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2022.1117 O.A 洋楽 [chord 5]

・Reflections (I Remember) / Mary J. Blige
・We Ride (I See The Future) / Mary J. Blige
・No More Drama / Mary J. Blige
・As / Mary J. Blige
・Don't Waste Your Time / Mary J. Blige
~今回の洋楽編、Mary J. Blige 特集です。
セレクトはToshi氏。今回の出演は、Toshi氏&midoriでお送りします。

ノジュールが気になって(境 智洋編) [fun science]

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釧路から釧路町の海岸線でたまに見かけるノジュール。ただ、この場所ほどその大きさが際立っている場所はないと思います。
さらに上からパラパラと小さな石がたえず落ちているので、その変化も凄まじいのです。
確か去年、あそこにあったものがどこに行ってしまったの?とか
こんなにこの場所にあった?とか
常に変化しているのです。おそらく上の地層がそのままずれて海岸線まで落ちて来たようなものも目に入りました。
ノジュールとは、小さな塊という意味。堆積岩中の珪酸や炭酸塩が化石や砂粒を核として、化学的な凝集を受けて形成された塊です。
まわりの母岩より固く、球状になる場合が多いそう。
確かに見た目にすぐノジュールだとわかるほど、表面はツルツルしている感じ。これを割ってみると中に化石が入っていることが多いのです。
今回も大きなノジュールの側面に巻貝の形が見えました。他にも周辺には貝の化石らしきものも・・・。
毎回収録している最中も、片時も止まることなく上からパラパラと小さな石が落ちて来ます。
それだけ土台が脆いものだと思います。ですから少しの期間でガラッと見た目が変わってしまうのです。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/7pEuXsga6KyJ3j6Vr16yo9

海と人間(笹森 琴絵編) [nature treasure]

1 笹森 海鳥と小魚を追うカマイルカ.jpg 2   笹森 ザトウと市民.jpg 3 笹森 室蘭港のカマ.jpg
釧路沖にも来遊するカマイルカたち。彼らはなぜそこに?というお話しです。体長2mほどの白黒くっきり模様のカマイルカの仲間は世界中でみられます。
日本近海では、日本海やオホーツク海南部、九州から北海道にかけての太平洋側で過ごしていることが確認されているそう。
ハイジャンプや波乗りで見ていて楽しいため、ウォッチングでは人気の種。
野生動物は、思いつきで適当にあちこちで過ごしているわけではなく、ちゃんと訳あってそこにいます。日本沿岸では夏になり水温が上昇すると、カマイルカの餌となる
小さい魚などの生物が自分たちに適した水温を求めて移動。するとそれを食べるカマも追って移動。また、出産と子育てに適した環境を求めてという場合もあるのです。
日本近海で暮らすカマイルカのあるグループにとって、夏の餌場や子育てにちょうどよい環境なのが噴火湾であり釧路沿岸であり、北方四島国後や歯舞群島周辺であるため、夏になると決まってやって来るということ。また、釧路でも噴火湾でも水温が比較的低い時期に見られるネズミイルカという種は、夏になるとさらに低めの水温域を求めて北上します。鯨類でも種によってそれぞれ自分に適した“好適水温”は異なるということなのです。もし、イルカや鯨がみんなある特定の環境や海域に大挙して集中し、餌取りや子育てするとしたら、海の生産が需要に追い付かなくなります。「生き物たちは競合しない様に上手にすみ分け、自然界のカラクリはすごいとつくづく感心しますね。」
カマイルカの種は噴火湾の向かいに位置する津軽半島陸奥湾でも5~7月に観察されます。陸奥湾と噴火湾で同じ個体が確認・撮影されていることから、彼らの群れの少なくとも一部は、両湾を利用しているよう。噴火湾に来遊する群れに関しては、漂着した個体の遺伝子解析で、太平洋側と日本海側、双方から来遊しているとされますが、
この種についてわかっていることはさほど多くないと。そのカマイルカたちの生まれ故郷である噴火湾ではイルカと湾の関係が変わりつつあるかもしれないと笹森氏。
その背景は
やはり、温暖化。水温上昇で、餌生物が影響をうけたことによるそう。日本沿岸、特に北海道は、温暖化の影響を受けるという意味では世界的にみても
抜きんでた海域だそうです。噴火湾でも近年はカマイルカが来遊する6~8月の水温はいずれも過去30年の平均値と比べて2~3℃上昇。特に7月下旬〜8月で上昇傾向が顕著。
水温は、一昨年の調査時よりも最高値、最低値、平均値の全てで2~6℃も上回り、この海でカマイルカの主な餌となっているイワシの生息に適する水温の上限に迫っているといえるそう。近年では、彼らの湾から他の海域への移動時期が前倒しになっている可能性もあり、噴火湾の生き物たちが命でつながってきた食物連鎖の鎖がほどけ始めているかに見えるとおっしゃっていました。もちろん、他の鯨種でも同じ様な傾向があって不思議ではないのです。釧路沖のシャチも、マッコウも行動パターンが変化して
いるかもしれません。「行動変化について何か述べるには、少なくとも3シーズンは継続観察し、データを比較しなくてはならないと思いますが、来遊海域が彼らの適水温を越えるとなれば、行動変化をある程度予測することは可能なはず。予測したうえで、それに先んじて対応・対処する事が、これからの人間の経済活動にとっては必要になるとも思います。例えば、海を変えない努力は言うまでもないのですが、今後はさしあたって変化に対応する柔軟さも、私たち人間の生き残りのために必要のようです。」
人が変えてしまった野生の生き物たちの生活が、巡り巡って人の生活を変えるというのは何とも皮肉なことです。人間はとかく自然の犠牲もいとわずに発展や開発に
前のめりになりますが、当たり前のことですが、自然や野生動物と人間の生活は一蓮托生であると思い知らされる一例と教えてくださいました。
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4JRwV9jhh0OJIzI0WDOuPo