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2023.0622 O.A 邦楽(TVドラマ、番組テーマetc.特集) [chord 5]

・大都会 / クリスタルキング
・南風 / 太田裕美
・LOVE LAND ISLAND / 山下達郎
・さよならのオーシャン / 杉山清貴
・輝きながら・・・ / 徳永英明
・恋いしたっていいじゃない / 渡辺美里
~今回は飲料CMソング特集です。
曲のセレクトはもちろん斎藤氏。出演は斎藤氏とmidoriでお送りします。

バーチャルな粒々流しで海の生物を科学する-粒子追跡01-(黒田 寛編) [fun science]

粒粒流しで扱われた日本周辺の海洋生物.jpg粒粒流しの例.gif
海に浮かんだ漂流物が、時々刻々と変化する海流の中で、どのように流されてどこに移動するのか?非常に単純な問題に聞こえますが、今も昔も変わらない海の研究者をも悩ませる未来予測の問題。逆に、海に浮かぶ漂流物を発見した際、その漂流物がどこから、どのような経路で流されてやってきたのか?という問題もまた、真実を知るのはかなり難しい問題。漂流物が流される際に、拡散というランダムな動きがそれぞれの漂流物の動きに加わることが原因と。
漂流物の行く末について、最近はバーチャルな海にバーチャルな粒粒(粒子)を大量に流し、それらの輸送経路を計算する事で、海に浮かんだ漂流物がどの様に流されて、どこに辿り着くのか?という事が推定できる時代になったそうです。また、バーチャルに大量の粒粒を流せることで粒粒の拡散の影響も調べる事が可能に・・・。さらに、このバーチャルな粒粒流しのシミュレーション(粒子追跡手法)を使えば、時間を逆方向にもたどることができ、ある漂流物がどこから?どのような経路で流されてきたのか?ということも推定できるとのこと。加えてこの粒粒流しの技術を使えば、様々な環境問題に対応することが可能になるそうです。例えば、船が座礁して重油が流出するような事故が起きた場合、粒粒流しを用いて重油の分布を予測・推定することで、どこにオイルフェンスを張れば最も被害を軽減できるかというような問題の答えが得られたりもするそうです。近年、世界中で問題となっている海洋ゴミの発生源の推定やゴミが集まりやすい海域の特定などにもこのような粒粒流しが使われ、さらに、水産と関わる部分では2021年秋に生じた道東の赤潮の起源を推定するため黒田氏はこの粒粒流しを使ったそうです。道東赤潮の場合、その発生からわずかの時間で赤潮の起源を推定したり、その後の赤潮の広がり方などを予測することができた事例なのです。
そんな粒粒流し、水産研究に使われ始めたのは1980年代から。当時はコンピューターの性能が今と比べると著しく低かったため、かなりアバウトなシミュレーションしかできなかったそう。それが2000年代に入ると、スーパーコンピューターが安価に利用できる時代になり、また、人工衛星や自動観測機器などによる海の観測データが大量に取得され、さらに、この様な世界中のデータが誰でも無償ですぐに利用できる仕組みができたため、ある日ある時刻の海の状態が全球レベルで計算できるようになったのです。<海況予測システム>という海の天気予報システムの登場です。
「私もこうした海況予測システムの開発に30代のほとんどを捧げましたが、このシステムが登場したことで2000年代中頃以降、水産研究分野での粒粒流しを用いた研究が一気に加速し、今や、海況予測システムは水産研究になくてはならない道具になっています。」
ポジティブな事例としては、海洋生物あるいは水産生物が卵や子供の頃にどこにどのように流されるのかを明らかにする目的でも粒粒流しが頻繁に使われているそうです。多くの海洋生物は、卵や幼少期の流され方やその時の生き残り割合が、その後、成長して親になった際の資源量を決めると考えられているため、幼少期の流され方が非常に重要になると・・・。現在、日本周辺では、200近い粒粒流しを利用した水産生物あるいは海洋生物関連の論文が出版されているそう。
「最近、その粒粒流しを利用した海洋生物関連の論文を全て読み直して総説論文を書きました。少しだけ紹介すると、これまで日本周辺でどのような海洋生物が粒粒流し研究のターゲットになったかというと、マイワシ、マサバ、マアジ、タイ、サケ、ウナギ、アナゴ、カレイ、ズワイガニ、スケトウダラ、二枚貝のアサリ、シジミやホタテガイ、アワビ、エビやタコ、南の海ではサンゴの幼生やサンゴの天敵であるオニヒトデ、さらにはミズクラゲやエチゼンクラゲを扱ったもの等。
ただし、このような種類の異なる海洋生物、幼少期に必ずしも完全に遊泳力がないわけではなかったり、あるいは浮力などを利用して微妙に海の中を上下方向に移動したりする生物もいて、さらに流される間に経験する水温などに対しても成長速度や生残割合が魚の種類ごとに異なるのです。」
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/099qE4KJiABtuY2ioPnZU9

