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2023.1220 O.A 市立釧路総合病院 放射線診断・IVR科 曽山武士氏&北大病院 超音波指導検査士 西田睦氏~2 [close to you <dr.編>]

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1回の収録では終わりませんでした。。。曽山氏からどうしても質問があるということでまずはそこからスタートです。「ずっと前から思っていたのですが、国際学会で英語ペラペラで質疑応答をなさっているし、そしてこの超音波技術でしょう?超音波検査士なのに患者さんの病態と採血結果とその他全部総合して、超音波をどう役立てるかって言うでしょ?私、本当は西田先生は医師免許持っているんじゃないかと思っているんです。超音波をやりたいから隠しているんじゃないかという疑惑を持っているんですよ。」その疑惑は100%否定されました。ご自身が医師だったらここまでできなかったと思うと西田氏。「超音波を生かしたいから、その疾患の背景を学んだ、勉強したと言う感じ。超音波を生かしたいので、どうやったら生かせるかのために頑張ってきたみたいな・・・」
現在、日本超音波医学会 北海道地方会の運営委員長でもある西田氏ですが、そもそもの超音波との出会いは・・・もともと新しもの好き。卒業後札幌の太黒胃腸内科病院で超音波検査が募集中だった。見学に行った時にそこには臨床検査技師の方や薬剤師の方とかがいらして。。。こんなことやっているんだ。面白いかもしれないと思い超音波の扉を叩くことに。そこからなぜ超音波にはまって行ったのでしょう?「役立ったからですね。患者さんの診療に。胃腸科病院だったので、胃潰瘍とか十二指腸潰瘍とかの方がたくさんいらして、超音波で診て結構わかったことがあったんですよ。こんなに患者さんに役立つのであればと思い続けてきたんです。」
続いては・・・趣味のお話し。「私天秤座なので美しいもの好きなんですよね。」
「病院でお会いするとバリバリの検査士という感じですが、帰る時にあったら、すれ違った途端に女優さんかなって思うくらい。びっくりするんですよ」と曽山氏。
好きなんですよ、ファッション、靴とか服とか、海外旅行も好きですねとおっしゃる西田氏は上から下までブランドで決めていらっしゃいました。国ではイタリアがお好きだそう。後輩の方がイタリア北部のラ・スペツィアにいらっしゃるそうで泊まるところがあるので・・と嬉しそうにお話ししてくださいました。一番最初に行かれたのがデンマーク。それは学会に出席するため。ほかにはアルゼンチン、ブラジル、ニューヨーク、スペイン、ワルシャワ等々・・・。まだ他にもたくさん行かれていますが、好きなのはイタリア。ファッション、お食事、ワイン、どれをとっても美味しいから。お聞きするところはどこもここも良いとおっしゃっていました。行ってみたい国はギリシャ。あの白い壁の建物とブルーの海が見たいそうです。
釧路は4回目という西田氏でしたが、また機会がありましたら、お話を伺いたいと思います。

