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In search of something new and yet to be seen [close to you <art編>]

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留寿都から伊達に今年引越しをなさった陶芸家の加地学氏。とにかく新しい土地での窯作り、工房作り、その他諸々で忙しい2022年だったそう。
今回、加地氏の作品で一番今までと変わった〜と思ったのがその陶器の肌。今まではマットな感じのものが多く、渋い器が多いと思っていたのですが。
新しい窯のポテンシャルにあわせての作品が並んでいます。そしてカラフル。グリーンの色が目につきました。
これは焼く段階での酸素の量によるそうです。酸素が多いと緑色、少ないと赤っぽい色になり、その中間が白とのこと。
土も様々な土をブレンドして、焼き方も、窯も全てが新たなチャレンジ。その組み合わせは何通りになるのでしょう。
お話を伺っていると理科の実験みたいと感じました。現在は窯は1つですが、4ヵ年計画で少しずつ増えていきます。
また、それに伴ってできる作品の幅も広がります。これからどんな作品が生み出されて行くのか?非常に気になります。
会場では留寿都の窯で焼いたもの、そして新しい伊達の窯で焼いたものが同時にみることができます。その違いは一目瞭然。
皿の中央に模様かな?と思ったものがあったのですが、これは実は窯に入れる時に一番下にあり、その上に別の皿を乗せて・・・焼いたもの。
それも景色として愛でる・・風流な感じがします。
陶器もやはり手にとって、そこから感じるものを受け取ることのできる作品だと思います。
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(北の愉快な仲間達〜陶芸・ガラス・木工作品展は12/5まで釧路 ギャラリー&サロン迦倶楽で開催中です。)

2022.1130 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 ~2~ [close to you <dr.編>]

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「痛いの痛いのは飛んでイスタンブール?」というお題でお話しくださいました。この痛みを医学上分類しているそうです。それによると痛みは3つに分類されると。
その1:侵害受容体性疼痛。ほとんどの痛みはこれに当たるそう。組織の損傷を感知する痛みの受容器(侵害受容器)への刺激に起因する痛みで、侵害受容器は大半が
皮膚と内臓に。この損傷には、切り傷・骨折・挫傷・挫滅創・熱傷など、組織が傷つくものが含まれるのです。典型的なものは、鋭い痛みやうずくような痛み、
ズキズキする痛み。手術後にほぼ必ず経験される痛みも侵害受容性疼痛。痛みは持続的なこともあれば間欠的に起こることも・・・。
多くの場合は、体を動かした時、笑ったりした時、深呼吸した時など。一番単純な痛みとのこと。外からの物理的なものであろうと、内部からの炎症物質ができて
痛くなったものであろうと、痛み神経を通して痛くなったというのは一緒。これはボルタレンとかロキソニンといったいわゆる痛み止めが効く痛みなのだそうです。
消炎鎮痛剤(ステロイドホルモンではない消炎鎮痛剤&ステロイド消炎鎮痛剤)がこの侵害受容体性疼痛には効くということ。
その2:神経原性疼痛。一般の方々が言う神経痛、肋間神経痛・坐骨神経痛・顔面神経痛等、これは外的に何か刺激がきている訳ではないのに、神経そのものが痛み刺激があるかのように、ずっと痛み信号を送り続けてしまっているのだそう。神経そのものに痛みに原因があるそうです。
これは昔は神経ブロックという方法がとられていたそうですが、それが最近、飲み薬が出てきたそうです。
注射で痛み刺激をブロックしたりしなくても飲み薬で、痛みの刺激伝導を抑えるという薬との事。
その3:中枢性疼痛(心因性疼痛)。痛み刺激もなく、痛み神経でもないのに、痛いと思ってしまう。これは消炎鎮痛剤の薬も神経原性疼痛の薬も効かないそうです。
一番有名なのは、幻肢痛。怪我や病気で足や手を切断してしまい、その切ったところが痛いと感じてしまう。そのショックや喪失感、心が痛いのです。
どちらかというとメンタルの病気で、心理療法をしたり、抗うつ剤を飲んだり・・・この痛みはとても手強いとおっしゃっていました。
「今は侵害受容性疼痛、痛み物質による痛みというのは結構コントロールできるようになってきたんですよ。かなり痛みで苦しむということが少なくなってきたのですが、次に手強いのは神経痛。それでも昔に比べたら少し効く薬が出てきて、50%くらいは痛みを軽減できるようになってきたと言われているんですよ。
中枢性疼痛はこれはまだまだ・・・・・。」