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2021.1007 O.A 洋楽 [chord 5]

・Cruising For Bruising / BASIA
・Drunk On Love / BASIA
・Third Time Lucky / BASIA
・Baby You're Mine / BASIA
・Copernicus / BASIA
~今回の洋楽編、BASIA 特集です。
セレクトはToshi氏。今回の出演は、Toshi氏&midoriでお送りします。

京都でもオーロラが見えていた?!(中山 雅茂編) [fun science]

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今回はオーロラです。最近見つけた面白い研究成果について教えていただきました。
国立極地研究所のホームページに2021年9月8日付けで公開されたもの。タイトルが「オーロラ帯の過去3000年間の変化を再現」です。
「3000年前に遡ってオーロラ帯を再現したってことですよね。すごいと思いません?」と中山氏。
オーロラ帯は南極や北極等寒い地域でオーロラが見えやすいのはご存知の方が多いはず。見えやすい地域がわかっていて、その地域をオーロラ帯と呼ぶのです。
オーロラは太陽風といって、太陽の活動が盛んな時に太陽から飛び出してくる電子や陽子が風の様に地球に向かってくる現象です。
この太陽風は、電子はマイナス、陽子はプラスの性質を持っているので、地球を取り巻く地磁気に沿って南極や北極上空に引き込まれ、
地球の大気中にある窒素や酸素などの原子とぶつかり、その刺激で光が出るのがオーロラです。
太陽風と地磁気の作用によって見ている場所が変化するオーロラですが、国立極地研究所の片岡龍峰准教授と統計数理研究所の中野慎也准教授は、実際のオーロラの観測データを用いて検証し、その手法を地磁気モデルに応用することで、過去3000年のオーロラ帯の変化を連続的に再現することに成功したそうです。
その中で面白いと感じたのが、鎌倉時代の歌人、藤原定家の明月記の中で、1204年2月に京都からオーロラが見えたと記していること。
この研究成果でも整合性のある結果が得られたと発表されているのが面白いと中山氏。
最新の観測データだけではなく、歴史の中に残された記録も活用して研究が行われているというのが着目すべき点ですね。
また、この研究成果として1200年のオーロラ帯の図が示されているのですが、この図を見ていると、定家が京都から見た様なオーロラは、北海道では連日の様に見えていたのでは?と想像はさらに膨らむのです。
国立極地研究所 https://www.nipr.ac.jp/info/notice/20210908.html
※なお、写真はイメージです。

温泉を科学する(尾山 洋一編) [nature treasure]

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私たちの生活と関係の深い湧き水と言えば温泉。今回はその温泉を科学する!
温泉の定義は地中から湧き出る温水や鉱水、水蒸気などで、水温が25℃以上のものか、
水中に溶けている特定の物質(19種類ある)のいずれかの濃度が規定値に達しているものと温泉法で決められています。
温泉の効能は、日本温泉協会が科学的根拠を紹介していて、最も分かりやすいのが温熱効果。体温上昇効果(体がすぐに温まる)や保温効果(なかなか冷めない)。
温泉は水道水と比べて炭酸イオンや塩化物イオンなど溶けている物質の濃度が高いので、
これらの物質が肌の表面に浸透することで、熱の吸収が早くなると言われているそうです。その他の効能としては、薬理作用があります。
では、温泉はどのようにしてできるのでしょう?温泉の起源となる水は大きく2つあり、一つは雨水、もう一つは海水とのこと。
まず雨水ですが、雨水が山に降ると、一部は地中深くに浸透して山の下にあるマグマや火山ガスに温められます。地中の深くで水が暖められたり、圧力がかかったり、
火山ガスが溶け込んだりすると、周辺の地質からイオンを溶かし出しやすくなり、最終的に暖かくて溶けている物質の濃度の高い水ができあがるのです。
この様な温泉は「火山性温泉」と呼ばれているそうです。日本は世界有数の火山地帯なので、火山性温泉が多いそう。
一方、海水が温泉になるケースはいくつかあり、一つは大昔に大陸や島ができる際に、地中深くに海水が閉じ込められたもの。
もう一つは、現在の海水が陸側に浸透したもの。海水は冷たいけど、一般的に地中を100m掘ると温度は2~3度上昇するので、例えば15℃程度の海水であれば、
500m位深い場所に潜れば25℃になるので「温泉」と定義されるそうです。もう一つは、海底のプレートが陸側に引きずり込まれる際に、
水も一緒に引きずりこまれてマントルに温められる。これが地上に出たもの。
海水を起源とする温泉は火山地帯以外でも見られ、この様な温泉を「非火山性温泉」と呼ぶそうです。「温泉は、水が地中を旅する事でできあがるんです。
ということは、温泉の成分を調べることで、地中がどの様な環境にあるのかを知ることができるのです。面白いでしょう・・・。」
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。