2023.1213 O.A 市立釧路総合病院 放射線診断・IVR科 曽山武士氏&北大病院 超音波指導検査士 西田睦氏~1 [close to you <dr.編>]

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この日のこの時間に収録を・・・と何ヶ月か前にメールをいただき、今回は北海道大学病院から超音波のエキスパート西田睦氏と共にスタジオイン。
専門学校を卒業後、札幌の太黒胃腸内科病院に勤務し、そこで超音波に出会ったそうです。当時は超音波検査がすごく珍しかったそうで、学生時代も超音波に関する教科書の資料は1.2ページくらいしか記述がなかったと。それが約30年ほど前のこと。それから超音波の世界にどっぷりと関わっていらっしゃったのです。そもそも太黒胃腸内科病院の院長が新しもの好きの方で、院長かもしくは先代の院長が、北海道内に公衆電話を初めて入れた病院だったそうです。ですから超音波検査は北大病院よりも先に入れたそう。北大から太黒胃腸内科病院に患者さんを連れて検査をなさった先生もいらしたそうです。大学病院の検査ではなく、普通の一般の患者さんに定期的に実施する様に位置付けたのは当時の先生だったとおっしゃっていました。
曽山先生とのつながりは・・・。北大病院のお腹部分の超音波検査の歴史が途絶えようとしたことがあったそうです。このままだと大学病院なのに超音波検査部門がやる人がいなくなる状況で、その時に当時札幌医大にいらした西田氏を北大病院が引き抜いたとのこと。その西田氏が検査室を立ち上げて盛り上げていっているところを横から見ていたらしたとおっしゃる曽山氏。そこで実際に研修を受けなければと思い西田氏のところへ。「もう中堅で、医師バリバリで教わることなんてないのにな・・と思っていましたよ。」
昔はCT検査はなく、その後CTが出てきた時には造影剤を使わないCTだったそう。超音波は昔からあるのでCTよりも分解能は上だと考えられていたそうです。それがある時、造影剤を使う様になり非常によく画像が見える様になりました。さらに進み、短時間でたくさんの枚数を撮ることができ、あっという間に検査が終わるというCTが出てきたのです。すると先生は放射線診断の先生なので、その画像をよまなければならない。超音波検査に時間をかけることができなくなってしまったのです。
「ところが、CTやMRIの画像は過去の画像なんです。今診ているものではなく。昨日とか先ほどとったものにレポートを書いているのです。今、患者さんがどうかというのは超音波でないとわからないのです。」と曽山氏。西田氏は超音波検査が大好き。肝臓の中の小さい血管が詰まってしまう病気があるそうで、それをライフワークとして研究なさってきたそうです。超音波の存在は西田氏にとっては患者さんに貢献できるツール。なので、もっと色々な方に使ってほしいし、もっと色々な患者さんに役立ててほしいと。現在、超音波は過小評価されているようなところもあるとおっしゃっていました。実は超音波は非常に有用な検査なのでそれを広めたいのだそう。CTとの違いは・・・CTは機械で人の手はほぼ入らず客観的。誰が見ても同じ初見・診断ができる。超音波はその診断をするための画像を自分の手で作らなければならない。自分の手がうまくなかったら診断に至る画像が出ないと。さらに、CTはX線を使うので放射線被曝がある。MRIは巨大な磁石なので体に金属があると撮れない。超音波は何もない。だから広めたいけれどやる人によってうまさがものすごく違う。無害だけれど術者に依存するということ。「この患者さんのために自分が何をできるかを考えつつ、それを出すために自分がどれだけ努力できるか・・・そこですよね。」

2023.1206 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 [close to you <dr.編>]

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今回は医療ではなく、旅シリーズpart2です。前回はアイスランドのお話しでした。今回はイスラエル。
2017年に行かれたそう。とにかくイスラエルに興味があったそうです。「イスラエルって日本でいうと出雲みたいなところ。文化発祥の地、宗教発祥の地みたいな・・・。今のイスラエルは1948年に建国なんです。しかもそれはかなり意図的につくられた国なんですよね。ここにユダヤの方々の国をイスラエルという名前にして作りましょうと。」高校がミッション系スクールでキリスト教の勉強をし、またイスラエルはハイテク国家ということを耳にしたり、さらに、大学院を卒業してイスラエルに留学しないかと言われたことがあったり。なにかと耳に飛び込んでくる国で、行けるチャンスがあるなら行ってみたいと思っていたそう。
ということで、ガイドブックとともにスタジオイン。地中海に面する西アジアの国。 南はエジプト、東にヨルダン。アラブ人とイスラーム文化圏に囲まれた島のようなユダヤ人の国家。行かれた時は落ち着いた雰囲気だったと。テルアビブみたいな大都会があったり。また、エルサレムみたいな昔の中東を感じる街並み。遺跡の中に街がある感じとおっしゃっていました。
圧倒的にユダヤの方が多いそうですが、その次に多いのがアラブの方。「エルサレムの街の中も区域によって住むところが決まっているんですよ。ユダヤの方の区域に行くと、黒い服を着た方が多く、アラブの方の区域では、アラビアのロレンスみたいな格好をした方がいらっしゃるんです。」
公用語はヘブライ語。ただ英語は通じるそうです。そもそも日本人自体が少なく、明らかにお客さんという感じは受けたそうです。気安くフレンドリーという感じではないそう。でも、行けるのならまた行ってみたいと古川氏。「やっぱり勉強が足りなかった。エルサレムには、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、3つの宗教の聖地があります。一神教なので同じ神様。でも価値観も考え方も違って一緒に暮らしているという、その不思議さ。」
ユダヤの方々が一つになろうと作った国なのに。。。自分たちはユダヤ人であるという共通意識だけが唯一のつながりで、それ以外はバラバラというイメージだそうです。最後に色で表すと・・・という問いに「120色のペンシルカラーみたいな感じ。全員色が違って当然みたいな感じ。1色では表せないと思います。僕らの真逆みたいな感じかな?意見が違って当然。それを戦わせるのが当然。違っていて当然だから合わせる必要がないという感じでしょうか。」

