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singing of the needle [close to you <art編>]

今年8月からアメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェのIAIAネイティヴアート現代美術館で、EXPOSURE 国際展が開催されました。
世界各国から集まるアーティストの中に日本から2人選ばれた中のお一人、藤戸康平氏に帰国してから色々とお話しを伺いました。
藤戸康平「Singing of the Needle」.jpegIMG_2775.jpg
作品作りに関して・・・
これまで、核や原発をテーマにものづくりをしたことがありませんでした。
が、福島の事故は原発事故としては、最悪の影響を福島のみならず日本国内に及ぼしたと思います。
初めて核についての作品を作りました。鉄のパネルの裏側を風化させることにより、時間の経過とともに輝きが失われていく様を表現しました。
それとともに、表面的には美しく安全に見えていても、実は真逆なこともその裏側には隠されているという、原子力の安全神話の崩壊を表しています。
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風が吹いたら−世界30人のネイティブアート
EXPOSURE: NATIVE ART AND POLITICAL ECOLOGYはIAIAネイティブアート現代美術館(アメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェ)、
今後アメリカ国内で4会場巡回予定とのこと。
とにかくアメリカ合衆国サンタフェまでの道のりが何より大変で、さらに帰りもトラブル続きとのことで、会場ではあまりゆっくりできなかったご様子。
藤戸氏は面白いことをクリエイトすることがお好きなのだとお話しを伺ってあらためて感じました。
常に鋭い観察眼で周りを見て、そこで感じたこと、受け取ったことを栄養として次の作品につなげていらっしゃる感じです。
現在も新たな課題に頭を悩ませているとか・・・今後も目が離せないアーティストのお一人です。
※写真は一部を除いて藤戸康平氏からお借りしました。

2021.1110 O.A 釧路労災病院 外科 副院長 小笠原和宏氏 [close to you <dr.編>]

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まずはこの1年以上続くコロナウイルスというものについて思ったことを伺いました。「やっぱり自然って怖いなというのが一番の印象ですかね。
過去の歴史を振り返ると100年前のスペイン風邪もそうですけれど、歴史の節目節目に我々人類に対して自然からの大きなしっぺ返しというのか・・・警告の様な形でこの様な病気であるとか、自然災害というのが起こっている様な気がしますね。」
さて、いよいよ緩和ケア病棟の工事が始まったという事でお話しを伺いました。工期が11月から来年の3月中頃くらいまでかかる予定とのこと。
4ヶ月少々で完成することに。ただ、準備は着々と進んでいてハード面の工事のほかにそこで働くスタッフの研修、教育等も同時進行で進めていらっしゃるそうです。
緩和ケアというと、ガンの末期の患者さんが亡くなるまでのケアが緩和ケアでしょう?と言われることが多いそう。でもそうではないのです。非常に難しい病気を患った方たちがいろいろな体や心の苦痛を味わうことになるわけです。その苦痛を様々な方法で和らげてあげたい!そして、その方達が生きるための手助けをしてあげることができたら・・というのが緩和ケアの基本の考え方。緩和ケア病棟の大きな意味では、人生の最期を穏やかに迎えるための場でもあるけれど、それだけではなく、
社会に復帰したい患者さんも含めて「生きること」を支えるための病棟と考えているとおっしゃっていました。
北海道には22の病院(2021年7月現在)に緩和ケア病棟があり、その半数以上が札幌にあるのが現実です。釧路・根室医療圏は人口約30万人を抱える地域にもかかわらず、これまで緩和ケア病棟はありませんでした。「地域の皆さんに認めてもらい、愛される緩和ケア病棟、自分も本当に困ったら緩和ケア病棟のお世話になりたいと思っていただける様な病棟にしたいんです。」その為、自宅にいる様な居心地のよさ、心地良いと思っていただける空間の提供を考えていらっしゃいます。そしてお世話をする医療スタッフが患者さんと家族の様な・・非常に親身にケアをしてさしあげること、プロフェッショナリズムで、高いスキルで緩和ケアにのぞんでもらいたいと思っているので、今一緒に勉強していると教えてくださいました。
「どうしても病院というのは非日常的なところなので、ホスピタルアート等も活用し心を和ませる様な芸術、その様な空間ができたら最高ですね。」