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海氷タンク〜氷の上の世界(中山 雅茂編) [fun science]

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前回、海氷の下、海氷の底の面に樹枝状の氷が成長していたことをご紹介。とてもきれいな木の枝のような氷が、海氷の底からニョキニョキと伸びていたのにはビックリと中山氏は嬉しそうに語ってくださいました。その後も実験を続けているそうですが、ビックリ第2弾 フロストフラワーについて。
フロストフラワーという単語をお聞きになったことがある方も多いと思います。釧路にお住まいの方は、比較的冬になるとお聞きなることが多いのではないかと・・・。でも、実際に見たことがある方はどのくらいいらっしゃるでしょうね。
湖や川で薄く凍っている氷の表面に、花のように霜が成長しているものをフロストフラワーと言います。「霜の花」とも呼ばれるそうです。冬の阿寒湖等で凍った湖面に、とても冷え込んだ早朝に見られるので冬になると話題になる現象です。
「私は海氷、海水から成長した氷を対象に研究しているので、阿寒湖などの淡水の湖に行って観測することがありませんでした。でも、北極や南極の海でもフロストフラワーは確認されているのです。現在、その存在が注目されています。なかなか人工的にフロストフラワーを成長させるのは難しいと思うので、自分が実験しているタンクでフロストフラワーを作ろうと考えたことは、これまでありませんでした。」
ところが・・・今回、たまたま淡水を冷やして実験している時に、フロストフラワーが一面に成長していたそうです。「朝、大学に行って、冷却しているタンクの屋根を開けた時はビックリしました。“え~~~、フロストフラワーだ~!”って・・・。」
現在、どうやったらできるのかを調査中!研究中とのこと。たまたま、成長していたフロストフラワーですが、その後、5日間で5回ほど成長させることに成功したそうです。かなり高確率!!
「日本雪氷学会、雪や氷の研究者が集う学会が「日本の雪氷百選」というホームページが3月8日に公開されました。その中に、フロストフラワー 霜の花が紹介されています。ぜひ一度、ご覧になって下さい。」
・「日本の雪氷百選」ホームページ(HP) URL: https://koho.seppyo.org/
※写真の一部は中山雅茂氏にお借りしました。

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