2023.1129 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 [close to you <dr.編>]

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今回は薬のお話し。薬が足りない?薬が足りなくて薬局に行っても1ヶ月の処方箋をもらっても半分しかもらえなかったりということが実際に起こっているそうです。
これは一つの原因ではなく、ある薬は患者さんが増えたから。ある薬は製薬会社で作れなくなったから。海外で作っていたところトラブルがあり、それが届かなくなったり。いくつもの問題が重なったのが原因だということ。古川氏専門の糖尿病の薬でも、リウマチの薬でも、また、抗生物質や抗がん剤でも起こっているそうです。この様な状況はコロナの前から少しあったそうですが、今までにはこんなことはなかったとおっしゃっていました。
単純なことでは、糖尿病の痩せ薬、インクレチン。これが自由診療で使う先生が出てきたので、想定していなかった需要が増えて、実際の糖尿病の患者さんに処方する薬が用意できなくなったり。
次にジェネリック医薬品。単純な構造としてはジェネリック医薬品屋さんが製造工程でやってはいけない行程をとったり、チェック過程をして品質に問題ありのレッテルを貼られ、比較的大きな会社が2社3社と製造中止になったり。さらにそれに追い討ちをかけることも・・・。ただ、製薬会社だけの問題ではなさそうです。
ほかには、海外からの薬の問題。海外の基準でダメになり入れることができなくなったり、海外の審査ではokでも日本の審査ではダメになり入れることができなくなったり。ということで沢山の問題が一度にいろいろなところで噴出してきたと・・・。さらには、ウクライナの問題とか、中国の問題とか原材料の供給が・・おおもとの材料が手に入らないということも急に起こってしまう。
世の中で起こっている様々な問題が、薬というものにしわ寄せがきていると思うとおっしゃっていました。これらは、誰にもどうにもできないところまできてしまっている感じと。ですからすぐに解決する問題ではなさそうです。少しずつ解決する方向性を模索しているそうですが・・・。
薬の見直しも行なっているそうですが、私たち個人でもやってみる必要がありそうです。「ご自分でも自分で飲んでいる薬は何なんだろうとか、興味関心を持って欲しいかな?飲む薬が10種類を超えてきたら、かかりつけ薬局を作って、相談してみたら良いかもしれません。病院は沢山行くところがあったしても薬局は一つにすると、薬の管理ができると思います。」

