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化石探検〜縫別(滝と牡蠣礁)編(境 智洋編) [fun science]

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道東化石マップの実地探検、第二弾。今回も縫別の奥地です。
実は綺麗な滝があるよ・・・ということで出かけました。
確かに離れたところからも水の音が聞こえます。相当な水量ということがわかる感じ。
ここはテンネル層。釧路の海岸線にもありましたこの赤や青や緑のチャートが入った石。
釧路とのつながりを感じる場所。なんだか不思議な気分です。滝の高さはさほどないのですが、水量はすごかったです。
ちなみにテンネル層は今から3900万年前くらいの地層。
そして少し離れただけで下辛層の場所へ。そこに珍しい牡蠣礁が見つかるそうで・・・。
ありました。ものすごい数の牡蠣の化石がボロボロ見えます。
地質学者の中では有名な場所とか。川のそばに一箇所だけですが、しっかりとした牡蠣の形がみてとれました。この下辛層は今から3800万年くらい前の地層です。
川の流れる山の中に突然現れる牡蠣礁・・・ここは昔海だったのですね。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4DxKrAU8CpGFAtC6t6okWe

シャチへの過干渉(笹森 琴絵編) [nature treasure]

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知床の鯨類ウォッチング船が、船に接近してきた一頭のシャチの興味をひこうと、水中カメラなどで誘う行為を繰り返し行い、シャチがこれらをくわえたり、かじったりする様子を撮影。その動画や写真がツアー参加者らのSNSで紹介され、これに対する批判のコメントで各所が炎上したそうです。
「それが6月4日。突然、私自身は色々な方から問い合わせや情報提供を受け、1日遅れで知りました。批判の内容は、安全軽視・野生動物観察を生業とする者としてのモラルの欠如・スタッフさらには乗船者への批判・果てはウォッチング事業の是非まで様々でした。」
批判の的となっているのが、笹森氏が代表をつとめる日本クジライルカウォッチング協議会のメンバーであったこともあり、直ちに聞き取り調査し会として声明を出したそう。現在、全ての登録事業者にルールの見直しと遵守、何より徹底を働きかけているところとおっしゃっていました。
「会と自分たちで定めている運航ルールに則っていれば回避できたはずと考えると、とても残念です。私も、もちろんシャチ大好き。でも、それは海の支配する王様としての威風堂々とした彼ら。人の差し出す黄色い球をくわえたり、じゃれたり?している姿はみたくないです。」
彼女が「さかまた組」として、釧路博物館、遊学館など教育機関の協力を得て、釧路を舞台にシャチをアイコンとした教育イベントを10年にわたり行ったプロジェクト。2020年位までは続けられる資金も実施体制も整ってはいたそうですが、2017年を最後に船を使うイベントは終了にしたのは・・・訳があったのです。それは罪悪感が自分の中で大きくなり続けたからと。
シャチをアイコンに、釧路の海を保全したい、生き物の保護につなげたいと思っていたのですが、期待する成果が彼らにかかる負担に見合わないと感じ始めたあたりで、自分が考える理想や目的でシャチにしがみつき続けるのは、エゴだと感じたそう。動物は、人間のためにそこにいるわけでも、ましてや所有物でもありません。「動物が好きと、動物が好きな自分が好きとを履き違えたくない。それはもう、悩みに悩みました。野生動物が人に警戒心をもたなくなり距離を縮めたら、どちらにとっても良くない未来や結末が待っているのはヒグマの例などで皆さんご存知の通り。今後、船を相手に遊ぶ、あるいは船や人間を怖くないと学んだこの個体が他の観光船や漁船を相手に過剰接近したり、もっと過激な行動にエスカレートしたら?群れの仲間が真似をする可能性も・・・等など。」実際にシャチと船のトラブルは、実際にスペインやフランスで起きているそうです。危機感を持たずに野生動物に近づくことの罪を、事業者も乗船者も心するべき・・と笹森氏。
野生動物という存在を、どうとらえるかというのは価値観や文化、人格、社会的立場などたくさんの要素がからみますが、少なくとも動物好きを自称するなら、動物が好きなのか、動物を好きな自分が好きなのか、きちんと自己分析してほしいとおっしゃっていました。
「ルールは、ウォッチングのパートナーともいえる鯨類の保全と人間の安全を守る上でギリギリの一線を引くために定めています。それを守れないならば、ウォッチングに未来はない。全て自戒を込めての思いです。人間ではない生き物の存在を自分の五感で感じ取れる体験ウォッチングは、最上の環境教育だと私は信じています。ただし、厳格なルールと綿密なプログラムが必要です。乗せるもの、乗るもの、共に・・・。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/0UfodHQumdae9CqfJkwLpU

