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focus on the three-dimensional [close to you <art編>]

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平面の作品と違いあらゆる角度から見ることができる立体。
それは光が当たる方向でまた違った顔を見せてくれる。
そして、その質感を間近に感じることができる。
さらにその立体が抽象だとしたら・・・・・。そんな展覧会が開催されています。
立体はもしかすると展示方法が平面よりもさらに難しいのかもしれません。
なぜならその場の空気感を含めての作品展示になるから。
今回の展示の素材は、鉄・木・ブロンズ。それが意味するものを感じながら眺めて見ると面白いのかな?と思います。
人それぞれ感じ方は違います。それが作者が意図したものと違っても問題はないのだろうと思うのです。
わかりやすい「wave」とタイトルがついた作品も、子供達が見ると、虫に見えたり、雲に見えたり。
抽象彫刻が語り出す世界に浸って楽しんでみてはいかがでしょう。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 薗部容子氏からお借りしました。
(コレクション・セレクション〜立体〜は12/19まで北海道立帯広美術館で開催中。)

2021.1117 O.A 釧路労災病院 内科 副院長 宮城島拓人氏 [close to you <dr.編>]

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11月8日全国の医学書のある書店で発売されたのが『Dr.ミヤタクの研修医養成ギプス』。
出版に際しての先生の思い、内容に関して等々お話しを伺いました。
まずは、この本の「はじめに」からご紹介させていただきます。
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前代未聞の新型コロナ感染症が世界を席巻している。まだまだ先が見えない不安の中で医療の現場はこの新規感染症の診断、治療、そして予防のためのワクチン接種に汗だくになって対応している。
世の中は生活のニュースタイルを構築しようと必死だ。しかし、医療にはニュースタイルなどない。新型コロナウイルス感染症の出現により、リモート診療やAI(人工知能)を駆使したシステムなどの構築は加速されてきた印象はあるが、医療の本質は目の前にいる助けを求める患者をいかに救うかにある。その基本は患者の体と心に触れることであり、技術と言葉で癒すことにある。それは、未来永劫変わりはない。その文脈ではコロナ禍であろうとも、サスティナブルな研修医の指導に特別な変化はないと感じている。
外出の制限や外食の自粛が求められる中で、病院と家との往復を繰り返す日々を送るうちに、私が釧路ろうさい病院という定点で30年近くやってきた代わり映えのしない研修医の指導の実際を言語化する意義を考えるようになった。コロナ禍だからこそ、今だからこそできるのではないか。そう考えながらキーボードをたたき始めた。
波乱万丈な世の中の外力に惑わされない研修医との付き合い方を、読者の皆さまと共有し、少しでも共感が得られたら幸せだと思っている。
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「スポ根で育てられた昭和の医師が、新しい時代の中で育てられた研修医と付き合う過程で、どのような指導が適切なのか、不適切だったのか、正解は何なのか、今なお悩みながら指導にあたっているんですよ。」とおっしゃる宮城島氏。このDr.ミヤタクの研修医指導は、EBM(Evidence based medicine:科学的な根拠に基づいた医療)ではなく、Experience based medicine(経験に基づいた医療)に近いものと・・・。Dr.ミヤタクの熱い思い、日々試行錯誤していることが綴られています。もちろん研修医の方や若手指導医の方に読んでいただきたいそうですが、ただこれは医療者に限らず社会人であれば誰にでも当てはまる内容ではないかと思います。
何より愛情がたっぷりと感じられるお話しが盛り沢山。クスッとなる場面や、思わずじんわりきてしまう場面も。
気になる方はぜひチェックしてくださいね。そしてもちろんリクエスト曲は「巨人の星」!!