2023.1122 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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臓器移植法に基づく脳死臓器提供が道内で2000年に開始されてから、2010年に家族同意での提供や小児の提供が可能となった改正以降、少しずつ増加していた臓器提供が、現在はコロナで低下しているそうです。
欧米や隣の韓国では日本の数倍から10倍以上の臓器提供があり、国内の臓器不全で苦しんでいる方々に適正な医療として行われていて、日本も技術的には世界でも例を見ない臓器提供率(一人の脳死患者あたり)、成功率を示している一方で、先進国の中で最も低い提供数と・・・。
その中で、北海道は比較的日本の中では提供が多い地域。北海道大学や市立札幌病院をはじめ札幌や旭川の各病院で数例の提供があったそうですが、最近はコロナで提供数が落ち込んでいて、移送に時間制限のある心臓移植などでは道内の患者さんが移植を受けられない状況が続いているそうです。特に心臓は4時間以内とか。ということは本来は北海道内で完結できるのが良いのでは?と素人は考えてしまいます。
北海道臓器移植医療推進財団では、心臓移植や肝臓移植、腎臓移植、角膜移植など実績のある移植に加えて、北海道で初めての肺移植施設となった北海道大学病院の呼吸器外科教授 加藤達哉先生の講演をはじめとする臓器移植推進道民大会を11月25日(土)13時から札幌市ウィステリアホールでハイブリッドオンライン開催するそうです。3人のドクターの講演の後、パネルディスカッション形式で意思表示について考えるというテーマで討論を予定しているそう。
臓器移植についての北海道の今を理解できる内容、そして自分自身についても考えるきっかけになりそうです。
入場は無料で、釧路からはオンライン参加が可能とのこと。お時間のある方はぜひ参加してみてくださいね。
ーーーーーーーーー
<臓器移植推進道民大会>
●日時:11月25日(土)13:00~15:00 ●場所:ウィステリアホール(札幌市中央区南1条西14丁目南1条ビル)
●参加費無料・事前申し込み不要(会場にお越しの方は事前申込み必要。FaxかQRコードからの申込み)●会場及びオンラインのハイブリッド開催
ーーーーーーーーーーー基調講演
・座長:北海道大学病院 臓器移植医療部 部長 嶋村 剛氏
・講演 「北海道の地で待望の肺移植実現へ」北海道大学病院 呼吸器外科 診療科長 加藤 達哉氏
・講演 「北海道における心臓移植医療の現状と未来」北海道大学病院 心臓血管外科 診療科長 若狭 哲氏
・講演 「救急医療における臓器提供」北海道大学病院 救急科 診療科長 早川 峰司氏
ーーーーーーーーーーーパネルディスカッション
「意思表示について考える」
・座長:北海道臓器移植コーディネーター 高橋美香氏
・救命救急センター長 (旭川医科大学病院 岡田 基氏、帯広厚生病院 山本 修司氏、市立函館病院 武山 佳洋氏)
・院内コーディネーター(旭川医科大学病院 松尾 昴氏、帯広厚生病院 佐伯猛氏、市立函館病院 千葉利香氏)
・認定NPO法人 北海道バーバリアンズ ラグビーアンドスポーツクラブ  和田昴樹氏、佐藤優氏

詳しくは・・・
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/iyk/167341.html

2023.1115 O.A 林田クリニック 院長 林田賢聖氏 [close to you <dr.編>]

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くしろ健康まつりで講演なさった「あしたが変わる心不全 トリセツ」について詳しくお話しを伺いました。
まず、心不全とは・・・・心臓の機能が悪いためにむくみや息切れが起こり、だんだん悪くなって生命を縮める病気。また、心不全は心臓のポンプ機能が異常に生じて、十分な量の血液を全身に送り出せない状態。その心不全は高血圧、心筋梗塞、不整脈、心筋症、弁膜症、糖尿病など様々な疾患が原因になるそうです。
心不全で苦しんでいる方は年々増えているそうです。推定総数ですが、2010年には約100万人だった患者数が、2020年には約120万人になり、今後2030年には約130万人に上ると。まさに林田氏曰くの心不全パンデミック。
日本人の死因の第1位は悪性新生物、第2位が心疾患(高血圧をのぞく)、第3位は老衰、第4位は脳血管疾患、第5位肺炎と続きます。
心不全と癌の生命予後ですが、全がん5年生存率が63.2%、心不全4年生存率が55.7%という調査結果が出ています。
心不全ですが、入院日数と院内死亡率は低下しているそうですが、1年死亡率は低下が見られないとか。
実は心不全、薬を飲むとよくなる方が多いそう。そこで治ったと思い薬を飲むのをやめてしまう。それが問題なのです。
あくまで薬は予防のためのものなので、それを飲まなくなると・・・その後は想像がつきますよね。
心不全はステージABCDと分かれているそうで、ステージAとBは受診前。症状としてあまりよくわからない感じ。高血圧や糖尿病、動脈硬化疾患等・・・・。
ステージCになると心不全が発症します。そこで受診するという方がほとんどだそうです。
「この進行ステージのうち、発症前のステージAやBで勝負したいのです。」やはり、普段からかかりつけ医を持って危険因子を減らしていく。
さらには予防が一番大事ですから、症状がでる前、普段の生活を見直し、自分の中の危険因子をチェックしてみるのが良いのでは。。。と感じました。