キタサンショウウオを守るため・・・(照井 滋晴編) [nature treasure]

買い取った土地.jpg IMG_7308.jpg
キタサンショウウオを守るために実施した保全活動について。昨年度末にキタサンショウウオの生息地になっている湿地2カ所を照井氏の所属しているNPO法人で買取りを行い、キタサンショウウオの「保全地」としました。
なぜ土地を購入したのか・・太陽光発電施設の乱立が関係しています。キタサンショウウオの生息地にいつのまにか太陽光発電施設が建設されてしまったということが何度もありました。一体どうすればその様な事態をできるだけ減らせるだろうか・・・取組みの一つとして、釧路市に対して太陽光発電施設の建設と自然環境の共生を求める要望書を釧路湿原域で活動する他の団体などと連名で提出。結果、釧路市が太陽光発電施設の建設に関するガイドラインを公表。 とは言え、行政側ができることは結構限られていると。「ガイドラインを作製したといっても、あくまでもガイドラインであり法的な拘束力があるわけではないので、従わない業者も出てくるだろうと思います。ガイドラインを参考にする業者がいたとしても、手続きを踏んでいけば、キタサンショウウオの生息地であっても建設することが可能なのです。」 ではどうしたら良いだろうと考え、結果的に一番良いのは太陽光発電施設の用地になる前に土地を取得してしまうことだろうという話に落ち着いたそう。「ためしに釧路地域の不動産を紹介しているHPで、キタサンショウウオの生息地が販売されていないか検索してみました。想像以上に多くの生息地が販売されていることが判明。しかも<太陽光発電施設の用地や資材置き場としてどうか?>という感じで売られていて愕然としました。そのHPを見ながら実際の位置を地図で確認し、これまでの調査の結果から間違いなくキタサンショウウオの生息地であると確信が持て、既に近隣まで太陽光の波が押し寄せている場所、そして価格的に買い手が付きやすそうな場所をピックアップ。その中から私の所属する法人の予算で購入可能な場所を選び、不動産屋さんに行き購入の打診を行ったのです。」結果、釧路市愛国に位置する原野776㎡と釧路市北園に位置する原野592㎡の計約1400㎡を購入。ただそれは生息地のほんの一部。「太陽光発電施設の建設業者にとって確保できない土地があれば、その周辺での建設を諦めてくれるかもしれませんし、そこがキタサンショウウオの生息地だというアピールにもなるので効果があるのでは?と期待しています。」
今回の土地の買取りなどの活動についての新聞記事は、照井氏のSNS等でもその情報を拡散したところ、記事を読んで下さった方から反響も多くあり、活動のために寄付をしたいという連絡もいただいたと嬉しい報告も・・・。
買取りの活動は照井氏の所属するNPOの資金だけでは限りがあります。購入や管理をするための知識や経験も足りないこともあり、今回の買取りについては緊急性が高いと判断し、単独で行ったそうですが長く続けていくには課題が多いことも実際に買取りをしてわかったそうです。
「土地の買取りについては釧路湿原域で環境保全を目的として土地の寄付の受付けや買取りを行っているNPO法人トラストサルン釧路の方と協力し、もっと広く普及し、扱いに困っている土地の寄付や、土地購入のための資金の寄付等を募っていきたいと考えています。」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/6J7uTdepWzfGsUUvhhrHlg

hayashi toru eyes and mind [close to you <art編>]

