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imagine the inside [close to you <art編>]

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この男性は膝を抱えているのだろうか?何を見つめているのだろうか?そして、何を感じているのだろう?
思わず考えてしまう作品の数々。どこか物憂げな表情に何を考えているのかが気になってしまう。描かれた人物の内面から滲み出る雰囲気に心震える・・・。
構成力とそのデッサン力のすごさが迫力を伴って見るものに迫ってきます。
作者の渡辺貞之氏は教員の傍、制作活動をずっと続けていたそうです。描くのは人物以外にも風景等も。
デッサンあり、油彩あり。旅行時のスケッチ等もたくさんなさるそうです。
「あっ、この作品どこか私に似ていると思ったんです。」と感じる方がいらっしゃると浅沼久美子氏。
東1条ギャラリーの運営に携わりつつご自身も制作活動をなさっている彼女もそう感じるそうです。
もちろん見かけのことではありません。内面の感情やその想いが筆先からほとばしるイメージでおそらく表現されているのでしょう。
作品によっては幼い子供を描いていても何か”怖さ”を感じるものも・・・・。
「実は放送日から札幌市民ギャラリーで全道展がスタート。渡辺さんの最新の大作も展示されているはずです。気になった方、お近くの方はぜひ!!
そして、最終日には中標津東1条ギャラリーに渡辺貞之さんご本人もいらっしゃる予定ですので、質問のある方はぜひ・・・!!」と浅沼氏
(渡辺貞之展は6/24まで中標津 東1条ギャラリーで開催中です。なお、ギャラリーは土日のみの開催です。)

2023.0614 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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「COVID-19に世界は・日本はどう対応したのか?どう対応するのか?」森田氏のレポートから〜1
Anthony Fauci(米国首席医療顧問)・Richard Hatchett(感染症管理国際顧問)・
山本尚子(国際医療福祉大学)・押谷仁(東北大学 微生物学分野 国際交流支援室 室長)
国内外の専門家が3年間のコロナパンデミックを振り返った日本医学会総会2023特別企画(東京国際フォーラム)から。
感染勃発から3年で感染者数は7憶6千万人、死亡689万人にいたる悪夢のパンデミックは世界で緊急事態となった一方、基礎医学・国際保健・デジタル技術・臨床試験が進み、mRNAワクチンをはじめとした多数のイノベーションが生み出されました。
SARS-CoV-2が他のウイルスと圧倒的に異なる3つのポイントがあるそう。(1)変異の速さ・多様性により免疫・治療・ワクチンをかいくぐる能力。(2)感染しても無症状の期間があり、その状態における高い感染拡大能力。(3)空気感染かと思わせるような高いエアロゾル拡散感染伝播。アルファ株、デルタ株からオミクロン株になってからの変異はウイルス属の中でBA BQ XBBとさらなる変異を遂げ続け、生存拡大し続けている。
ウイルス学者が5類になっても油断するな、と言っているのには根拠があるのです。無症状の感染者からの伝播がどの程度起こっているかを検討した論文が2021年のJAMAに掲載されていて、その確率は59%で半数以上が無症状のヒト間感染。「病棟や手術室で濃厚接触者を洗い出して感染防御を繰り返してきた我々を欺く能力の高さです。いまだに重症者の要因としてワクチン未接種者が存在することを我々医療者は実感しますが、そのワクチンで防疫するという方法は、実は今に始まったことではなく、19世紀後半から先人たちが長い努力を積み重ねてきた結果です。」
最初の腸チフスは1884年に病原体が発見されてからワクチン成立まで105年の年月を要しています。
小児麻痺(ポリオ)は1908年発見、1955年ワクチン成立(47年)、百日咳は1906-1948(42年)、ロタウイルスは1973-2006(33年)、子宮がんの原因となるHPVは1984-2006(22年)。技術革新により期間がどんどん短縮。19世紀の生ワクチン・死菌ワクチンから遺伝子組み換え、ウイルスベクターの技術開発が進み、B型肝炎ワクチンは16年で合成され、麻疹ウイルスは遺伝子同定1953年から10年でワクチンが作られました。その背景には、ヒトゲノム解析の完成と検査費用の低減、ウイルス単離から遺伝子同定までの時間が短縮されたことによる効果があるとおっしゃっていました。
中国の武漢からCovid-19スパイクタンパクの遺伝子情報が提供され、世界中で直ちにワクチン製造が競われ、わずか11カ月に最初のワクチン投与が可能になりました。これがなければ人類はデルタからオミクロンに変異するあたりで悲劇的に人口を減らした可能性があります。変異株の出現が速いコロナウイルスにそれまでの方法では作成困難だったワクチンをmRNA(細胞株から出て遺伝子を伝達するメッセンジャーRNA)を用いた方法で可能にしたというイノベーションも人類を救ったという事なのです。