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describe unseen sounds [close to you <art編>]

1竹岡羊子《Carnaval le Nice》.jpg2片岡球子《阿波風景》.jpg3渡会純价《On Stage(E)》.jpg4久保守《花模様の椅子など》.jpg
見えない音を描いた作品の数々。作品から伝わる音を楽しむ・・そんな展覧会です。
展示作品の中から数点ご紹介いただきました。まず、竹岡羊子「Carnaval le Nice」
南仏ニースの春のカーニバル風景。使われている色は春先の淡いカラフルな感じですが、それだけではない何かも感じる作品と耳塚氏。まだ寒さの残る春先の雰囲気や、カーニバルが終わったあとの静けささえも感じ取ることができると。
次に片岡球子の「阿波風景」。片岡球子というと、大胆な色と筆使いのイメージをお持ちの方が多いと思うのですが、この作品は人物がメイン。お囃子や太鼓、掛け声、賑やかな活気溢れる雰囲気が感じられます。着物にも背景の風景も中にも渦潮が描かれていとところもチェック。
渡会純价の「On Stage(E)」まさにオーケストラの音が聞こえてきそうです。基本使われている色は黒。そこに赤や黄色、白等の差し色が使われていて、それがさらに作品に動きを与えています。
そして、久保守の「花模様の椅子など」。全体にブルーのイメージです。ここに描かれている楽器はギター。でも人はいません。おそらく直前まで音が奏でられていたのでは?と思ってしまうと耳塚氏はおっしゃっていました。ブルーを使っているのに冷たさはあまり感じられず、温かみを感じる作品です。
作品を観る人の五感を刺激する・・・イメージを膨らませてくれる作品がたくさん展示されています。
「音を美術として表現した絵画や立体作品。華やかに着飾り楽しむ人々。音楽を演奏する人々。そこから聞こえてくる活気ある音や美しいメロディ。音を見える形に具現化した作品を通して目と耳の感覚の関係を考えることを提案したいです。」
・竹岡羊子《Carnaval le Nice》1974(昭和49)年 札幌芸術の森美術館蔵・片岡球子《阿波風景》1963(昭和38)年 北海道立近代美術館蔵
・渡会純价《On Stage(E)》1980(昭和55)年 札幌芸術の森美術館蔵・久保守《花模様の椅子など》1962(昭和37)年 北海道立近代美術館蔵
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※尚、写真は北海道立帯広美術館 耳塚里沙氏からお借りしました。
(見えない音を描くは8/20まで北海道立帯広美術館で開催中です。)

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