SSブログ

2024.0118 O.A アイドル  [chord 5]

・芽生え / 麻丘めぐみ
・天使も夢みる / 桜田淳子
・恋のインディアン人形 / リンリンランラン
・甘い経験 / シェリー
・みかん / 大竹しのぶ
・ペッパー警部 / ピンクレディー
~今回は邦楽アイドル編。70年代アイドルデビュー曲特集です。
セレクトは齋藤氏。出演 齋藤氏&midoriでお送りします。

冬の造形美探し〜塘路湖(境 智洋編) [fun science]

IMG_8697.jpgIMG_8698.jpgIMG_8699.jpg
IMG_8700.jpgIMG_8702.jpg
風が冷たいある日曜日、氷の状態を確かめに塘路湖へ・・・。12月の下旬です。
まるで春のはじめといった氷の状態。昼はプラスの気温でした。
薄い感じの氷が見えるだけ。そして所々には下の水の色が浮き上がっています。
まさに氷と水のせめぎ合い。色が優しい。白黒つけない感じ。水墨画みたいです。
境氏曰く、「ゼロまたぎの時と気温差が非常にある時は美しいものが見えるのです。
だから僕は一番寒くなる1月下旬から2月初旬の朝がどんな素晴らしいものと出会えるか楽しみですし、美しいと勧めています。」
氷の上の模様も水としての表情も決して同じ模様はありません。その時の気温、湿度、風、天候・・・・・様々な条件で見せてくれる表情は変わります。
自然が作り出す造形美は一期一会ということをまたあらためて感じた取材でした。
さて・・・放送の頃には塘路湖はどんな表情を見せてくれているのでしょう。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/7848qhsl7bGZ8PaxnkVQZd

2023年鯨類界そうまくり(笹森 琴絵編) [nature treasure]

笹森① ザトウと釧路.png笹森② マッコウと釧路.png笹森③ キタオットセイ.png
昨年1年を振り返って、何より印象に残ったのは、春に知床羅臼で起きたシャチへの過干渉。
SNSに載ったのを契機に様々な感想が出て、笹森氏も属する日本クジライルカウォッチング協議会が適正な距離を保つこと、人間側からの過ぎた干渉を否定し、非難する旨の声明を出す事態になったこと。
ただ、それで一件落着ではなく、そこからが重要。「これは、私たちにとっての懸案事項の野生動物との付き合い方、距離感について、改めて自制が必要と強く感じる出来事でした。私たちの協議会は、ウォッチングという事業を教育的で環境保全に寄与し持続可能なものにしたいという目的を掲げて設立。野生の鯨類に過剰接近したり飼育下の動物のように扱ったりすることを決してしない、また断固として反対することを基本姿勢としています。シャチを常識的、倫理的に色々な見方が見解もあると思いますが、そういう立場からも、今回は決して軽視すべきでないと感じました。同時に、協議会に名を連ねている団体・組織・事業者全員で鯨類観察方法について見直す上で、とても良い転機となったと私自身は感じています。結果論ですが・・・。」
また、夏にマッコウやイルカの大群、オットセイ等が思いがけない場所に出現、相次いで報道されました。さらに、遊泳場で人と交流するイルカも話題になりました。
イルカが現れた当初は、可愛らしく楽しい遊び相手として歓迎され、たくさんの方がビーチを訪れて一緒に泳いだりしていました。フレンドリーで可愛らしいイメージのイルカも、実は人間の思い通りになる都合の良い遊び相手では決してないという事が次第にあらわに・・・。噛みつかれたり、尾びれで叩かれたりする人が出てきて、危険生物として扱われ嫌われものに。でも、そのようなイルカの行為は、そもそもは背中にのし上がったり、背びれや尾びれを掴んだり、人間の方が過剰な接触を行ったことに始まったのではないでしょうか。相手は野生動物。私たちの価値観や感覚、期待や妄想で都合よく行動したあげく、何かいざこざが起きた時には、その結果を負わされるのは野生動物であることを忘れないでほしいと笹森氏。「とにかく、イルカや鯨がいても、生きていても死んでいても、決してうかつに近づいたりしてはいけないことを忘れないでほしい。」
さらに、11月17日に釧路町のオシャマップの漁港にザトウが迷い込み、話題になりました。「私たちの調査でもザトウクジラは、毎年10〜11月に釧路沿岸ではなく沖合で遭遇していました。つまり、いるのが自然な種なんです。ただし、港に入ったというのは、少なくとも北海度沿岸では見たことも聞いたこともありません。夏の餌場のアリューシャンなどから、繁殖域で越冬域の小笠原や座間味、さらに南方の温かい海へと南下のために通過していくだけなので、長くても数日でいなくなるのです。基本的に北の餌場を離れたら戻るまで断食する。南下の目的は繁殖。直前に大しけが続いたこと、そのあたりはシャチが闊歩する海域であること、これらなどで、何かから逃げているうちに、港に迷い込んだかもしれない。でも本当のところはわかりません。」
最近は、気象と同様、水温だけでなく海象も激化しています。それにより、鯨やイルカが大時化で遭難したり、迷い込んだりといった目に見える変化はもちろん、思わぬ行動変化も・・・。例えば、水温変動で餌とする生物の分布状況が変われば餌場はもちろん、繁殖や子育て海域も換えることを余儀なくされる種も出て来るかもしれないし、すでに起きている可能性もあります。実際に小笠原や沖縄に冬に来遊するザトウは、伊豆諸島辺りに越冬域を変える個体もいるそうです。緯度が高いほど、温暖化の影響は顕著だと言われていますが、北海道も昨夏の暑さは異常と感じた方が多いと思います。当然、その変化は海も同じ状況です。「今後も人間活動が原因でクジラ、海の生き物たちが脅かされる事もあるでしょう。クジラの姿を通して見える海の変化も・・・。今後も彼らから目をそらさずにいたいと思います。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/5QLvT05VpiOQsW942d4rY3