SSブログ

2023.0518 O.A 洋楽 [chord 5]

・So Far Away / Marlena Shaw
・Come in from the Rain / Carmen McRae
・Walk Softly / Maxi Anderson
・When We Are One / Nancy Wilson
~今回の洋楽編、歌モノ Black女性特集です。
セレクトはアンクルパーカー氏。今回の出演は、アンクルパーカー氏&midoriでお送りします。

道東化石マップ・・・非公開(境 智洋編) [fun science]

IMG_7103.jpgIMG_7104.jpg
今回は化石のお話し。今まで海岸線で見つけたものを含め、内陸での化石等。この道東には結構色々な化石を見つける場所があるのです。
境氏作成の非公開のマップからのご紹介。「え〜こんなにあるの?」と思う方も多いはず。
まず、根室方面の海岸線・・・小さなアンモナイト(キャナドセラス)の化石や魚の化石が見つかった記録も。
浜中・・・こちらは以前探しに行ったことがありますが見つかりませんでした。以前はアンモナイト(ゴードリセラス)の化石が見つかる。白亜紀は海だった証拠。
汐見・・・私の記憶にはないのですが、貝化石が見つかっています。
昆布森・・・下辛層から牡蠣の化石が見つかる。
幌内・・・珪化木(木の化石)が見つかる。
岩見浜・・・葉の化石が石炭層の上下で見つかる。ブナの葉も。
風蓮湖・・・シジミ等の貝化石が見つかる。風蓮湖がもっと大きく湾のようになっていた時期あるという証拠。
湿原周辺:達古武・・・ウニの化石、ヒゲクジラの化石、100万年前はクジラも泳いでいた内湾だった。
白糠・縫別川・・・葉の化石が石炭層の上下で見つかる。約3700万年前に堆積した地層。
約3600万年前に堆積した地層からは貝化石の入ったノジュールが見つかる。茶路累層。
二股・・・ノジュールの中に貝化石。巻貝、二枚貝が出てくる。
阿寒・・・タカハシホタテ、昔は海だった。
下辛川・・・デスモスチルス。大型の化石が見つかる。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/415eQDCwFM9woH4ir64fsj

すべては平和であってこそ(笹森 琴絵編) [nature treasure]

①笹森 シリンキ島のトドの群れ.jpg ②笹森 占守島のシャチ.jpg ③択捉島のシャチ 笹森.jpg
2014年と2015年の7月に客船パシフィック・ビーナスのカムチャツカ・クルーズに同行した笹森氏。
日本を出て、サハリンや北方四島、北千島の島々を縫うように巡りながらカムチャツカを目指すツアー。
彼女は、客船のブリッジから船と並泳するイルカの群れや、悠然と噴気を揚げるザトウクジラやマッコウクジラ、シャチ、トドにアザラシ、エトピリカやケイマフリなどの海鳥を探し、みつけては船内放送で解説したり、航海の途中で鯨類やオホーツク海などについて講演したり。
カムチャツカ周辺海域は、海の生き物研究に携わる者の憧れの海。
大自然と活火山で有名で、日本人にも人気のカムチャツカ半島だが南東部のアバチャ湾は海洋生物の宝庫であり、彼女の友人が率いる鯨類研究チームが鯨類やここに居つくシャチの個体群を定期観測してきたそう。ほぼ全身真っ白なオスのシャチを発見し、アイスバーグ(氷山)と名付け、世界に紹介したのも同チーム。
ところがこの海域で、202年秋に赤潮が発生し、水深によっては90%を超えるアザラシやタコ、ウニなど海洋生物が大量死。「自分の目で見た海洋生物の楽園を思い出し、途方もないその被害に胸が痛見ました。」
赤潮が道東で猛威を振るったのはその一年後のこと。釧路沖はもちろん、襟裳までサケなどの魚類や貝類やイカ、タコ、ウニなど被害に広がりは種も数も途方もなく、北海道はもちろん、日本沿岸で起きた赤潮としても過去最大といえるそう。
さらに道東の赤潮プランクトンの一部は、カムチャツカから親潮によって運ばれた可能性があるという解析結果。
釧路や襟裳の鯨類やアザラシたちも、餌とする生物が死滅してしまっては影響を受けずにはいられません。鯨類が直接、赤潮のせいで命を落としたという報告は耳にしていないそうですが、間接的には餌不足などの非常事態に陥ったと考えるのが自然です。
ロシア領のカムチャツカやサハリンの海は親潮の流れによって北海道の特に道東の海とつながっていて、環境としては共通する部分が多いのです。釧路沖に現れる鯨種とカムチャツカのそれも小型のイルカ類からシャチ、ミンク、ナガス、マッコウ、ザトウなど中型から大型種もほぼ同じ。
「いずれも人間にも生き物たちにも計り知れないほど恩恵を与えてくれる海ですが、親潮が赤潮プランクトンのように思いがけないものも運ぶことで、豊かさとは逆の現象をも分かち合ってしまうのだと、初めて実感しました。」
ところで、アバチャ湾の近況について友人に訪ねたところ、意外というか、思ってもいなかった答えが返ってきたと笹森氏。
研究チームメンバーの多くは、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降は母国に帰ったり大学に仕事を得たり現場を離れ、事実上、調査できない状況が続いていると。
海や生き物を保護する立場の者たちの目が行き届かなくなった海域では、たとえば今回のように未曽有の被害があっても、何が起きたのか、あるいは行われたのかを知ることもその後の経過を監視することもできないのです。
コロナ禍に続いて起きた侵攻で、海の保全は二の次、三の次になってしまった。
野生動物の保護のための調査も、クルーズも国際交流も温暖化対策も、またゴミ対策も同じですが、あらゆる情勢が安定していてこそできることなのだと感じます。
「いったんこの地球のどこかで何かが起きてしまったら、私たちは、本当の意味では誰も無関係ではいられないのだと改めて恐ろしさを思い知りました。まして自然災害であればまだあきらめもつくが、戦争は人が起こすこと。人と野生動物とをまた問わず、命も日常も将来も夢も奪われてしまうのですから。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/2Mrdq6aI45SMUE9MLRsspe