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憧れの美術部の先輩が釧路で個展を開催!!
以前から北翔大学で教鞭をとられているのは存じ上げていたのですが・・・こんな機会が訪れるなんて。。。
ということでインタビューさせていただきました。
小学1年生の時に絵画に目覚め、具象の世界を描いていたのですが、大学で抽象の世界に目覚め、そこからはずっと抽象絵画を制作されています。
大きなテーマがあり、そこにサブタイトルをつけて発表されています。
通常は大きな作品を制作することが多いそうですが、今回の会場にあわせて小さめの作品をそれぞれ展示。
作品の中には様々な隠しアイテムがあったり、深いイメージが閉じ込められています。それを探しながら作品を鑑賞するのも面白いと思います。
もちろん作品から心に感じるものを自身で感じ取ることも・・・。それぞれ鑑賞者にとっての見え方は違い、感じるものも違うと思います。
そこから彼が伝えたいもの、感じて欲しいものを想像してみるのも良いかもしれません。
時代によっての作品の変遷も感じ取れる展示です。何を感じ、どう実験し、どういう形に昇華したのか・・・。
常に絵画とともに生きてきた林氏のいままでの一端を覗かせていただきました。生まれ故郷の釧路での作品展開催は初です。
多くの皆さんにご覧いただきたい作品たちです。
(林 享 絵画展〜眼と心〜は7/9まで釧路港文館で開催中です。)

2023.0621 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

IMG_7106.jpg 2.jpg(Dave Whamond/CagleCartoons.com)
「COVID-19に世界は・日本はどう対応したのか?どう対応するのか?」森田氏のレポートから〜2
日進月歩の技術革新をはじめとする国境を越えた協力のお蔭で人類はCovid-19を生き延びていますが、コロナウイルスだけが危険なのではありません。同じ1本鎖RNAウイルスでもインフルエンザは別のオルソミクソウイルス科に属するそう。エボラ出血熱はフィロウイルス科に属します。ウエストナイル熱、デング熱などのフラビウイルス科やその他のウイルスが今後、新たなパンデミックを起こすかもしれないと警告されているそうです。
2010年の新型インフルエンザの流行時、各国・各地域で感染数や年代分布に差異がみられましたが、カナダでは20歳前後の若年層に高い死亡率が認められたそう。
ウイルスの突然変異が起こる場が人畜共通感染症の坩堝となる動物マーケットや鶏の集中飼育などに関係しているそうです。
武漢の海産物や食用動物の市場が発端になったのは周知のこと。
食物連鎖の頂点に君臨する人類がタンパク源として他の動植物を摂取しなければならないという宿命があり、今後も新型コロナウイルスは蔓延し続け、克服ではなく共存することが模索されています。「その環境の中で我々は日常診療を考えて行く必要があるのです。社会政策上の新型コロナウイルスの扱いは5類になりましたが、何も症状のない人から感染を起こす能力は全く変わっておらず、ウイルスの変異が今後、高い死亡率を起こす血管・呼吸器親和性を獲得しないとは言い切れない様です。」環境に適応できる種が生き延びるというダーウインの法則は人類だけではなくウイルスにも当てはまるのです。
最大の謎でいまだ解けていないのは日本の累積死亡者数の低さ。諸外国で報道されたような埋葬場所にも困るほどの大量の土葬の映像は国内では見当たりませんでした。なぜ日本では大災害にならなかったのか?予測のつかない展開をする疾病に対して、移動制限や換気・接触制限・基本的感染防御策を集団として取れたからでしょうか。国民のほぼ全員が字を読むことが出来、指示に従順に従う人の割合が高く、三密防止などの基本的感染対策に意識が高い日本人が惨禍を免れていることが、今回、海外から改めて評価されていたと森田氏。Richard Hatchettはこの点、日本人はもっと胸を張るべきだ、とおっしゃっていたそうです。諸外国では類を見ない公衆衛生・健康管理システムである保健所という組織の存在、パンデミック時に直ちに支給される公的医療補助や検査・治療薬の無料化、国民皆保険が基本的に功を奏したことは否めない事実。科学論文数・デジタル化やワクチン・治療薬製造など、日本が世界に遅れを取った要因もありながら、最終的に感染被害を最小限にしているという事実と、今後の課題を行政に求めていたそうです。
そして、感染制御に必要な項目は、非科学的ではあると言いながら岡部信彦先生が「ウイルスが嫌うのは人のやさしさであり、他人への思いやりがウイルスをやっつけます」と語っていたそうです。
最後に、東京医科歯科大出身の小児科医である相良裕子医師が感染症科専門医として活躍し、JICAへの国際協力や感染症行政に尽力され、亡くなられる前に残した以下の言葉が引用されていたとの事でここでもご紹介させていただきます。「みんな忘れているけれど、感染症は本当は怖いのよ。でも知っていれば怖さを抑えることはできる、ということも忘れているの。」

