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annormal world 2 [close to you <art編>]

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高校3年生で漫画家デビューをした安野モヨコ氏。少女漫画誌と契約していたそうですが、23歳で独立し、フリーの漫画家に。
20代女性向けの漫画雑誌に描いた「ハッピーマニア」が大ヒットし一躍有名になったのです。
その後、多数の連載を同時進行で進め、ヒット作を連発。週刊誌の記者を主人公にした「働きマン」と魔女の女の子が主人公の「シュガシュガルーン」は
ほぼ同時期に描かれました。
体調不良や鬱を患いながらの執筆活動中、2008年に仕事をセーブすることを決めます。ただ、「オチビサン」だけは新聞に週1回描き続けていました。
彼女が住んでいた鎌倉の豊かな自然の中で暮らすキャラクターを描いたのです。それを描きながら自身も癒されていたのだと・・熊谷氏。
そして大変な時に彼女を支えたのが、夫の庵野秀明氏。思うように仕事ができない、辛い時期を乗り越える大きな支えになったのです。
2013年11月から「鼻下長紳士回顧録」で5年8か月ぶりに連載復帰しました。この作品は2020年、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。
フランスパリの娼館を舞台に、主人公が小説家を目指して奮闘する作品。
今までは読者が求める作品を描き続けた彼女が、自分が楽しむため、自分も楽しいと思える漫画を描いた作品です。
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(アンノーマル 安野モヨコ展は9/20まで北海道立釧路芸術館で開催中)

2021.0915 O.A 愛知県がんセンター 名誉総長 大野竜三氏~2~ [close to you <dr.編>]

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今回はリビング・ウィルについて。もとは英語のliving will。英語に関して世界で一番権威のあるとされるオックスフォード英語辞典では、
「重病になり自分自身では判断ができなくなる場合に、治療に関しての自分の希望を述べておく書類、
特に、医師たちに治療を中止し死ぬにまかせてくれるよう依頼する書類」と書かれているそうです。
日本は世界一の長寿国。ただ、病人、認知症患者、寝たきり高齢者、介護なしでは生きていけない高齢者や無理やり生かされている高齢者が意外と多いのが現実との事。
また、厚生労働省研究班の推計では、90~94歳の日本人男性の49%、女性の65%が認知症になり、
95歳以上では、男性の51%、女性の84%が認知症になると推計されているそうです。
そして、認知症予備軍を含まない正真正銘の認知症患者が全国で460万人以上もいると推計されています。
内閣府の調査では、55歳以上の日本人の9割以上が、延命のみを目的とした医療は行わず自然にまかせてほしいと願っているそう。
にもかかわらず、わが国の医療・介護の現場では、無意味な延命治療が日常的に行われていることは周知の事実です。
無意味な延命治療を止めることのできる唯一の方法は、患者さん自身が延命治療の中止を希望され、その意思を表明されている場合です。
といっても、終末期の患者さんは、意識がなくなったり、朦朧としているのが普通なので、その様な意思を表明することはできないのです。
このリビング・ウィル(エンディングノートも同様)なかなか書こうという気持ちにならないかもしれません。ただ誰にでも起こる可能性はあるのです。
「60歳を超えたら書いておいた方が良いかもしれません。それを見直して書き換える事も可能です。私が書いたものがあるので、それを参考にぜひ書いてみて下さいね。」
http://square.umin.ac.jp/~liv-will/new1017.html