well-end meeting of creatures ~ 01 [close to you <art編>]

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IMG_7545.jpgいきものたちが楽しそうに・・・おしゃべりをしています。
「ねえ・・・今日のお客さん可愛かったよね」
「僕なんて写真撮りまくられたよ〜」
「あら・・・私なんてじ〜っと見つめられて恥ずかしくなっちゃったわ・・・」なんて。
三人の作家による様々な動物たちがそこここにいます。
それは切り絵だったり、油彩だったり、あるいは立体(ダンボール)だったり。
どうしてこんな表現ができてしまうのかしら?と思うほど動物の質感にこだわったものも多く
まるで本物、もしくはそれ以上の感じさえしてしまいます。
ですから、
昼間はじっとしていても、美術館が閉まって静まり返った館内で何か動き出しているのかも・・・と思ってしまうのです。
武束氏はどうぶつたちの井戸端会議のイメージでコンセプトを作られました。
そして議長が当初は大きなダンボールでできたカメの予定だったのですが、
作品を見ているうちに油彩のブタに代わったそうです。マザーと名付けられたその作品をご覧いただくと納得という方も多いはず。
三者三様の動物たちの表情、表現を楽しむことができます。
そして、一緒に井戸端会議に参加してみませんか?
なお、ダンボールの牛は公開制作となります。武束氏が持っているのはダンボールでできたカッターです。ちゃんと刃も出てくるそう。
(いきもの会議は8/27まで釧路市立美術館で開催中です。)

2023.0719 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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2023/5/29 北海道新聞の記事を受けて、一体どういうことなのか?お聞きしました。
「道民の死因 地域で違い」北海道健康づくり財団(札幌)地域の産業構造・生活習慣・食生活の違い・救急医療体制の状況差 
2010-2019年の道内市町村「年齢調整死亡率」比較 疾患別の全国平均死因関連率を100とした各地域の値につき 
北海道医療大学 公衆衛生学 西 基特任教授による分析(各地域の死因を、その地域の年齢構成で補正した標準死因原因)
「各地の死因を原因別に調べて、年齢別に調整して計算するのが「年齢調整死亡率」地域により年齢構成が違うので、例えばCKDだと高齢者が多い地域ほどそれが原因で亡くなる方は多くなってしまうので調整したと言う手法なんです。年齢調整死亡率(Age-adjusted Mortality Rate)とは、観察集団と基準集団の年齢構成の違いを考慮して補正した死亡率。 厚生労働省統計では昭和60年の年齢構成を基準集団としているそうです。」
・北海道全体では膵臓がんや腎不全が多い(120以上)
・釧路が道内他地域よりも高かったのは、以下の疾患群。
・食道がん(小樽が一位166.6だが、釧路も121.1)海岸部
・膵臓がん(紋別・札幌が多いが釧路も132.9と高い)
・上記は喫煙と飲酒が関連、膵臓がんは動物性食品・糖尿病
・北海道は喫煙率が全国47都道府県中でワースト1
・胃がんは釧路・根室が高め
・肝臓がん 釧路109.9
・乳がん 釧路がワーストで126.3(独身・少産)道内合計特殊出生率が低い
・腎不全は釧路155.6と苫小牧・函館に続き多く、原因は糖尿病
「ベースに糖尿病の食事による影響が懸念され幼少期の甘いもの(飲み物)の影響・・・ということで対策を考えなければなりません。」と
森田氏からの対策事項をここにお知らせしたいと思います。
・サイレントキラーと言われるCKD慢性腎臓病の対策を強化(症状は出ません)
・膵臓がんもサイレントキラーで症状が出にくく、進行・転移が多いので、健診。
・食道がんとともに喫煙と飲酒を減らすことが第一。
・胃がんは、H.Pylori菌の除菌で予防することでがんを減らす。
・肝臓がんは、HBV、HCVとも、ワクチンや治療薬が格段に良くなる。
・乳がんは出生率の低下で疫学的対策は困難だが、治療法が発達しており複雑。
(AI診断治療選択や、乳がん専門クリニックが出来るほど治療法は多岐にわたる)

