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attraction of cardboard [close to you <art編>]

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・この作品にはお手を触れないでください。
・一休さんの屏風絵の虎「夜な夜な屏風を抜け出して暴れるので退治して欲しい」と言われ、一休は「では捕まえますから虎を屏風絵から出して下さい」と切り返した件。
どうして触る事ができないのだろう・・・と考え、自分は触れることのできる作品を作ろうと思われたのがダンボールを使った作品を手がけたきっかけ。
さらに使用するのは、どこにでもあるダンボール。カッターと木工ボンドだけ。
一番身近な素材と言えるのかもしれません。今回の取材でマジマジとダンボールを拝見したのですが、確かにダンボールは表情豊かな素材です。
ツルツル、ガタガタだけではないのです。吉田傑氏の手にかかると「えっ?これダンボール?」と思う質感を醸し出すのです。
取材日はダチョウの制作をなさっていたのですが、その羽の柔らかい感じ、脚の力強い感じがしっかりと特徴を捉えて使い分けられていました。
吉田氏の制作のメインは実物大の動物たち。まずは、ダンボールを手にして、どんな使い方ができるのかをチェック・・・それから作る動物を考え進めるそう。
今まで作られた動物たちは種類にして10以上。ただ、同じダンボールの使い方はしたくないとのことで、同じ動物を作るときにはバージョンアップを考えていると
ついつい大きくなってしまうと吉田氏は目を細めます。
一番小さな動物はネズミ、そして一番高さのある動物はダチョウ。中にはアンモナイトなんて変わり種やダンボールのプリントされた色を生かした鳥たちも。
「ダンボールの可能性を感じていただけたら嬉しいです。実は一番大変なのが作品の保存なんです。今は地元遠軽町の廃校になった小学校に作品を一部保管して
いただいているのですが・・・」
いずれ吉田傑ダンボールアニマルZOOなんてできたら面白いな・・・と勝手に想像してニンマリした私でした。

2023.0517 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏&管理栄養士 東村加笑氏&永洞梓氏 [close to you <dr.編>]

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今回はスタジオに管理栄養士の方といらっしゃった院長。チーム医療にも関係しているそうです。
そもそも管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格。病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行うそう。ちなみに栄養士は、主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の運営を行うそうです。
病院で働く管理栄養士の業務はどんなものなのでしょう?昔は献立作成などの厨房業務がメインだったそうですが、現在は患者さんの栄養管理がメイン。
NSTや緩和ケア、褥瘡ケアなどのチーム医療、手術前後の栄養管理に関わっているそうです。より細分化され、守備範囲が広がった感じを受けました。
そのチーム医療における管理栄養士の役割は、NST=栄養サポートチーム。
医師、看護師、薬剤師などと共同し、食事だけではなく点滴など総合的な栄養管理を行うこと。
例えば、緩和ケアであれば、病気に伴う心と体の痛みを和らげることを基本とし、患者さんのニーズに合わせて食事相談などを行う。
また、褥瘡ケア=褥瘡(一般的に床ずれと呼ばれる皮膚潰瘍)のある患者さんに対しては、傷の治りをよくするために栄養管理を行う。
さらに手術にも関連しているそうです。手術を受ける方の多くは、通常より必要な栄養量が高まっているそうです。
手術前後(周術期)に栄養管理を行うことで、術後の回復を促したり、傷の治りをよくしたり、感染症にかかりにくくするなど、有益な効果があるとのこと。
これは最近は数値としても明らかになってきているそうです。
「今後はよりチーム医療などに関わる所定の研修を終えた管理栄養士の増員が必要と感じます。
また、急性期に特化した栄養管理の充実にも力を入れていきたいです。」
お話しを伺ってきて、以前の病院食のイメージが覆されました。
より一人ひとりのニーズに寄り添ったきめ細やかな対応が求められている現在、仕事の質も量も変化しているのだと思いました。