの仲間たち展>の時に初めてお会いしてからずっとお付き合いする仲になったんです。
自分のことを自分より適切な言葉で表現してくれる、自分がそれでより理解できるみたいな、そんな方なんですよ。今回の個展にも深く関わっていただきましたね。」
その基氏が勝水氏の全てを見て感じ、表現したのが「秘すれば花」という言葉。
勝水氏の作品は決して派手というものではなく、どちらかというと自然を活かしたシンプルなもの。
ただ、見えないところや使っていくうちにただシンプルだけではないものを感じる、奥深さがあるのです。
よくよく見ると表と思っていたものが裏だったり、こんなところにこんな表現が隠れていたり・・・と。
9年ぶりの個展は漆作品を中心に新作も多く並ぶ予定とのこと。気になる方は要チェックですね。
矩(花台).jpg 未定.jpg
※尚、写真は勝水喜一氏からお借りしました。(撮影は全て基敦氏です)
・写真上(左)は「井」・写真上(右)は「文机」
・写真下(左)は「矩(花台)」・写真下(右)は「タイトル未定」
(KIICHI KATSUMIZU 秘すれば花は・・・・7/15〜8/7まで旭川 ギャルリ アンヴォル(金〜日のみ開催)・8/17〜8/28まで札幌 梅鳳堂で開催。)

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