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2023.0126 O.A アイドル [chord 5]

・めだかの兄弟/ わらべ
・時をかける少女 / 原田知世
・禁区 / 中森明菜
・秘密の花園 / 松田聖子
・エスカレーション / 河合奈保子
・そんなヒロシに騙されて / 高田みづえ
~今回は邦楽アイドル編。40年前 1983年アイドルHIT特集です。
セレクトは齋藤氏。出演 齋藤氏&midoriでお送りします。

みんなで考えよう海洋ゴミ問題 〜1(黒田 寛編) [fun science]

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3.jpg今回は「海ごみ」「海洋ごみ」の問題について。
最近、テレビ等でもこの問題がクローズアップされ、例えば、人間が海に捨てた漁網に絡まって死んだ
ウミガメや、大量のプラスチックを誤食して死んだ海鳥の映像などをご覧になり、多くの「海洋ごみ」が海にあるという事実をご存じの方も多いと思います。
ただ、釧路のように一見するときれいな海の近くで暮らしていると、身近に感じられない方も多いと思います。
一方、実際には「海洋ごみ」問題が着実に身近なところまで迫ってきているという事と、それぞれが知らず知らずの間に「海洋ごみ」を増やしている可能性がある事を知り、どうすればよいかを考える機会になればと・・・。
「海洋ごみ」は、海水の中を漂っているゴミ、海底に沈んだゴミ、砂浜等の海岸に漂着したゴミなどがあります。
さらに、「海洋ごみ」の種類、大きさ、素材は、様々。例えば、世界の海で年間、約800万トン
(例えるとジャンボジェット機 5万機分の重量)の「海洋ごみ」が海に流出しているそう。
これはとんでもない量で、WWFのHP等によると、このまま「海洋ごみ」の放出が続けば、2050年までにゴミの重量が魚の重量を上回ることが予想されているそうです。
日本の海岸に漂着したゴミ、日本中でどれほどの重量があるかイメージできるでしょうか?
平成26年度に環境省がまとめた調査報告書では、日本の海岸には31万トン〜58万トンの「海洋ごみ」が漂着していたと推算されています。
漂着ゴミの種類、重量TOP10では、おおよそ3割が木材(1位)、9位(靴)と10位(ガラス製食品容器)を除くと、2位以下はプラスチック製品で占められているそう。
また、漂着ゴミの個数TOP10では、3位の木材を除くと、1~10位までがプラスチック製品で占められていると。ちなみに個数TOP10の1位はボトルのキャップ・ふた。
このプラスチックゴミが「海洋ごみ」の問題をより複雑に難しくさせていると黒田氏。プラスチックは、戦後急速に普及し、身の回りにも溢れています。
例えば、平成28年度に環境省が海岸線に漂着したペットボトルの国別内訳を報告、道東の根室では、72%は日本語の印字があり、その他、ロシア語、韓国語、中国語の
印字されたものが根室まで流れてきていることがわかっているそう。
さらに、東南アジアの国々は「海洋プラスチックごみ」を発生する大きなソース、いわゆる汚染源になっていると考えられているとおっしゃっていました。
また、「海洋プラスチックごみ」のほとんどは、海で投棄されたゴミではなく、陸から川を通じて海に流出したゴミであると考えられています。
ですから、アジアの国々の陸から川に出るゴミを止めないことには「海洋ごみ」問題は解決しないのです。
また、使い捨てプラスチックの使用を全世界から全廃すれば全てがhappyになり、解決できる問題でもないのです。
というのも、綺麗な水道水がない飲料水を得られない人たちにとっては、ペットボトルの水は命をつなぐために不可欠であり、単純に、プラスチックを全廃すれば
良いわけではないという、非常に難しい問題です。
プラスチック自体は、体に有害ではないものもあります。非常に利便性の高い良い素材であることも間違いありません。
一方で、プラスチックに添加されている化合物、例えば、プラスチックの劣化を防ぐために混ぜられている素材、着色を防止するための素材、プラスチックの帯電を
防止する素材、このような化合物の中には人体に有害な成分が含まれています。
さらに、プラスチックは石油から作られたものなので、油分を吸着しやすい特徴があり、ゴミとして海を漂う間に、例えば、PCBという残留性有機汚染物質
(POPsと呼ばれる有害物質)が、プラスチックに吸着・濃縮されることもあるそうです。
無害あるいは有害なプラスチックゴミが海の中で、どんどん小さなプラスチックに砕かれて、もはや回収できないレベルの大きさになることで海を汚染し、
新たな生物、人類の脅威になるかもしれないという可能性が危惧されています。
※写真は黒田寛氏にお借りした資料です。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/1Ga632jHa08s87ALec6Nwy

