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2024.0201 O.A 邦楽 [chord 5]

・ラブ・ストーリーは突然に / 小田和正
・エロティカ・セブン / サザンオールスターズ
・KNOCKIN' ON YOUR DOOR / L⇔R
・笑顔の行方 / DREAMS COME TRUE
・TRUE LOVE/ 藤井フミヤ
・プライマル / ORIGINAL LOVE
~今回は邦楽一般。ドラマ主題歌特集です。
セレクトは村田氏。今回の出演は、村田氏とmidoriでお送りします。

海氷実験タンクが屋上から(中山 雅茂編) [fun science]

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海氷実験タンクについて。2019年3月の放送で北海道教育大学釧路校の屋上に設置した初代・海氷実験タンクをご紹介。5年ぶりに大学にお邪魔しました。
でも今回は、地上です。昨年の夏に屋上にあった海氷実験タンクを地上に移設・新設なさったと。
屋外で冬に、プールに海水を入れて凍らせる実験を釧路で始めたのは2015年2月。毎年、中山氏の研究仲間と一緒に大工仕事、DIYで少しずつ作りました。まずは外壁を作り、翌年には簡易的な屋根を作り、5年前に、ほぼこの実験タンクが完成。陸上の屋外で、氷の厚さを48.5cmまで成長させることに成功し、翌年も54cmまで成長させた氷のデータを取ることができたそうです。
その後、海氷タンクの屋根の部分に冷却器が入っているのですが、その冷却器の故障や新型コロナで研究仲間が釧路に来られないなど大変な時期があったのです。ですが、研究の世界は止まることはなく、2022年10月に国際的な学術雑誌に各国で行われている海氷実験をまとめた論文が紹介されました。
世界中で室内や屋外で、海水を凍らせて実験していることがあらためて分かったと中山氏。論文を書かれて方は、海水を入れる容器の写真も紹介され、著者として一番最初の方は、Benjamin Hallさんという方。所属はケープタウン大学化学工学部???ケープタウン。南アフリカです。アフリカ大陸のほぼ南端にある大学で南緯34度。こんなに暖かいところの大学で海氷の研究を?と思ったそうですが、同じ緯度で北緯34度ってどのあたり?と思い調べてみると、和歌山とか山口県あたり。「ちょうど今、私が山口大学の先生も含めて海氷の研究を行っているので、そんなに珍しいことではないかもと思いました。」ケープタウン大学には、Marine and Antarctic Research Centre for Innovation and Sustainability、イノベーションと持続可能性のための海洋南極研究センターという部署があり、海氷の研究も行われていることを初めて知ったとおっしゃっていました。
「この論文を拝見して、ここ、釧路で行っている実験タンクの研究も結構いいことやってるのかも・・・と思い、昨年の5月から論文としてまとめることを行ってきました。3度ほど書き直しするなど、論文として受理されるまで時間がかかりましたが、この1月に受理されたんです。」嬉しそうに語っていただきました。
※参考論文:http://dx.doi.org/10.1017/jog.2022.115
“Review of the design considerations for the laboratory growth of sea ice”
・収録後日、中山氏からメールが届きました。<海氷タンク>の論文が受理され、公開されたとのこと。次のリンクをぜひクリックしてご覧くださいね。
https://doi.org/10.1017/jog.2024.6

マリモの授業(尾山 洋一編) [nature treasure]

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マリモ研究室では、マリモを未来に残すために3つのことが重要と。一つ目はマリモの調査研究。マリモがどのような暮らしをしているのか、どういった環境を好むのかなど、マリモのことを知ることがとても重要。二つ目はマリモの保全活動。調査や研究で分かったことを参考にして、マリモにとって暮らしやすい環境を整えたり、支えたりすること。そして三つ目は普及啓発。マリモのことをたくさんの人に知ってもらい、マリモを未来に残すことの大切さを理解してもらうこと。
今回は普及啓発に関わるお話し。まずは、阿寒湖の児童生徒を対象としたマリモ授業について。現在の阿寒湖義務教育学校は、昔からマリモの授業が学校のカリキュラムに含まれているそうです。1994年から毎年5月に、マリモの暮らす阿寒湖北部のチュウルイ湾に行き、船の上からマリモを観察する学習会が開かれています。阿寒湖の中学3年生、現在は義務教育学校の9年生は、卒業を迎える3月に氷の下のマリモを観察する授業を受けるそう。マリモのいる場所の氷をチェーンソーで2m四方切り出し、その下のマリモを観察。阿寒湖は高校が無いので、子供たちの多くは卒業後に阿寒湖を離れてしまう。故郷の自然の素晴らしさを忘れないでほしいという思いから1997年から始まった授業とのことです。
また、最近は、釧路市内の小学生や高校生を対象にマリモの授業をさする機会があるそうです。
11月には釧路湖陵高校の1年生が、スーパーサイエンスハイスクール事業の一環で現地でマリモ生育地巡検や、室内でのマリモ授業を受けたそう。顕微鏡でマリモを観察したり、細胞内の組織を見たりしたとおっしゃっていました。さらに、12月には釧路市立昭和小学校の3年生を対象としてマリモの授業を。
マリモって知ってる?と聞くと、ほぼ全員が知っていたそうで、クラスに4~5人はマリモが家にあると言っていたそうです。マリモを見たことがある人は8割くらいということで、研究で使い終わった阿寒湖のマリモを持って行っていたので、触ってもらったり、においを嗅いでもらったりしたそう。
「授業の最後で質問コーナーを設けたら、時間がオーバーするくらいたくさんの質問をもらったので、少しは興味を持ってもらえたかなと思います。なんと!クリスマスプレゼントでマリモをもらう、という子もいたのでびっくりというか嬉しかったです。」
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/7JVtAhp5htIS6kZQdjUG9s