飽和潜水〜その1:仕組み〜(満澤 巨彦編) [varied experts]

写真1飽和潜水実験が行われた「かいよう」の記事.jpg 写真2潜水シミュレータの外観.jpg 写真3潜水シミュレータの内部(居室).jpg 写真4潜水シミュレータの内部(シャワーとトイレ).jpg
今回は「飽和潜水」について。JAMSTEC設立当初は潜水技術の研究に力を入れていたそう。
当時、大陸棚に眠る海底資源の利用や、大規模な海中土木作業が注目されていたという社会的な背景もあり、必要な潜水技術として飽和潜水技術の確立を目指していたそうです。このプロジェクトで、水圧が人体に与える影響や飽和潜水を安全に行うために必要な装置や設備の開発・運用、作業中の支援体制構築などが行われ、ここで得られた様々な知見が、現在の飽和潜水に活かされているそう。
この<飽和>とは、呼吸することで体内に吸い込まれた<気体>が、人体にこれ以上、溶けない、つまり吸収されない状態になること。潜水中はこの飽和した状態を維持することが重要なことから、飽和潜水と言うそうです。
「スキューバダイビングをしている方はわかると思いますが、海の中に潜ると水圧がかかり、体の中に溶け込む気体は陸上に比べ多くなります。溶け込むにはある程度時間がかかるので、すぐに飽和するわけでありません。スキューバダイビングでは、飽和する前に体内に溶け込んだ気体が浮上する時に体の中で気泡にならないように、安全に潜れる深さとそこにいる時間、浮上にかける時間が決まっていて、その範囲でダイビングを楽しむことになります。」個人差はあるものの、このルールを守らないと減圧症という症状が発生し、特に血液中に溶け込んだ窒素が気泡になると、その気泡が血管をふさぎ塞栓を起こし、脳障害やひどい時は死んでしまうこともあるのです。スキューバダイビングは、日常の生活の中で、海の中に潜って、また陸上にもどることができるのですが、レジャーとして安全に潜れる深さは水深30mまで。海中作業などを目的に訓練を積んだとしても水深40mぐらいまでとされているそうです。スキューバダイビングでしょっているタンクの中に入っているのは、圧縮された普通の空気。水深約40mより深くなると、人間の体の中に溶け込んだ気体が体内で気泡にならないように注意しながら何時間もかけてゆっくりと浮上しなければならなくなります。その間、ずっと水中にいなければなりません。これを解決するために、ダイバーに加圧・減圧が可能な円筒形のチャンバーに入ってもらうそう。チャンバーの気圧を作業する海底と同じ気圧、例えば水深100mで作業する場合は、11気圧にして体内に溶ける気体を飽和状態にすることで、そのままの状態で海底で作業をすることができるように・・。チャンバー内には、人が長時間滞在し生活できるような設備は備わっているとおっしゃっていました。
JAMSTECでは水深300mまでの飽和潜水技術の研究開発を実施。飽和潜水を行うための海中作業実験船「かいよう」が建造され、その船内に加圧、減圧ができるDDC(deck decompression chamber)と呼ばれるチャンバーが設置され、そのチャンバーの中で、ダイバーが長時間生活することに。船内の中で、さらに閉鎖されたチャンバー内に入ることになるそう。船内のチャンバーDDCから海の中に潜るには、気密状態を維持し同じ気圧を保ちつつダイバーを海底に運ぶSDC(submersible decompression chamber)と呼ばれる水中エレベータを使うそうです。そのエレベータの床には海中に出入りするためのハッチがあり、海底に着くとダイバーはそのハッチをあけて海に。海底の水圧とチャンバー内の気圧は同じなので、ハッチをあけても海水が入ってくる事はないそう。ただ、人間の体に直接高い気圧がかかるので、その時の人体に異常が無いか等様子をみながら、徐々に気圧を上げ、異常がでたら気圧を下げたりする必要があるのです。飽和潜水を実施している間は、海底で作業する時以外はチャンバーの中に数日から数週間入って生活しなければならなくなり、精神的にも相当な負荷がかかると満澤氏。
「閉鎖された生活空間なので宇宙ステーションと同じですが、船に設置するので、それほど大きな居住スペースではないので、かなりタフな仕事と思います。ちなみに水深100mの海底での作業が終わった後、チャンバーの気圧を陸上と同じ気圧になるまで、ゆっくりと減圧するのですが、約5日〜1週間かかると。
水深300mでは12日くらいも必要だそうですよ。」
※尚、写真は JAMSTEC 満澤巨彦氏からお借りしました。
・写真上(左)は「かいよう」の記事。なお「かいよう」は2016年に退役。
 (Blue Earth, 2009 通巻103号, p26-27, https://www.godac.jamstec.go.jp/doc_catalog/view/metadata?key=be103_all&lang=ja
 参考URL:https://www.jamstec.go.jp/j/pr/blueearth/
・写真上(右)は潜水シミュレータの外観
・写真下(左)は潜水シミュレータの内部(居室、棚のようなのはベット)
・写真下(右)は潜水シミュレータの内部(シャワーとトイレ)
 JAMSTECに保管されている水深300mの飽和潜水の陸上実験に使用された潜水シミュレータ(チャンバー)の写真。
 このチャンバー内に4人が入って2~3週間の高圧環境での実験を繰り返し実施。実際に海域で使用されているチャンバーとほぼ同じ。

