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attraction of trick books~2 [close to you <art編>]

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詳細に描かれた作品、グラフィック要素が強いデザイン性の高い作品、仕掛けといっても様々なものが展示されています。
もちろん見た目に派手でわかりやすい、いわゆる飛び出す仕掛け絵本も中にはあるのですが、一つ一つがアート作品として楽しめるものばかりです。
仕掛け絵本を作る人はどんな頭をしているのかな?
頭が柔らかくないとダメかな?数学が得意じゃないといけないかな?
空間認識の力がないとこんな立体はできないよね・・・と思う私。
展示された作品を見ていると、実際に触って確かめたくなります。
中にジオラマみたいなものもあり。これが本?元に戻すのが大変そう・・・なんて思う私。
とにかくご自身の目で確かめて見てください。子供だけのものではない、しかけ絵本の魅力にハマってしまうかもしれません。
(美術館で体験!しかけ絵本の世界は7/2まで釧路市立美術館で開催中です。)

2023.0607 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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4年に一回、行われる日本医学会総会(東京)に参加してきた森田院長。今回はその学会のお話しです。
発祥は古く、内科や外科と医学が分かれる頃から開催されているそう。その目的は全ての医学関係学会の集合であると同時に、国民に対してわかりやすい医学を紹介するもの。ですから、市民公開講座(医療の歴史・感染症・医療DX・先進医療)などが東京国際フォーラムという東京駅の近くの会場で、学会会期の前後にわたって1カ月弱、市民公開されていたとおっしゃっていました。そこでは、最新鋭の医療機器の紹介やダビンチの操作体験、健康相談会場などの他、1950年に日本で初めて開発された順天堂大学の超音波装置なども展示されていて、個人的にも大変勉強になったと・・・。
初日のメインプログラム、これも市民公開だったそうですが、「デジタル化・AIかで思いやりに満ちた医療を」というプログラムで、日本医学会の構成メンバーや、全国がん患者団体連合会の代表、新聞社の論説委員、公共医療政策の行政担当者や慶応大学の医療政策・管理学 宮田裕章教授も参加し、実際にデジタル化がどう進み、医療はどうなっていくのか、識者が予測なさっていたそうです。
「マイナンバーカードにも関係するのですが、今後の医療はますます複雑化・多様化していきます。個々の医療情報の専門家は、細分化する医療専門家だけでなく、患者家族参加型医療となっていきます。」
最近は自分の病気について、医師や病院職員よりも詳しくなっている患者さんも多く、インターネットやチャットGPTの登場で、膨大な医療情報を抽出したり、わかりやすく理解できるよう翻訳したりすることが今後さらに可能になっていきます。患者さんがどれだけ自分の状況や治療法を理解できるか、出来なければ、それをどうやって正しく病院に伝えるかが課題になるのです。マイナンバーカードに保管される医療情報はさらに個別化し、セキュリティが強化され、どこにかかっても個人のアレルギーや遺伝子情報(知りたくない情報は隠して)保管され、それを健康増進に繋げる方法が模索されているそうです。
また、心筋梗塞や脳出血など、突然やってくる病気については、デジタル化医療の最前線、という学会メインプログラムを聞いたところ、起こってから病院にかかるのではなく、ウエラブルデバイス(アップルWatchのような)で生体データをモニターして、それを発作や急病の予測に使う、といった試みが多数紹介されていたそう。まだまだ課題もありますが、がん治療の遺伝子診断のように、ものすごく膨大な治療法や副作用の中からどれだけ個人に合った治療として選択できるかを今後はAIの良いところを取り入れて、調べていく時代になるとおっしゃっていました。
「シンポジウム参加者が強調していたのは、そういった自動化を通じて、悪い面、心配な面(ロボットが診断・治療する冷たい医療になるのではないか?という不安)を払拭し、デジタル化で、さらに現状よりも暖かい医療、心のこもった医療にしていくことが、今後の医学会のテーマになる、ということでした。」