SSブログ

the world of northern melancholy. [close to you <art編>]

1.jpg 2.jpg6.jpg
3.jpg 4.jpg 5.jpg
毛綱毅曠のミニ展示第二弾。緑ヶ岡の森越邸の設計図がずらっと並んでいます。
通し番号がついているそうで、0番から26番まで。会場には25点の展示なので、謎の1点以外は全て揃っている感じです。
毛綱氏ご自身が描かれたイラストがとても可愛らしい感じです。人間の形がロボットにも見えたり、とてもユニークな温かい感じを見る人に与えてくれます。
建築物としてはとてもユニーク。外観も中に入ってもユニーク。現存しないのですが、以前私はお邪魔したことがあります。
そこに使われているものは釧路にゆかりのある漁船に関わる灯や窓などしっくり馴染んでいる感じもした感じがします。
今もその建物があるのであれば、おそらく当時とは違った印象を受けたと思います。設計図をみるよりはより現実的だった感じもするのです。
もしかすると実用的な中に遊び心を感じるデザインだったのかもしれません。住み心地は想像するしか術はないのですが、今もそこにあるのであれば、
斬新さという意味では決して色褪せないものだったと言えると思います。
ただ、光はたっぷりと降り注ぎ、なぜ 北国の憂鬱というタイトルがついたのか・・・それが私にとっての疑問です。
(毛綱毅曠ミニ展示 北国の憂鬱の世界展は11/23まで北海道立釧路芸術館フリーアートルームで開催中です。)

2022.1116 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

cd1116森田dr.jpg
最近では病院全体のことを考える機会が増え、マンパワー不足を感じることが多いと森田氏。
「今回のコロナで皆さんも感じた事と思いますが、看護師さんの労働力は本当に貴重で、どこの病院でもそうだと思いますが、苦労しているところだと思います。
ある一定の数がいないと病棟を維持できなくなるので・・・。」
医療が細分化しているので、看護学もかなり細分化して専門の技能を持った方が必要とされているということの様です。
看護師全体の労働力も足りないので大都市圏に行くと外国人看護師を受け入れているところも結構あるそうです。
「これは市立病院の特徴だと思うのですが、薬剤師の方が実は定数は倍くらいいても良いんです。薬剤に関するお仕事、今はものすごく増えている現実があって・・・。
釧路全体では薬局にいる薬剤師さんは非常にたくさんいらっしゃるのですが、市立病院の病棟で指導するスタッフが足りていない状況です。」
医師は非常に専門分野化が進み、昔は内科と外科の先生がいたらカバーできたかな?というのが、今は沢山の科に分かれていて、医師が一人しかいない科もあるとのこと。
さて、自分が調子の悪い時にどこの科に行けば良いのかわからないことがあります。本当は理想的には総合診療科というのがあると一番良いそうです。
「釧路もなんとか作らなければと思っています。そこでクリニックの先生がやっていただいているいろいろな症状からこの病気ではないかというのを見つける過程、
そこを専門にやるところがあると一番良いのです。」現在、釧路市内の開業の先生、クリニックの先生がそれを担っているのです。
「釧路地域の特徴として病院の勤務医はある一定の数がいるのですが、医師会の開業している先生の数が極端に少ないということ。全道の中でも釧根地区は人口に比較して少ないというところもあります。極端な例としては、近隣の町では開業医がいらっしゃらないところもあるんです。」
釧路で、今一番問題になってきているのは精神医学。メンタルケアを含めた精神科の先生の数が圧倒的に少なくなってきている事だそうです。
非常に重い感じの方だと入院が必要になるのですが、入院をするところも減ってきている現実。あとは開業のクリニックの先生方の問題。先生ご自身の高齢の問題があり、夜間の救急対応にはマンパワーが足りない。お一人なので年中無休でやらなければならなく、そういう意味で非常に困っているのが精神神経科とおっしゃっていました。
他には小児科。開業のクリニックの先生の年齢層がだんだん上がってきている問題もあるそうです。今後どうするかを皆で考えているそうです。
「札幌医大の地域医療が頑張っていて、地域医療をしっかり育てるという部門から派遣されてくる先生が、根室等にも派遣され、以前よりは改善されているんです。
暗いニュースだけではなく、地域を担う先生方が育ってきて、釧根地区にもだんだん配備されているという状況もあります。」