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created online and with people in Taiwan [close to you <art編>]

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苫小牧在住の作家、藤沢レオ氏が釧路にいらっしゃったので、スタジオで最近の活動をメインにお話しを伺いました。
まずは、札幌のgallery CLACの立ち上げに関わったとの事で、そこでの個展について。今までテーマとしている一つの模刻のモニュメントシリーズ。
今回はクワを5つ作ったそうです。なぜ昔の方々が作った道具に興味を抱いたのかを伺ってみました。
去年、モエレ沼公園で個展を行なった時に、公園の中の間伐材を1本切り、それを素材にして展覧会をするということになったそう。
チェーンソーで一瞬できるのはしのびないと思い、そこで石斧を作ったそうです。それで切り倒してみたら「あら・・これ道具も結構面白いな」と。
もちろん切るという行為がその時は面白かったそうですが、振り返ってみた時に、道具を作るというのは、当時の想像力の結晶だと思い、そこで、模刻という・・・
「うつす」という事に興味がわいたそうです。
さて、このgallery CLACですが、とても素敵なプロジェクトを立ち上げました。
サポート企業と連携し、アーティストにあった職種や雇用条件で、働きながら制作に打ち込める生活環境づくりをサポートするという内容。
最終的にはこのギャラリーで個展を開催をすることを一つの目標にしているそうです。
数多くいるアーティストが次のステップに踏み出すための継続的支援を目的とした取り組みとのこと。素晴らしいですね。
続いて海外とのコラボとのことについて。フランスや韓国とのプロジェクトは現在、コロナ禍ということで延期になっているそう。
そんな中、台湾とのプロジェクトがリモートで進んでいるそうです。これから台湾(台南)で北海道アーティストのグループ展が開催されます。
本当は現地に滞在し、制作活動をする予定だったそうです。そこで出て来たのがオンラインを使っての進行。素材をリモートで探しに行ったそう。
現地の方がカメラを持って出かけて、それを見つつ、藤沢氏とやりとりするというもの。素材を送ってもらい、苫小牧で制作し、できたものを台湾に送るという流れです。
彼が今まで取り組んで来た「模刻のモニュメント」「糸を使った重力の彫刻」をリモートで行なったそう。
「台南で魚の鱗から作る繊維というのがあり、面白そうと思い、そこから僕の作品のためだけの特注の糸を作ってくれたんです。この糸は鱗感は全然なくて、
ポリエステル繊維の糸に近い感じです。色は白なんですが、光にあたると少し金色っぽい感じ、艶のある糸でした。」
現地に行って色々な人とお会いして、お話して、お願いするとか、教わるとか。。そんなことが今オンライン上でできていて、それで展覧会の準備が進んでいるという状態。
「展覧会は1ヶ月半くらいあるので、期間中には一度は出かけていけたら・・・と思っています。」
※尚、写真は藤沢レオ氏からお借りしました。

2022.1109 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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今日は社会学?釧路市も人口が減り、業種が分散したり、社会の仕組みが複雑になってきているので、あまり人口が減ると専門分野の人がいなくなり、
街が立ちいかないという事があるそうです。日本全体が人口が減少し、医療・介護・年金・生活保護を支える側と支えられる側のバランスが傾きます。
そこに関わる医療関係のお話しです。成熟した社会になればなるほど長生きで、出産が少なく子供が少ない。
今の定年制度で社会をリタイアしてしまうと社会を支える人たちがどんどん減ってしまうという現実があります。
現時点での試算予測では、20年か30年後にピークになるそう。昔は10人の若者で働き1人の高齢者を養っていたのが、今後4人で3人を養うという計算に。
「病院で一番人数が必要なのは看護師の方々。でもどんどん減り、維持できなくなる。ちょっと将来が心配なんです。それが医療界では大問題になりつつあります。」
現在、コンビニ等では自分でお金を支払ったりするシステム等がありますが、それが医療ではなかなか難しいとおっしゃいます。
そこに介護ロボットを入れてやってみるとか、移動するときに機械でできるかどうかが問題になっているそう。
日本で高齢化が進み、外国人労働者を・・という話もありましたが、コミュニケーションの問題があったり心のケアがうまくいかないという事も今後どうして行くのか。
「極端な例が、コロナのワクチンを早く打たなければ・・という時に医師や看護師だけでは足りないので、薬剤師とか検査技師の方、歯科医が注射したりとかという事が
ありました。その様な事をコロナ以外でもやっていかなければならないのでは?とか、その様な論議が多く、病院の職員の業務内容が変わってきています。
悪い事ばかりではなくて、その様なことが通常になってくると、自分の外来でも分野別に分ける様にしているんですよ。例えば、薬の処方のこと、注射のこと、
生活・栄養のこと、全部医師が外来で説明していると非常に時間もかかるので、薬のことは薬剤師に、栄養のことは栄養士に、生活のことは看護師が参加するとか、
分担しているとだんだん皆さんわかってくれて、スムーズに物事が運んでいます。」
他にはオンラインがコロナ禍で進み、やってみたらできるという事が多いとわかったとおっしゃっていました。
例えば処方等を内容をチェックして病院に行かなくても薬をもらえる様にする。オンラインで遠隔処方する、処方を郵送にするという事も始まりつつあるそうです。
今までもごく一部の科で実施されたり、救急の現場でも対応したりという事もあるそうです。
一口に遠隔診療、オンライン診療と言っても非常に程度の差があるそうです。細かいところでは実際に走り出しているシステムも結構あるそうです。