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2021.1028 O.A 邦楽  [chord 5]

・ワインレッドの心 / 安全地帯
・真夜中すぎの恋 / 安全地帯
・マスカレード / 安全地帯
・碧い瞳のエリス / 安全地帯
・恋の予感 / 安全地帯
・I Love Youからはじめよう / 安全地帯
~今回は邦楽一般。 安全地帯特集です。
セレクトは村田氏。出演 村田氏 & midoriでお送りします。

釧路沿岸の潮汐流(黒田 寛編) [fun science]

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今回は釣り人必聴!の話題です。釧路沿岸の潮汐と潮流のお話。こちらは海水が月と太陽に引っ張られることにより発生しています。
潮汐は水位の変化を表し、潮流は流れの変化を表します。一般に知られているのは、海の水位は一日2回上下すること(満潮干潮)が6時間ごとに繰り返され、
約半月に一度は大潮と小潮があります。潮流は好漁と不漁を分ける要因になることもあり、潮流すなわち潮をどう読むのかという事が、腕の良し悪しにもつながると。
潮が早い時間に餌を食べる魚がいたり、潮が動き始めた時間に餌を食べる魚もいるそうです。
最近では潮流を予想するための携帯アプリもあり、それを活用して釧路沿岸で釣りをなさっている方もいらっしゃるはず。
でも実はそのアプリ、道東の太平洋沿岸では一部の海域を除いてほとんどあてにならないそうです。「私が知る限り、ほとんどのアプリは基本的には潮汐=水位に基づいて潮流=流れを予想しているからです。釧路の限られた場所以外は潮汐と潮流がまるで独立したかの様に変化しているんです。」
通常は水位が満潮になる時と干潮になる時は1日に2回。ところが、尻羽岬での潮流を見ると、一日1回、東向きの流れが強まったり、弱まったりする時がある。
満潮は1日2回なのに・・・???潮位と潮流がまるで独立したかの様な動きをしている、これが釧路沿岸の代表的な潮汐と潮流の関係なのだそう。
その原因は、潮位を支配している波動と、潮流を支配している波動が2つ共存している事。波動は波ですが、その大きさが200~10000kmという大きな波のことです。
ただ、潮位を支配している波の大きさは約10000km、潮流を支配している波の大きさは200kmほど、二桁も大きさが違うのです。
さらに、この釧路の潮流は北方四島周辺で発生しているのです。国後水道や択捉水道で強い潮流が生じ、この強い潮流が200km程度の波を作り、道東までやってくることで釧路沿岸の不思議な潮流が発生しているそうです。
「潮流を極めたい方は、潮汐表に記載された新月や満月日をみるのではなく、N.S.E記号を見て下さい。月が、N:北回帰線上、S:南回帰線上にある時に、釧路沿岸の潮流はいわゆる大潮、月がE:赤道上にある時には小潮になりますので、これらを参考にされると釧路沿岸での爆釣王になれるかもしれません。」

キタサンショウウオの危機!(照井 滋晴編) [nature treasure]

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キタサンショウウオの生息地に調査にいき、愕然とする出来事が・・・。調査地付近の別の生息地の一部が更地になっていたそうです。
その周辺の水域はキタサンショウウオの繁殖水域だったのです。近年は似た様な事例が多く、数年前にも今回の側で同じ様な事ががあったそうです。
その時にもキタサンショウウオの生息地の一部にいきなり盛り土ができ繁殖水域に土砂が流れ込みました。理由は太陽光発電所の建設。
近年は湿原のあちこちで太陽光発電施設の建設が進んでいるので、今回の件もおそらくそうだったのでは?と照井氏。この太陽光発電施設の建設が急増したのは
2011年頃から。東日本大震災があり、福島原子力発電所の事故がありました。これを受け、再生可能エネルギー特別措置法が制定され、
翌年の7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が本格的に導入され、これを契機に全国的に太陽光発電事業が拡大。現在、釧路湿原を擁する4市町村(釧路市・釧路町・標茶町・鶴居村)においても、稼働中もしくは稼働予定の太陽光発電施設が761箇所。そのうち31箇所がメガソーラーと呼ばれる大規模太陽光発電施設なのです。
太陽光発電自体はこれからの日本には必要なものだと思います。ただ、導入する場所によっては、土地の改変や環境の変化が野生生物や景観に与える影響もあるという事を忘れてはならないのです。太陽光発電所の運用に必要な粉塵抑制剤や防錆剤、融雪剤、除草剤等々が生物多様性に影響を与える可能性や施設の建設に伴う野生生物の生息地の喪失や分断化、外来種侵入の促進等が懸念されます。キタサンショウウオは釧路市の天然記念物なので保護されているはず、でも不思議な事に突然生息地がなくなって
しまうという現実。それ自体の知名度がないことはもちろんですが、まだまだキタサンショウウオがどこにいるのかわかっていないという現状があるそうです。
生息地であるという情報がない場合、そこには天然記念物なんて生息していないものとして工事が進められてしまっていたのです。
「今後どの様にしてキタサンショウウオの生息地を守っていけばいいのか日々悩んでいます。 できることなら、現在確認されているキタサンショウウオ生息地の全てを買い取ってしまいたいと思いますが、現実問題としてそれは難しい・・。 でも、本当に早く対処しなければいけない問題で、今後生息地の保全の為、寄付を募る様な活動をする事になるかもしれません。 太陽光発電所建設の問題はキタサンショウウオに限った話ではなく湿原に生息する全ての生き物にとっても脅威ですし、湿原の景観を損ねる問題なので、今後観光にも影響してくるかもしれません。 太陽光発電自体は、とても有用なものだと思いますが、環境を守る為に環境を破壊するという今の状態は
地域の一人一人が考えていかないといけない問題なのかなと思います。」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。