能の台詞〜待謡(中西 紗織編) [varied experts]

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待謡は文字通り、待ちながら謡うというもの。後ジテが登場するのをワキやワキツレが今か今かと待っている。言葉が繰り返されるのも特徴。
観客も後ジテがどの様な姿かたちで現れてこの後どんな展開があるのだろうかと期待ふくらむ場面の台詞。
●《西王母》
 前ジテ:仙女 後ジテ:西王母 前ツレ:侍女 後ツレ:侍女 ワキ:王 ワキツレ:廷臣(二、三人)アイ:官人
舞台は唐土、つまり中国の物語。前ジテは女、謡本には仙女。後ジテが西王母。西王母とは、中国で古くから信仰されている仙女、女神のような存在。西王母は三千年に一度実をつけるという桃の木を持ち、その実を食べると長寿を授かるという伝説があるそう。これがこの能の物語の柱。桃の枝を持った女が登場し、「三千歳に花咲き実なる桃か花なる」三千年に一度花が咲き実のなる桃の木を持ってきましたというわけ。そして、太平の世を治める王(ワキ)に女は王の徳をたたえて桃の実を捧げましょうと言い、実は私は西王母の分身ですと正体をあかして、天に飛び去っていく。
アイ狂言の語りが終わると待謡。待っているのは、王とその家臣たち。「糸竹呂律の声々に。糸竹呂律の声々に」待謡は同じ台詞を繰り返すことが多い。「糸竹呂律の声々に 調めをなして音楽の 声澄み渡る天つ風 雲の通路心せよ 雲の通路心せよ」最後の台詞も繰り返される。七五調の流れが美しい。
「糸竹呂律の声々」という言葉は女神や天女などが登場する能にも見られるもの。音楽で空が澄み渡る、心も澄み渡るというような言葉が続き、清々しく趣き深い場面を演出。後場となり、登場した西王母は侍女が持参した桃の実が盛られた盆を受け取り、それを王に捧げる。平和な御代をずっとおさめ続けてくださいという祈りや願いを込めて、不老長寿と言い伝えられる奇蹟の桃の実を捧げると、西王母も侍女も天の彼方に舞い上がり「行方も知らずぞなりにける」・・・夢のようなお話しです。
●《東北》
 前ジテ:里の女 後ジテ:和泉式部 ワキ:旅の僧 ワキツレ:従僧 アイ:東北院門前の者
舞台は京都の東北院という寺。旅の僧の一行が東北院を訪れると、美しく咲く梅の木に目が止まります。そこに前ジテの里の女が現れ、この梅の木は和泉式部が植えた木だと。女は我こそ梅の主、花に宿る身ですと明かすと花の陰に消えてしまう。
夜が更けて旅の僧の一行が法華経をあげていると、後ジテの和泉式部の霊が姿を現す。待謡は「夜もすがら軒端の梅の蔭に居て 軒端の梅の蔭に居て 花も妙なる法の道 迷はぬ月の夜と共に この御経を読誦する この御経を読誦する」。実はこの能《東北》には《軒端の梅》という別名があるそう。夜もすがら軒端の梅の蔭に居て「花も妙なる法の道」ということは、読誦されているお経は法華経を示しています。仏法の道に従い迷わずに月の光の中で法華経を読誦する・・そんな内容の待謡。和泉式部の霊は、昔を懐かしんで序ノ舞という舞を舞い、かつて暮らしていたこの寺の部屋へ入っていったかと見えたところで、僧の夢は覚めたというエンディング。
●《忠度》
 前ジテ:尉 後ジテ:薩摩守忠度 ワキ:旅の僧 ワキツレ:従者(二、三人) アイ:里人
藤原俊成に仕えた旅の僧の一行(ワキ・ワキツレ)が須磨浦を訪れ、由緒ありげな桜の木のもとへ行くと、前ジテの尉、老人が現れる。老人に一夜の宿を頼むと、老人は俊成の弟子、平忠度の和歌を教える。「旅路で日が暮れ、桜の下蔭を宿とするならば、花が今宵の主人となってくれるのだろう」という歌で、花の蔭を宿とするように勧めます。すると老人は旅の僧の夢の中に現れると約束して姿を消します。
待謡は「夕月早くかげろふの 夕月早くかげろふの おのが友呼ぶ群千鳥の 跡見えぬ磯山の 夜の花に旅寝して 浦風までも心して 春に聞けばや音すごき 須磨の関谷の旅寝かな 須磨の関谷の旅寝かな」と。すると僧たちの夢の中に、後ジテの平忠度の霊が現れる。忠度の歌「行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵の主ならまし」は『千載集』という勅撰和歌集に選ばれたものの、源平の戦に負けて朝敵となったため、「詠み人知らず」とされてしまった。優れた歌人でもあった忠度はこのことが未練だと語るのです。さらに、自分が討たれた壮絶な戦いの様子を再現。旅の僧の一行が藤原俊成ゆかりの方々なのでこうしてお引き留めしましたが、「花は根に」帰っていくのだと忠度が言います。「花は根に」は、千載集の崇徳院の歌「花は根に鳥は古巣に帰るなり」から取られています。忠度は「花は根に帰るなり」と言うと、回向を頼み消えて行く。

