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釧路八重のこと(坂本 和之編) [varied experts]

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北海道新聞報道部長のお話し。今回はさ・く・ら。釧路の名前がついた「釧路八重」について。
桜の種類はたくさんあり、本州で有名なのが「ソメイヨシノ」。これは基本的に全て接ぎ木で増やすので遺伝子が同じなのだそう。つまり全てクローンということ。
同じ環境で育てられると、ほぼ同じタイミングで花を咲かせるのです。同じところに植えると全ての桜が一気に開花し、同時に散っていくということ。
北海道で多いのは「エゾヤマザクラ」ソメイヨシノと違い、花と葉が一緒に出てきます。道東や道北には北海道だけで見る事のできる「チシマザクラ」もありますね。
日本の桜は、元々の野生種と、別々の種を掛け合わせて新たに人間が作った園芸種を合わせて300種ほどあるそうです。
中には「糸括」「帆立」「太白」「車駐」という名前の桜があるそうです。どんな桜なのでしょう・・・。
ソメイヨシノ、エゾヤマザクラ、チシマザクラは一重の桜、花びらが重なっていません。これに対して花びらが何十枚も重なり、存在感のある桜が八重桜です。
釧路八重は一つの花に花びらが50枚以上付いているそうです。これを作り出したのは、かつて釧路市内で造園業を営んでいた稲沢六郎氏。
色の濃い八重桜を作りたいと1950年から研究を始めたそうです。
この作り方ですが、エゾヤマザクラの中で色の濃い木を選びそのタネを植えていき、その中で粘りつよく変異種を探すのです。
本来エゾヤマザクラは一重の桜ですが、突然変異で花びらが八重になることがあるそう。その突然変異を起こす木を15年以上探し続けたのです。
やっと見つけたのが1967年。今度はその八重の花を咲かせた木を接ぎ木で増やしていくのです。まるで気の遠くなる作業の連続です。
その後1981年に「釧路八重」という品種が登録されました。釧路の名前がついた八重桜なんて素敵ですよね。ただ、だんだん釧路八重が少なくなってきているそう。

2021.0604 O.A 「オーストラリアのスーパー事情」 [varied stories]

鈴木雅章さん(翻訳者・ライター)

6月から冬〜という事でだいぶ寒くなってきたとおっしゃっていました。
とは言っても今の釧路よりは気温は高そうです。最低が7〜9度、最高で19度くらいとか。
今回は身近なスーパーの話題です。彼はほぼ在宅ワークを行っているので、出かけると言ったら買い出しのスーパー。週に1回以上は出かけているそうです。
何か日本との違いはあるのかしら?と思ったのですが、そんなに大きな違いはなさそう。
そんな中、一番の違いは惣菜コーナーがあるかどうか・・の様です。オーストラリアには買って家に帰ってすぐ食べることのできるものはほとんどないとのこと。
肉・魚・野菜・果物・乳製品、冷凍食品、パッケージ食品などはあるそうですが、その種類も多くはないそうです。
オーストラリアのスーパーはウールワースとコールズという2大大手が牛耳っている感じでしょうか。
ちょっとした街には必ずと言って良いほどあるそう。ですからこの2つのスーパーは値下げ競争が激しいとおっしゃっていました。
価格に関しても大きな差は日本とオーストラリアではあまり感じることはありませんでした。
ただ、牛乳と食パンはオーストラリアの方が安そうです。また、旬のものがなくなったと日本では言われますが、そこはオーストラリアも一緒。
オーストラリアらしいものはないのかしら?と思ったのですが、聞いて納得のカンガルー肉。でも彼はさほど多くは食べられている感じがしないと。
さらに、バラマンディという魚。これは白身魚で、くせもなく美味しいそうです。バラマンディとはアボリジニの言葉で「大きなウロコ」というそうです。
これはオーソドックスな魚で、蒸したり、フィッシュ&チップスで使われるそう。スズメ目、アカメ科の魚とのことでした。
「コンビニがあまりないので、日本に帰るとワクワクしちゃうんですよね〜」って。確かに以前釧路に帰ってきた時にもそんなお話をなさっていたのを思い出しました。
※写真は鈴木雅章氏からお借りしました。
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