2023.0616 O.A 「星降る空を見上げる・・・」 [varied stories]

那良伊功さん(南の美ら花 ホテルミヤヒラ 取締役統括部長)
https://www.miyahira.co.jp/company/

前回お約束通り、星のお話しを伺いました。
石垣島は国内最南端に位置する八重山諸島に属しています。石垣島では観測できる星の数が非常に多く、一つ一つの星がとても鮮明に見えることで国内外から天体観測に人が訪れる有名な観測スポットなのだそう。88星座のうち84星座を観測できるそうですから。
それを証明するかのように、2018年3月30日にダークスカイ協会の星空保護区認定制度で、石垣島を含む西表石垣国立公園が国内初めての星空保護区として認定されたとおっしゃっていました。ちなみにアジアでは2番目の認定だそうです。
それ以外にも<天文学者が選ぶ日本一美しい星空 第1位>や<日本三選星名所>にも認定されているそう。それだけ星空が美しいということなのでしょう。さらに、本来北半球で観ることのできない南十字星なども今の時期は観測できるそうです。もちろん台風がこなければのお話しですが。
なぜそんなに星空が綺麗なのか?空気がきれいで市街地の人工光が少ないことはもちろん。さらに、大気が乱れることも少ないため、くっきりとした星々を望むことができる・・・とのこと。
「カヤマ島という無人島があるのですが、ここで7月7日に星まつりキャンプをやっているんですよ。日没が夜の8時くらい。それまでBBQなどで楽しんで、その後は星空観望会です。石垣島の天文台長の宮地さんにレクチャーしてもらって最高の星降る空を楽しむことができますよ〜」と那良伊氏。
八重山の人が時節を知るのに星を目印にしたそうです。例えば、オリオンの3つ星が登ってきて東の風が吹くようになったらサトウキビのタネをまく時期とか。金星が輝きだすと、仕事が終わる時間だよ・・というように。
また、独特の星の呼び名もあるそうです。スバルはむりかぶし(群れている星という意味)。北極星は、ニシナナティ・ブシ (北の七つ星という意味)。「この様に星にまつわる文化が残っているのは、世界的にも稀なことのようですよ。」とおっしゃっていました。
※写真は那良伊功氏からお借りしました。
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小浜島より!カヤマ島へ出発!!
島の全景。小浜島の北東の周囲2.5kmの無人島。
天の川を独り占め。
ハイ!記念撮影!
奇麗な砂浜でしょう・・・
というコメント付きで写真を送ってくださいました。
「誘われる〜〜〜〜〜〜〜ぅ」

2023.0615 O.A 洋楽 [chord 5]

・Everything Is Gonna Be Alright / Sounds Of Blackness
・Take Me Now/ David Peaston
・Let's Wait Awhile / Janet Jackson
・Lisa / David Sanborn
~今回の洋楽編です。今宵もしっとり・・・できるかな?(笑)
セレクトはアンクルパーカー氏。今回の出演は、アンクルパーカー氏&midoriでお送りします。