2023.0714 O.A 「花と動物を・・狙ってみる」 [varied stories]

逸見光寿さん(写真家)
https://coju.info/

逸見氏がお好きなウイスキーに「花と動物シリーズ」があるそうで、今回は自分なりの「花動」を狙ってのお話しです。
1:小清水原生花園
毎年花が咲き乱れる時期に訪れている場所。様々な花が咲いている中、おびただしい数の蝶にも遭遇。自分らしい写真にするためにどうなるのかを考えた結果、現実を捉えるのではなく、見た印象を作品にしたいと思ったそう。そこでピント最短・絞り開放という手法を思いついたとか。
2:浜小清水パーキングエリア
ほとんど人がいないので、車を停めてゆっくり鑑賞できるポイント。「パーキングに咲くハマナスが綺麗だったので、色の印象を写真に残しました。」
3:硫黄山
エゾイソツツジの一大群落地。道東の本格的な花の季節の到来を告げる象徴的な花。「毎年この花をみると1年経ったんだなと思います。」広大な群落なので、色々なアングルで撮影できるのもポイント。この写真はイソツツジが散漫にならないように、白樺と絡めて構図を整えたそうです。
4:霧多布岬
ここでは現在3組のラッコの親子が子育て中とか。「この日は10頭が確認できました。最近増えているみたいですね。ラッコを観察・撮影するには倍率の高い双眼鏡や超望遠レンズが必要です。」
5:霧多布湿原
花の湿原と呼ばれるこの場所は初夏から夏が本当に素晴らしいと逸見氏。ワタスゲ、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメ、クロユリ、ハマナス等が週替わりで咲き乱れるような感じです。この写真は虫をくわえたノビタキ。「超望遠レンズで背景のエゾカンゾウをぼかしてノビタキを際立たせました。絞り開放だとピントがシビアなのでマニュアルフォーカスに切り替えて撮影しました。」
※写真は逸見光寿氏からお借りしました。
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2023.0713 O.A 洋楽 [chord 5]

・Free Yourself, Be Yourself / The Brothers Johnson
・Flamingo / Booker T
・Only With You / NICK De Caro
・Lovin' You / David T. Walker
~今回の洋楽編です。Guitarist David T. Walker works
セレクトはアンクルパーカー氏。今回の出演は、アンクルパーカー氏&midoriでお送りします。

