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2023.0125 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏& 士別市立病院 院長 長島仁氏 [close to you <dr.編>]

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今回は士別市立病院の院長 長島仁氏とzoomを繋いで、お話しを伺いました。森田氏とのお付き合いはまだ1年未満。
ただ、実は長島氏とともに士別市立病院で頑張っていらした先生が森田氏の学生時代の親友だったという事で、それから急激に仲が深まったそうです。
現在は、ともに院長という立場で様々な意見交換や相談等を頻繁に行なっているとのこと。
長島氏は北海道とは縁もゆかりもなく、今から27年前に移住なさいました。とにかく北海道が好きという事で、いらっしゃったのです。理屈抜きで北海道が好き。
今までにもたくさんの場所を巡ったそう。ただ、その愛する北海道が地方を中心に医療界において、大変なことになっていると。
札幌にいらした長島氏はその後八雲に単身赴任。その後士別に着任。「函館に住んだこともありますが、札幌は特別と感じます。北海道の田舎には何もない。
そして田舎には医療の十分な状況がやってくるとは思えないのです。人口減少が進み、でもその広さの為適切な医療状況にはならないと思います。
長い間、北海道の田舎で過ごしていますが、札幌の様な都会と田舎の人々の命の平等は保てていないと感じます。
田舎では札幌なら普通に治療される疾患で人々がなくなっていく。本当に愛する北海道の医療がまさに窮地に立たされていると感じるのです。」
北海道に住む人たちが観光で生きるだけではなく、住民から愛され続ける為には地方における病院等のインフラをきちんと整備していかねばならないとおっしゃいます。
士別市は人口が18,000人ほど。長島氏が着任してからも減り続けているそうです。田舎には病院がない街もあります。そこでは公立病院が一手に引き受ける事になります。
ただ、田舎にはない弱点も都会にはあると。それぞれに質の違う問題があるとおっしゃっていました。
釧路と士別でそれぞれ同じ問題があっても解決策は同じとはいきません。
森田氏も地域性の違いが多々あり、参考事例等様々な事例をお聞きして、釧路には何が一番適切なのかを考えなければ・・・とおっしゃっていました。
お話しを伺っていて、やはり医療の世界も地域連携が今まで以上に必要になっているのだと感じました。「若い先生には、どうせ苦労するなら地域住民から、いろいろな
ことを求められる田舎の方が大変だけどやりがいはあるんだよって、いつも伝えたいと思っています。医者としての嬉しさはとても大きなものを感じることがあるのも
事実なので。そこに光みたいなものを感じると伝えたいのですが、なかなか現実的には難しいです。」
医者と患者という立場ではなく、人間対人間という付き合いをなさっているという現実がお話しから伝わってきました。

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