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しんかい2000移設秘話(満澤 巨彦編) [varied experts]

写真1分割作業中のしんかい2000.jpeg写真2しんかい2000移設直前の記念写真.jpeg
JAMSTECの50周年記念誌に「しんかい2000移設時の記憶」というタイトルで寄稿したのでご紹介いただきました。今回は陸のお話しです。
「しんかい2000」は」1981年に完成してから2002年引退するまでに1411回潜航し、海底熱水活動の発見など数多くの成果をだしています。
引退後、現在はどうなっているかというと。。。。神奈川県藤沢市にある新江ノ島水族館で保管、展示されています。「この展示は2012年から始まっているのですが、
当時、私は広報課長としてこの展示に深く係わっていたので若干苦労話っぽくなってしまうかもしれません。」と。
「しんかい2000」は、停船後「しんかい6500」の整備を行う潜水調査船整備場で保管され、一般公開などで公開されていました。その頃、自律型無人探査機の開発という新しいプロジェクトが立ち上がり、その開発スペースを確保するために、「しんかい2000」の保管場所を空けなければならなくなりました。
満澤氏は入社当初からの居室が「しんかい2000」の整備場に隣接し調査のない時期は毎日の様にみていたので、また実際に潜っているという親近感からしっかりとした展示場所を探したいという思いがあったそうです。当初から屋外であれば受け入れてもらえるという施設があったそうですが、屋外だと傷みは避けられないので何とか屋内で
展示してもらえる施設は無いか探す努力をしたのです。
屋内展示を条件に受け入れてもらえる施設の公募を出し、移設費や管理費は展示側が負担するという厳しい条件だったそうですが、「しんかい2000」の相模湾での潜航数が最も多いということで、相模湾に面している地元神奈川県の「新江ノ島水族館、えのすい」が手を挙げてくれたそう。ところが、えのすいが想定していた展示スペースは、水族館の入り口付近の目立つ場所。ただ、台風の直撃を受けると危険であることがわかり、別の場所で検討しなおす必要が発生する等、さっそく問題が発生。検討の結果、タッチプールを移設することで安全な場所を確保してもらえることになったとおっしゃっていました。
問題は、空中重量24t、全長9.3mの「しんかい2000」をどう運ぶか。陸路は道路の条件からそのままでは運べないので、分解することができないか建造メーカーの営業に相談。それはできないという回答。尾翼と補助推進器は外せるので、それで何とか陸路輸送できないか、母船「なつしま」で江ノ島の港まで運んで陸揚げできないか、
ホバークラフトで新江ノ島水族館の前の砂浜に陸揚げできないか、自衛隊に頼んで大型ヘリで空輸できないかなど、色々考えたそうですが、いずれも現実的ではなく常に
頭の中を「移設問題」が巡っている状況が続いていたと・・・。そこで「しんかい6500」の運航チームに再度相談。「しんかい6500」の点検整備のためにJAMTECに来ていたメーカーの整備担当の方を紹介してもらいました。その方は「しんかい2000」の構造などにも詳しい方だったのです。「確か中央より少し後ろ側で分けられるはずだ」という彼の記憶から、中央より少し後ろ、前から三分の二位のところで二つに分けられる事がわかりました。その結果、陸路トレーラーで移送できることになったのです。
2012年5月の夜、大勢の職員や、同じ建屋内で整備中の「しんかい6500」の見送りを受け、「しんかい2000」の陸送が始まりました。
新江ノ島水族館えのすいまで距離にすると30数km。夜9時に本部をでた大型トレーラーは途中運送会社の車両基地で一旦待機し、翌早朝少し明るくなってから再開。
無事に、水族館の前の国道に停車しました。そこでドライバーによる搬入動線の確認、信号が赤の間にバックでトレーラーを新江ノ島水族館の搬入スペースに入れることができたのです。「一般の車を待たせること無く、まさにプロの技でした。無事に移送できた事と、ドライバーの見事な車両捌きに感動したことを覚えています。」
さて、到着後、クレーンでトレーラーから降ろされた「しんかい2000」は、小回りの利く小型の台車で、チタンボルトのことを気にしていた親方の指示の下、
壁や天井すれすれに展示スペースへの引き込みが行われました。
現在「しんかい2000」は、深海をイメージしたダークブルーにライトアップされた展示スペースで沢山の方々の見学を受け、第二の人生を送っています。
「春休みなどで東京方面へお越しの際は、是非「新江ノ島水族館」まで脚を伸ばして「しんかい2000」の実機を見に来てください。
ということで最後は「えのすい」の回し者になってしまいましたが、ご興味のある方は、是非!ということで!!!」
※尚、写真は JAMSTEC 満澤巨彦氏からお借りしました。
・写真(左)は分割作業中の「しんかい2000」右奥には「しんかい6500」
・写真(右)は「しんかい2000」移設直前の記念写真
YouTube(しんかい2000の移設):https://youtu.be/LmyYsJVCw9Q

2023.0317 O.A 「大阪桜おすすめspot」 [varied experts]

田伏伸次さん(レコーディングスタジオクーパー代表)
https://studio-cooper.jp/

そろそろ桜の話題も出る季節。釧路はまだまだ先ですが、大阪に桜を見に行かれるという方もいらっしゃるのかな?と思い、popo氏におすすめスポットをお聞きしました。
「大阪ってどこよりも桜が多い感じがします。」と。ですから大阪にはたくさんの桜スポットがあるそうです。
まずは、大阪城公園。とっても大きな公園です。大阪城天守閣をはじめとする歴史的建造物もあり、歴史を感じつつ桜を愛でることができるスポットです。
総面積が105.6haとか。大阪の中心にあり、お城や桜を眺めながら美味しいものを食べることができるそう。popo氏も昔はカラオケセットを持って行かれたそうです。
そして、万博記念公園。あの太陽の塔がある大きな自然公園。ショッピングモールもあるそうですが、ここも桜の数がものすごいそうです。
太陽の塔と桜のコラボも素敵でしょうね。
そして、そしてpopo氏が個人的におすすめなのが天王寺動物園。ここは桜ごしに通天閣が見えるそうです。
アベノハルカス側、天王寺の入り口から入り、坂道沿いに桜が咲いていて、そこから通天閣が見えるそう。周りには新世界。ですから最後は串カツを食べて帰ることも。
ハルカスで観光して、動物園に入って桜を見ながら通天閣を眺め、帰りに新世界で串カツ。ミニマムに遊べ、食を楽しむことができるコースです。
街中にどこでも桜を楽しむことができるそうですから、そのシーズンめがけて出かけるというのも良さそうですね。
「梅はもう終わった感じですね。でもだいぶ暖かくコートは着ませんね・・・冬物ジャケットくらいかな?」
他にもたくさん桜spotはあるみたいですから、ご自身で探して自分なりの桜spotを見つけてみるのも良さそうです。
※写真は田伏伸次氏からお借りしました。
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