イランイラン(野村 香編) [fun science]

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イランイランはこのシーズンにオススメと野村氏。意外な感じもしたのですが・・・。
白い花の部分を抽出してエッセンシャルオイルが出来上がります。有用成分はリナロール、酢酸ゲラニル、ゲルマクレンD等。
夏は自分が疲れているとか、ストレスが強くなっているとか等を感じにくく、急に具合が悪くなったりもするそうです。
イランイランは深いレベルでのリラックスや女性特有の動機や頻脈等、心にも良い影響を与えてくれるみたいです。
さらに嬉しいことに、アンチエイジング力もアップさせてくれるとか。皮膚組織に活力を与え、再生を促し老化予防・・・という文字が心に響きます。
また、高すぎる血圧を下げたり、女性には慢性腰痛等の鎮痛も期待できるそう。クリームもしくはジェルとして使用する感じでしょうか。
「実は男性にもイランイラン良いと聞きました。不眠の方とかに。その場合は、イランイランにペパーミントを数滴垂らす・・・。今度やってみたいと思っています。」と野村氏。
クリームとして使う場合は、ゼラニウムやパルマローザをブレンド。
手作りすると防腐剤は入っていないので、冷蔵庫などで保管して1週間くらいで使い切ってくださいとのことでした。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/7t2OMtjodEyLGmIMQaG2vG

心通わせてコミュニケーション治療(齊藤 慶輔編) [nature treasure]

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今回はあるオジロワシを治療して感じたことをお話ししてくださいました。
このオジロワシは風車にあたり人間でいう手首から先が切れてしまった状態で見つかりました。
道北での出来事でそれをドクターカーで受け取りに行き、センターに戻ったのが夜中のこと。
スタッフは慶輔獣医しかいません。そこで1人での治療をスタート。
以前は10年ほど一人で治療をしていたので、今までにもやってきたことです。
ひとりでやること・暗いこと・静かであることというもの。この条件が揃ってできる治療とは。。。
詳細はじっくりお聞きいただくこととして・・・
人間も野生動物も生きとしいけるもの、全てに共通する治療法だと感じました。
様々な環境を考え、相手の気持ちになって、語りかけながら治療をする。
「これを後任の獣医にも伝えていきたいんです。ただ、場数を踏まなければなかなかわかることではないのですが。。。
僕はこれをコミュニケーション治療と勝手によんでいます。」
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4XL4OXYYgH3AuuDnQwVLoX

still waters run deep [close to you <art編>]

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版というジャンルで様々な表現を楽しむことができる展覧会です。
さらにそこには「言葉」ことわざが添えられています。
「深い川は静かに流れる・・・」この自然現象を人間にあてはめ、高い人徳や優れた能力を秘めた人物こそ寡黙で静謐であることをそれとなく気づかせる諺。
作品は人ではありませんが、様々な情報や思いが詰まっています。でも作品は話すことはできません。
作品と対峙する鑑賞者を静かに待ち続けています。
「今回の作品は、作品を目にした時に感じる想い、湧き上がる疑問、様々に拡がるイメージ・・・それを感じて欲しいのです。
アートから感じる考える時間もとてもクリエイティブでアートな行為だと思うのです。」と齊藤氏。
作品には齊藤氏がそれぞれに感じた「諺」を添えてあるそうです。
版の表現も様々。紙に印刷されたもの以外、ステンレスやキャンバスに表現された作品、
版の様々な技法を複雑に組み合わせて表現された作品等々。
作者が表現したもの、感じているもの・・・海外4作家、国内6作家の合計14点が展示されています。
作品のみならず、そこに添えられている「諺」も含め、いろいろな角度から楽しむ時間を与えてくれています。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 齊藤千鶴子氏からお借りしました。
作品:中谷有逸「碑・古事記(二人)」2008(平成20)年
(静かに流れるー思索を誘う版表現は8/20まで北海道立帯広美術館で開催中です。)