キタサンショウウオに関わる気になる記事(照井 滋晴編) [nature treasure]

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IMG_6517.jpg話題にしたい記事は2つ。一つは12月22日の毎日新聞のインターネット記事について。 もう一つは12月23日の釧路新聞の記事。
毎日新聞のネット記事について。タイトルは「切り売りされた湿原 守ったのに…今度はソーラーパネルの海?」というものです。
その内容は、外環状道路の北側の土地に巨大な太陽光発電施設の建設が計画されているというもの。 大規模な太陽光発電所の
建設計画があると記事で書かれているエリアは「市街化調整区域」とされているエリアです。
釧路市では無秩序な市街化を防止して、計画的な市街化を図るため、都市計画区域を「市街化区域」と「市街化調整区域」に区分。
「市街化区域」というのは、すでに市街地を形成している区域とおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域で、
建てられる建築物の種類が建築基準法により決まっています。 対して「市街化調整区域」は、釧路湿原を守っていくという観点からも市街化を抑制すべき区域であり、原則として建築物等は建築できません。
では、なぜ大規模な太陽光発電施設が建設される事になるのでしょう。 記事には釧路市立博物館の学芸員のコメントも載っていたそう。
太陽光発電施設は「建築基準法上は『建築物』の対象ではなく、書類の不備がない限り、申請があれば受けざるを得ません」とのこと。
「法律上は確かにそうなのだと思いますが、人工構造物が建設され、湿原やその隣接地が開発されてしまうのは変わりませんので、
個人的には市が何も手を打たないのは問題があるのではないかと感じてしまいます。 」
記事の中では、景観の問題についても言及しており、本当に記事に書かれている市街化調整区域が太陽光発電施設の海になるので
あれば、湿原展望台や北斗遺跡の展望地からの景観が悪化してしまうのではないかと。
観光客が多く訪れる施設からの景観が悪化することは、観光面では大きなダメージになるはず。本来であればその様な観点からも人工構造物が建てられる範囲や面積などについて、市が制限できるのはないかと思い、少し調べてみたと照井氏。
釧路市には「釧路市景観条例」というものがあり「観光の振興や交流の促進を図るうえで良好な景観を形成する必要がある区域」を特に良好な景観づくりを進める必要
がある重要区域として指定して、景観づくりに取り組むことができるというようなことが書いてあったそうです。ただ、重要区域には市内のどこも指定されていないのが
現状で、「景観形成推進地域」というものには空港周辺しか指定されていなかったと。現状ではこの条例では景観を守ることができない状態と言えそうです。
記事に書かれている市街化調整区域のあたりにキタサンショウウオが生息しているかどうかについては過去の記録がないためわからないそう。
ただ、遠くない場所ではキタサンショウウオの生息が確認され、周辺は彼らの生息に適した土地であると釧路市が作っている生息適地マップにも載っています。
キタサンショウウオと太陽光発電施設建設の問題については、毎日新聞が出た翌日の12月23日の釧路新聞の記事でも書かれていたそうです。
釧路市が開催した釧路市文化財保護審議会の場で、専門家から太陽光発電施設が乱立する状況を何とかしないと天然記念物であるキタサンショウウオは守れないと発言が
あり、釧路市としても喫緊の課題として取組むといったという様なことが書かれていたそうです。
キタサンショウウオは市の天然記念物なので影響を及ぼす行為を行う場合、事前に現状変更申請が必要。でも、市文化財保護条例は罰則がないので、守らなくても痛くも
かゆくもない上に、書類がしっかりと提出されていれば、開発行為の許可を出さざるをえない状態なので、早くどうにかしないといけない状況なのです。
「実は昨年末に、キタサンショウウオの生息地付近を見回っていたのですが、その時キタサンショウウオの生息地の植物がすべて伐採され、
荒れ地となってしまっている場所を確認しました。 周囲の状況やこれまでの経験からすると、おそらく太陽光発電施設の建設のために業者が伐採したのだと考えています。
その場所以外でも、良い湿地が残っていると思っていた場所で植生が伐採され、太陽光発電施設の建設用の資材が沢山置かれている場所もありました。同じく年末に、
太陽光発電施設の建設のために土地を売って下さいというチラシが手元に・・。実際に使い道のない湿原を持っている方は、地球にやさしい再生可能エネルギーになるならと思い、売ってしまうかも?と思いながらチラシを見ていたのですが・・・。そんなチラシや、ある日当然キタサンショウウオの生息地がなくなる様を見ていると、
毎日新聞の記事に書かれている『太陽光発電所の海になってしまう』という言葉は、フィクションではないと今、感じています。」
※写真は照井滋晴氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/2a8zaorsxe7mbMBhfgQoWy