2023.1108 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 [close to you <dr.編>]

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今年も釧路糖尿病デー市民公開講座が開かれます!・・・ということでお話しを伺いました。
まずは糖尿病って何?と基本に立ち返って質問スタート。ものを食べた時に人間がエネルギーとして使えるエネルギー源は主に3つ。
炭水化物〜ブドウ糖、タンパク質〜アミノ酸、脂肪〜コレステロールや中性脂肪。
「一番体の中で使いやすいエネルギーがブドウ糖。その使い方がうまくいかなくて、車に例えると燃費が悪くなった状態が糖尿病かな?って僕は思っているんですよ。ガソリンは入れるけれどちゃんと循環してエンジンを回す役に立たなくなってしまう状態。スピードは出ないし燃費も悪いし排気ガスも多くなるし・・・。」
古川氏の講演は2つ。まずは『糖尿病は甘くない?血糖値をめぐる大事なお話!』糖尿病って甘いものを食べたらなるんじゃない・・・?そういうイメージ。
以前糖尿病という名前を変えた方が良いのでは?という話が出ていました。その代替案の候補が出たそうです。ディアべテス。糖尿病の英語読み。Diabetesとのこと。
血糖値の検査の数字はどんな意味があるのか?どれくらい甘いのか?詳しいお話しは是非会場でお聞きください。
次は大屋薬剤師による『冬はつとめて。秋の夜長と低血糖』
そして古川氏の『脅威のやせ薬?糖尿病薬をめぐる誤解と理解!』とつながります。
ここ10年くらいで次から次へと色々な薬が出てきて、20年くらい前まではそんな薬はなかったそうです。インスリン注射と2つ3つ薬があるくらいで、インスリンの分泌を刺激する薬とその出たインスリンの使い方を効率よくする薬くらいだったそう。おそらく講座で出てくる薬の名前がインクレチン。この薬が非常に優れた作用もあり、ただ、今使われ方として誤解を招いてしまっているとか・・・。糖尿病の人で太りすぎてしまった人に対して使おうという薬なのですが・・・どうやら自由診療で適応外使用をしているところもあるそう。
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<釧路糖尿病デー 市民公開講座>
●日時:11月18日(土)14:00~15:30 ●場所:コーチャンフォー釧路文化ホール 2F 展示ホール●参加費無料・事前申し込み不要
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講演1 14:00〜14:20 「糖尿病は甘くない?〜血糖値をめぐる大事なお話!〜」  釧路赤十字病院 内科 部長 古川 真氏
講演2 14:20〜14:50 「冬はつとめて。秋の夜長と低血糖」  むつみ薬局 光和店 薬剤師 大屋 太郎氏
講演3 15:00〜15:30 「脅威のやせ薬?〜糖尿病薬をめぐる誤解と理解!〜」  釧路赤十字病院 内科 部長 古川 真氏

