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photos come suddenly from the future [close to you <art編>]

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写真は未来から突然にやって来る。僕の場合は、いつもそうだった・・・
という言葉からすると、彼の写真は感覚的に撮られたものというイメージなのですが、実はそうではなさそうです。
それはあくまで必然だったと福地学芸員はおっしゃいます。「はじめて街を歩いた頃」(1995年)という文章の中でこう書き綴っているそうです。
早稲田大学大学院に在学中に開催した個展『人間の土地』でデビューしました。
その後、発表した作品はその眼差しと精緻な表現力で、日本はもとより海外でも高い評価を獲得。
下界と隔絶された世界に生きる人々、ヨーロッパに長期滞在して制作した作品、そして日本の伝統文化に焦点をあてた作品、
時をテーマにした作品等々・・・様々なシリーズを残した奈良原一高。
カラー作品も残していますが、モノクロの世界がより光と陰と見る人のイメージを膨らませる作品群。
作品はそのまま、あるがままの写真ではなく、表現方法の一つとして作品として言葉とともに残っているそうです。
とげとげしたものではなく、上品な作品として私たちの目の前に現れた時、人は何を感じるのでしょう。
奈良原一高が感動した、心が動いた瞬間が彼のアングルで切り出された世界。
写真だけではない、その奥にある奈良原ワールドに触れることができたら、目の前にある作品はさらに奥深い作品へと昇華されるのでしょう。
※尚、写真は福地大輔氏からお借りしました。
(奈良原一高写真展 時空をこえた光は6/18まで北海道立釧路芸術館で開催中です。)

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