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持ち物からわかるキャラクター ~2~(中西 紗織編) [varied experts]

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能の登場人物シテと呼ばれる主人公が何を持っているかで、ある程度のキャラクターがわかる。。。今回は第2弾。
まずは、。杖もたくさん種類があるのですが、打ち杖と呼ばれるものから。
見た目は50cmくらいの長さの木の枝みたいな棒の先に横長の細長い板みたいなものが付いている。これは鬼になった女を意味します。
「葵上」では嫉妬の情念から鬼女に。「安達原」では孤独な老女の風情から人間を喰う鬼に。「道成寺」では鬼女や毒蛇に変身。
桛杖は人間離れした存在の力の象徴になります。その大きさは1m位。
そして通常の杖。釣竿と同じように作られた細い竹の杖。本来の杖の意味を持ちます。
続いて、紅葉枝。これは「紅葉狩」という能に使われますが、実は鬼女を意味します。
すくい網。狂女ものに出てくる網。まるで虫かごを竿の先につけているような感じ。
これで川に浮かんだ桜の花びらをすくい上げるイメージ。
四手網。漁師の亡霊です。生きている時に生き物を殺し殺生したので、亡霊となって苦しんでいる様子が伺えます。
。音無天神など熊野の神々が巫女に乗り移るイメージ。神がかったものを意味する感じでしょう。
写真は上段左から、打ち杖、鉄輪に打ち杖、桛杖、杖。左の写真が四手網。

2021.1112 O.A 「道東の秋の夕暮れの魅力 」 [varied stories]

逸見光寿さん(写真家)
https://coju.info/

この時期の道東の夕暮れはなぜ美しいのでしょう?逸見氏曰く「やっぱり空気がキレイ。特に秋~冬は空気が澄んでいて晴天率が高いことが一番ではないでしょうか。
それと空が広い。まるでスコットランドのような風景に感じますね。」逸見氏も夕暮れの写真をたくさん撮られています。定番の撮影地は確かに美しいのですが、夕暮れはどこでも絵になるとおっしゃっていました。だからこそ、誰も気付かなかった夕暮れの美しさを自分なりに探して撮って欲しいとも。
そして、日没の前後は一日で最も美しいマジックアワーなので、日没の前後1時間を無駄にしないでと教えてくださいました。「みんな陽が落ちると帰ってしまうんですよ。もったいないですよ〜。」マジックアワーは一日で最も美しい時間帯。特に日が暮れてから夕闇に落ちるまでが素晴らしいと。
これは私もお聞きしてビックリしたのですが、夕陽と反対側のヴィーナス・ベルト(地球の影)もチェックして欲しいと。どうしても太陽ばかりに目がいくのですが、その逆にも目を向けて見てくださいね。なんとも言えずに素晴らしい光景がそこには広がっている・・はず。
私も今度その様な機会があったらそのヴィーナス・ベルトをチェックしてみたいと思いました。
もちろんスマートフォンで撮影するのも良いのですが、本格的なカメラを使って夕暮れを撮るコツを伺いました。
「夕陽を単に撮るのではなく、どんなものと組み合わせるかは重要です。そして、風景を撮るなら、三脚とND(減光)フィルターは必須です。
ND(ニュートラル・デンシティー)フィルターは10ストップ(ND1000)と6ストップ(ND64)が使いやすいと思います。10ストップは日暮れ前。6ストップは日没ぐらいから。空と陸の輝度差に注意してくださいね。ハーフNDも有効ですが、長時間露光なら、空の部分を手で覆うことができますよ・・・。」
※写真は逸見光寿氏からお借りしました。
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