2023.1101 O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏 [close to you <dr.編>]

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今回は以前お話ししてくださった内容の少しおさらいも含めて・・・これからの季節気をつけた方が良いことを伺っています。
だいぶ寒くなってきました。寒暖差も大きくなってきました。そんな時に増えてくる心血管疾患について。
鹿児島大学の研究グループが入浴時の突然死を防ごうと「入浴時警戒情報」を11月から発表するそう。鹿児島大学の研究グループは2006年から2019年までの14年間、鹿児島県内で入浴中やその前後に突然死した2689人について検視を行い、警察の協力を得て疫学的に調査を実施。
結果、全体の約9割が65歳以上の高齢者で、およそ半数のケースが12月から2月の冬場に集中、さらに気温が低く1日の気温差が大きいほど突然死が起きやすいことがわかったそうです。鹿児島市の場合では統計では、最高気温が14.5度未満、最低気温が5度未満、1日の気温差が8度を超えた場合、入浴時の死亡リスクが高まるとしているそうです。もちろん北海道との様々な違いは多分にありますが、なぜ冬場なのでしょう?
寒くなると、私たちの体は血管を収縮させて、体温が低くなり過ぎないよう調節しています。血管が収縮した状態が続くとどうしても血液の流れが悪くなり、動脈硬化が進んで硬く狭くなった血管を血液が通るときに詰まりやすくなるのです。ですから心筋梗塞や脳梗塞などが起こりやすくなるということ。
虚血性心疾患、いわゆる狭心症や心筋梗塞ですが、この発見には男女差があるそうです。実は女性の方が心筋梗塞の典型的な症状が出にくいとおっしゃっていました。本来の心臓ではなく、背中や顎、喉等の痛み、食欲不振や倦怠感等、別の科にかかりそうですよね。ですから病院に行ってからも心臓トラブルとわかるまでには男性よりも女性の方が時間がかかるそうです。
その一つの要因になっているのが、女性は動脈硬化が男性よりも遅いので発症年齢が10年遅いので、症状をうまく伝えられないというのもあるかもしれないと・・・。
今回は心筋梗塞や狭心症に関わるお話しでしたが、これからの季節は今回のお話しを少し頭に入れて行動した方が良いと感じました。

2023.1025 O.A 林田クリニック 院長 林田賢聖氏 [close to you <dr.編>]

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今回はアルコールに関する話題です。お酒が大好きな方にとってはガッカリな・・・ことかもしれません。
「健康リスクを最小限に抑えるための安全な飲酒量の目安が存在する」という認識は神話にすぎない。どうやら安全な飲酒量の目安の神話が崩壊しそうです。
「僕も必死で色々な資料を探したんですよ。以前は少量なら大丈夫という時代もあったので、ただ、いまは違うみたいですね。1日に1~2ドリンクの飲酒が健康に良い影響を及ぼすという考えは神話にすぎないと言われてしまいましたから。」
米国ペンシルベニア大学のチームが英国の約37000人の健康データを分析。1日にワイン1杯程度の飲酒習慣にとどめている場合でも、脳の萎縮が少しずつ起きる可能性があるとする研究結果も出てきたそう。
逆に断酒することでアルコールによる脳萎縮が改善された例もあるとか。1日1杯でも脳が萎縮し、飲酒量が増えるとそれが加速するということのようです。
そして、別の研究では、アルコール飲料の摂取で、閉経前では乳がん発症リスクが増加する可能性があり、閉経後では乳がん発症リスクが増加することはほぼ確実であるというものも・・・。
2018年、医学雑誌の『Lancet』に掲載された英国ケンブリッジ大学などの研究では、「死亡リスクを高めない飲酒量は、純アルコールに換算して週に100gが上限」と。アルコール摂取量が週に100g以下の人では死亡リスクは飲酒量に関わらず一定、でも週に100gを超えて150g位まで穏やかに上昇。それ以降は急上昇。さらに同年、同じ『Lancet』に「195の国と地域で23のリスクを検証した結果、健康への悪影響を最小化するなら飲酒量はゼロがいい」と結論づけた論文が掲載されたそうです。・・・適正飲酒量1日20gでは多すぎ、健康に配慮するならさらに減らす、出来るなら飲まない方が望ましいということのようです。
「何か特別な飲む機会のある時にお酒は楽しむというのがベターなのかと思いますね。。。お酒を飲まれる方には残念ですが、お酒はやはり飲まない方が健康のためにも良いようです。」

2023.1018O.A 市立釧路総合病院 院長 森田研氏&釧路保健所 石井安彦氏 [close to you <dr.編>]

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今回は石井安彦drに迫りました。
まずは、どうしてドクターになろうと思ったのですか?に始まり、
なぜ泌尿器科だったのか?
そして、どうして厚生労働省へ・・・道を進めたのか?
厚労省時代はどんなことをなさったのか?
等々質問責めに・・・。どれもこれも実直に真面目に応えてくださいました。
これからは、未来のために、子供たちに少しでも良い環境を残して渡したい!と。
釧路にいらっしゃる間にまた別の機会にお話しを伺うことができたらと思っています。
感染症のことや、災害に関することなど・・・色々とお聞きしたいことはたくさんあるので・・。
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