化石探検〜縫別(植物化石)編(境 智洋編) [fun science]

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道東化石マップの実地探検、第一弾。縫別方面を攻めました。
ものすごい数の植物の化石が・・・そこここに目につきます。
ここは縫別の奥、林道を進んだところです。
地層としては尺別層。多種多様な葉がはっきりと模様が見えるものもたくさん。
今から3700万年前くらい前の地層です。ここが昔湿原だった・・・。
現生の植物と似た様なもの、ブナ等の化石もあるそうです。またメタセコイヤも見つかることも。
ここは石炭層もかなりの割合で見えていました。その石炭の中にはコパルも。。。ブラックライトを当てるととても綺麗だそうです。
化石の入っている層はグレー色のところ。とても剥がれやすい岩です。斜めの地層も美しい。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/576SIjzmvsRmAx7OMBt5BJ

嫌がらせで検挙??(笹森 琴絵編) [nature treasure]

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「今年3月に、ちょっと驚いたニュースがあったんです。イルカへの嫌がらせ容疑でハワイで33人が検挙されたって・・・」?思いますよね、今回はそのお話し。
嫌がらせされたイルカはハシナガイルカ。口ばしが細長いのでこの和名。全世界の熱帯~亜熱帯に棲息し、細身で体長は2m前後のイルカ。
噴火湾のカマイルカ、以上に活発だそう。英名のスピナー・ドルフィンは体をきりもみ回転させジャンプをすることからついたそうです。
ちなみに、他にそんな高度なというか、特殊なジャンプをするイルカはいないと笹森氏。
今回被害を受けたハワイのハシナガイルカは、夜間に海底から上がってくる魚や小さな甲殻類などを食べ、朝日が昇ると、サメなどの捕食者から身を隠すため、浅い湾に向かうそうです。半球睡眠で休養しているかもしれないイルカを追い回すことは、彼らの生活パターンを阻害することになります。そこでハワイの近海ではハシナガイルカのおよそ50m弱以内で泳ぐことは連邦法違反として、この希少種を保護しているとの事。ハワイ州土地天然資源局によれば、シュノーケラーたちが休息中のイルカの群れを追いかけ回して嫌がらせをしたことで、検挙となったそうです。
このハシナガイルカ、日本では小笠原に定住しているそう。朝夕はエサ取りなどで活発に動き、昼間は脳の半分ずつを眠らせる半球睡眠で、ぷかぷかうとうとしているそう。笹森氏は何度も目撃したことがあるとおっしゃっていました。「ハシナガイルカだけでなく、他の鯨類も半球睡眠します。海ではカマイルカやシャチも、同じように休んでいるのです。ある観察結果によれば、一日で合計6時間程度の睡眠をとっているようで、私たちと同じくらい睡眠が必要なんですね。」
さて、小笠原では、今のところ特にトラブルがないためか、規制導入は検討の段階から前に進まないらしいと笹森氏。
むしろ日本で賛否が分かれているのはザトウクジラとのスイム。授乳や休息など、生きるために必要な行動を妨害し、さらには人と動物のどちらにとっての安全も確保できないため、世界的には禁止の方向へ進んでいるのですが・・・。
また、カナダやアメリカの一部では、シャチを初めとした鯨類に芸をさせることや、あるいは種によっては保護の観点から飼育自体を法律や条例で禁じているそうです。特にシャチに芸をさせていた水族館でトレーナーが襲われるケースが幾度かあり、人と動物、双方の安全のためにも禁止の方向に動いたようです。
好きだから、あるいは、やりたいから、できるからといって何をしても良いわけではないのは、人間社会の常識。では動物だから良いのかといえば、そんなはずがないですよね。相手がコミュニケーションのできない野生動物のような生き物であればなおのこと、人間は自分で自身の行動を律する行動が必要な時や場合もあります。野生動物はそれぞれ、自然界を健全に機能させる為のプレイヤー。エサ取りや休息・子育てを妨害する事は、自然界のサイクルを妨害するに等しいのです。
「たかが野生動物という固定観念から、動物保護=環境保護と発想を転換すれば、ハワイの厳しい規制も巡り巡って人間にとっても重要な判断と思えませんか?」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/348pjwuWgqNczAth9Wb1mL