SSブログ

botanical kingdom [close to you <art編>]

1.jpg 5.jpg 6.jpg 7.jpg 8.jpg
植物に囲まれて・・・森の中にいる様な、庭の花を見ている様な・・・約200点の植物をテーマにした日本画、油彩、水彩、版画、写真等が展示されています。
見ているだけで癒される不思議な力を持った植物たち。絵画の世界でも昔から様々な作家がモチーフとして表現してきました。
その中でも圧巻なのが、須崎忠助の作品たち。幻の画家とも言われているそうです。
主な作品は北海道主要樹木図譜(大正8年~昭和6年刊)。1913年から1931年まで19年の歳月をかけた日本における樹木図譜の最高峰といわれ、
世界有数の傑作とされているそうです。
描画・色彩の美しさ、そして何と言っても構図が素晴らしく、ポタニカル・アートとしても高い評価を受けているのです。
他には、安積徹の日本画の数々。道南の河畔林を描いた作品たち。春夏秋冬、そしてまためぐる季節。
足元にある自然を題材に制作し続けました。
作品の美に裏打ちされる生命の循環は生命の喜びと同時に糧となる死を内包しているもので、それは全作品を通じて描かれたテーマとのこと。
私たちもよく見たことのある植物がたくさん。作家によりどの様に表現されるのかを見るだけでも面白い内容となっています。
中には珍しいと感じる化石の展示も。植物の化石も時間というプレス機で刻印された版画と考えると、地球が生み出したアートと言えるのかもしれません。
植物の持つ優しさ、厳しさ、逞しさ、そしてそれらの力をあらゆる作品から感じることと思います。
11.jpg 12.jpg 13.jpg 14.jpg
(花と樹の王国展は6/30まで北海道立釧路芸術館で開催中)
※5/17〜5/31まで臨時休館。
※追加情報:〜6/21まで臨時休館(2021.0529現在)

2021.0519 O.A 釧路泌尿器科クリニック 村雲雅志氏~1~ [close to you <dr.編>]

1.jpg 2.jpg 3.jpg
村雲氏はほぼ25年、総合病院の泌尿器科医を勤め、住民の方々にとって、この地区に住んでいることが医療のハンディキャップにならない様に貢献したいと
いつも思われていました。その間、泌尿器科の診療内容も変化し、最先端を幅広くカバーすることが難しくなってきたと・・・。
今後この地で求められる事は何かを考え、そしてご自身ができる事は何かを自問し、還暦を機会に民間のクリニックへ。
ここで泌尿器科への入り口を充実させ、困っている方がなるべく早く、良い治療を受けられる様なお手伝いをしたいと思われたそうです。
クリニックでは血液透析と外来診療がメインですが、水曜日は市立釧路総合病院で外来を担当なさったり、手術も行われています。
また、この地で不足している小児泌尿器科、女性泌尿器科の相談も幅広く受けていらっしゃいます。
総合病院では担当することがなかった様な患者さんと多く接する機会を得て、色々と勉強なさっているとおっしゃっていました。
「患者さんとゆっくりお話しをすることができて、今まで見えなかった角度から考えることができると実感しています。
釧路泌尿器科クリニックは、この地域では老舗の泌尿器科。実は久島院長は私の学生時代の指導教官だったんです。」
さて、実はずっと念願だった「金継ぎ」を始めたと楽しそうに教えていただきました。今まで旅行先で気に入った陶磁器や骨董品を集めていたそう。
ところが引っ越しや地震で壊れてしまったものも多く、愛着のあるものは破片になっても捨てられず、いつか直しをしようと思い、少しずつ道具を集め、
本を読み、勉強なさってきたのです。ご自宅には猫が3匹いて、走り回る中での作業は不可能だったのです。
ところが職場に1室いただく事で、長年の念願叶い「つくろい」を始めたそうです。「漆を使う作業工程が多く、漆を乾燥させる時間が必要なんです。破片を削ったり、
接着したり、欠けた部分を埋めたり、漆を塗ったり、金粉や銀粉を蒔いたり等、診療終了後に少しずつ作業を進めるのですが、とても楽しく良い息抜きになっています。」
※なお、写真は村雲雅志氏からお借りしました。