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what is abstract painting? [close to you <art編>]

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IMG_6650.jpg今回は趣向をいつもと少し変えまして「そもそも抽象画て何?」というお話を武束学芸員と沼前学芸員と共に探ってみました。
前回の時に沼前学芸員と話題にしました坂口登の《REFLECTED MIND AND VISIONARY PLAY》
3連の作品で構成されているもの。真ん中が抽象で、両脇には動植物が描かれています。
真ん中の部分の赤は何を意味しているのか?太陽?生命?この抽象部分は宇宙を描いている?と頭を悩ませたのですが・・・。
この作品について武束学芸員に伺ってみました。「私は真ん中はお寿司のガリみたいなものかな?って思います。
いわゆる箸休め的なリセットする存在みたいな・・・」
おそらく学芸員が10人いらしたら、それぞれの回答は10パターンあると思うのです。それくらい抽象画とは理解が自由であり、
見た方の感性に委ねられるものが大きいのでは?と私は思います。
この作品の動植物は放射線状に広がるように描かれていて、さらに大きさは様々。では具象とは一体何?という問題になり・・・。
見たまま、そこにあるがままを描くのが具象であれば、スケールの違いはどう説明したら良いのでしょう?
さらに海の生きものや陸上の生きものが一緒に描かれています。もしかするとこれ自体も抽象?
そもそも抽象とは・・・物体の線や面、色彩を取り出して画面を作りあげた芸術作品として一般的に説明されます。
ですから作品の解釈は大胆な言い方をすると、見た側の解釈に任されているのかもしれません。
ぜひ、今回の作品展をご覧になって、抽象とは?具象とは?を一緒に考えていただけると嬉しいです。
(抽象の世界は3/26まで釧路市立美術館で開催中です。)

2023.0315 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 ~3~ [close to you <dr.編>]

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今回は「行ってみたいな よその国 アイスランド編」ということで始まりました。今回第一弾とのことで続編が今後あるかも?しれません。アメリカ大陸を発見したのは?というまたまた質問から。コロンブスと答えた方、ブブ〜。アメリカ大陸にコロンブスが着いたのが1492年。
その500年前にアイスランド人のエリクソンという方がアメリカ大陸についていたという記録があるそうです。999年という記録が残っているそう。
この方は英雄でしたが、実在しているかどうかが不明で、伝説上の人物だったと。エリクソン氏が着いたのは北米カナダの方。コロンブスが着いたのはカリブ海あたり。
アイスランドから出発するとカナダはとても近いのです。間にグリーンランドがあります。コロンブスはスペインから出発し、間に何もなく、海だけを長い時間をかけてやっとたどり着く感じです。近年、遺跡が見つかり、その中からアイスランドにあるものと同様のものがあったりということで、実はアメリカ大陸に到達したのは
アイスランド人だったとなったのです。
アイスランドはヨーロッパのイギリスよりも北にあり、北海道とほぼ同じくらいの大きさなのだそう。人口が35万人。この国の一大特徴は、男女平等が世界一。
世界で一番最初に女性が大統領になった国と言われています。男女比の賃金の差がとても少ない。ほか、障害者という言葉がほぼ存在しない。
義足や義手を開発している会社がアイスランドには世界に冠たる技術を持っているところがあるそう。
35万人しかいないので、皆で限りなく平等で皆働こう、社会に参加しようと機運がすごく強いそうです。大学もアイスランド大学ひとつで医学部以外は無試験。
とにかく目的意識があって学びたければどなたでも勉強してくださいと。男女比も6:4で女性が多いそう。女性が子供を連れて大学で勉強するのは当たり前。
実はアイスランドに行きたい・・ではなく行ってきた感想ということで教えていただきました。
「行ってみて初めてわかること、その国の風土等があるなと思いました。自然もすごくビックリしましたが、僕が乗ったバスの運転手さん、70歳くらいの方でしたが、
その方の前職がある町の町長さんだったそうです。いわゆる定年みたいな考え方もないのでしょうね。
どうやって自分がこの国で、この地域で社会参加をするかということを積極的に考えているなと日常の中で感じました。」
アイスランドに行って驚いたこと、ものが高い。税金が高いのです。アイスランド人の特徴、貯金しない。年をとって動けなくなっても国が保障してくれるからなのです。
貯金の必要がないのです。ですから税金が高くても納得できるということですよね。
「地域の在り方としてこれはありかな・・と思うのです。厳しい自然の中で35万人しかいないから、皆社会参加する。どういう風に社会参加するのかは自分の状況によって考えながら・・・。さらに滝がたくさんあり、水力発電が盛んなんですよ。クリーンエネルギーがすごく発達している国ですね。北海道もこれだけ自然が豊かなので、
本当はもっとやれることがあるのでは?なんて思ったり。地域のやり方として全部真似することはできないけれど地域の人たちが皆力を合わせて、地域に社会参加する方法のヒントはあるのかなって思います。」