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2021.0910 O.A 「冬の準備始まる・・・」 [varied stories]

上村知弘さん(フォトグラファー&ガイド)
http://www.tntnaturecon.com/

ユーコンの夏は晴れたり雨が降ったり・・白夜が終わり、だんだん暗くなり冬が近づいて寂しい感じ。
すでに薪ストーブは稼働し、紅葉やオーロラも出始めているそうです。
短い夏は、短いスパンでアウトドアを楽しまれたみたい。上村氏の動画に滝に入ってリラックスしている絵を見たのですが。
現在住んでいるゲルから歩いて20分くらいのところにある、小川の滝とのこと。
とっても冷たい水で夏でも冷たいと感じるくらい。冬はもちろん完全に凍ってしまうそうです。そんな滝にも2~3回は行かれたそう。
実は9月は一番忙しいシーズンなのだとか。冬の準備のために、薪を集めたり切ったり。
さらに今年はキャンピングトレーラーの改造も冬が来る前に終わらせなければとおっしゃっていました。
一体薪は一冬過ごすのにどれくらい必要なのでしょう?
「こちらの単位でコードってあるんですけれど、もちろん寒さや家の状態で使用量は変わりますが、うちのゲルだと3コードくらいかな?」
この1コードとはアメリカやカナダで使われる燃料用の薪の単位のこと。1cord=128立方フィート、つまり1/2コードは64立方フィートで約1.81立方メートルだそうです。
上村氏は軽トラ6台分くらいかな?と。ものすごい量ですよね。寒さも半端ないのでほとんど1日中薪ストーブは付けっ放しです。
さて、今回の収録の前日、夜の10時から今朝、3時までオーロラテストをなさっていたそうで、そのお話も・・・。
アウトドアの会社を通じて日本人のガイド仲間とオーロラライブのテストをなさったそう。2回ほど実施し、それは全て綺麗に見えたそうです。
まだ一般公開はされていません。ゆくゆくは・・という気持ちはあるそうですが、オンラインツアーにして料金が発生してしまうと、
万が一、天候の関係や電波の関係で見ることができなかった場合どうしようか・・・等々問題はまだ解決できていないのです。
※写真は上村知弘氏からお借りしました。
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2021.0909 O.A 洋楽 [chord 5]

・Don't Stop 'Til You Get Enough / Michael Jackson
・Burn This Disco Out / Michael Jackson
・Working Day And Night / Michael Jackson
・Baby Be Mine / Michael Jackson
・The Girl Is Mine / Michael Jackson
・Rock with You / Michael Jackson
~今回の洋楽編、Michael Jackson 特集です。
セレクトは今回は村田氏。今回の出演は、村田氏&midoriでお送りします。

ペパーミント(野村 香編)  [fun science]

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ミントはとても馴染みがあるハーブですね。様々なところにも使用されています。例えば、ガム、歯磨き、湿布等々。
実はミントとは薄荷属の植物の総称で、交配が盛んに行われてきたため、認定されている品種だけでも100種類以上あるそうです。
代表的な品種の一つにペパーミントがあります。これはスペアミントとウォーターミントの自然交配種。
メントールが主成分で様々な用途に使われています。
ドライやフレッシュ、ハーブティーとして胃腸を整える時にも良いそう。また、リラクゼーションにも。
パキッと目が覚めてしまいそうですが、実は眠れない時にペパーミントの香りで眠ることができるという方も多いそうです。
そんなミントの中でもとくにオススメはコーンミント。和種の薄荷で、強い香りがあり頭痛を和らげる有用性があるとのこと。
麻酔作用、鎮痛作用があり医療機関でも使用されています。ミントの私のイメージよりは丸い尖っていない少し甘い感じがしました。
「コーンミントはバッグに入れておくと便利ですよ。頭痛がする時にでも、車酔いや時差ボケの時にティッシュに1滴。それを顔のそばにしのばせておくと良いですよ。
今は出かけられないですが、旅行先で足をくじいたという時に薄めて塗っておくと良いです。
しっかりした品質のものが1本あると非常に便利だと思いますよ。コーンミントは痛みがすっとひく感じ、緩和されるのを感じていただけると思います。」

学生達に囲まれて・・・(齋藤 慶輔編) [nature treasure]

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7.jpg将来教員になる大学2年生の北海道教育大学 境氏のゼミ生とともにセンターへ。
リニューアルされた野生生物保護センターの施設や様々な症例の紹介等をお聞きし、
バックヤードへ。そこには野生に戻ることのできない終生飼育のオオワシやオジロワシがいました。
お話しは何度もお聞きしていたのですが、近くで見ることができる様になり、より現実味を持って迫ってきました。
そして最後は慶輔獣医への質問コーナー!!
・どうして獣医になったの?どうして釧路に来たの?
・教員になった時に子供達が弱っている鳥等を持ってきたり、教えてくれた時に自分達はどう行動するのが良いのか?
・年間でどのくらいの通報や連絡があるの?
・治療を終えてリハビリをして自然界へ放鳥したものがまたここに戻ってくることは多いの?
・丹頂が義足をつけているのを見たが、ワシの義翼みたいなものをつけることはあるの?
・鳥の眼の見え方はどう実験したりするの?
・獣医になりたいという子供達に、その心構えなどはどう伝えたら良いの?
・まだ2年生、これからの時間に学んでおいた方が良い等何かあったらアドバイスを!!
中身の濃い時間が過ぎていきました。獣医だからとか、教員だからとか、その様な枠を超えて人としてどう生きるのか?その指針を教えていただいた様な気がします。
※現在、緊急事態宣言に伴い、環境省釧路湿原野生生物保護センター(展示室)は閉館中です。

stick to walnut wood. [close to you <art編>]

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IMG_2331.jpg旭川といえば、木工に携わる方がとても多い街。その中のお一人に菊地聖氏がいらっしゃいます。
小さい頃からものづくりがお好きで、大学では舞台装飾を勉強なさったそうです。
当初はテーブルや椅子等家具がメインだったそうですが、現在は家具と食器やカトラリー等の小物の両輪。
デザイン、加工、仕上げ、塗装全ての工程を1人でなさっているとのこと。
デザインは忙しく作業をしていて詰まった時に頭の中で何かを作りたくなるそう。
その時に浮かぶアイディアを貯めて次以降の作品に生かす感じとおっしゃっていました。
数ある工程の中で、一番お好きなのは、一発目の塗りの色が変わる感じ。
綺麗に下地ができた状態で、何度か塗りを重ねるのですが、いつもその最初の筆を入れる時、その作品の顔が変わる瞬間が醍醐味と。
濡れ色になる瞬間と表現してくださいました。
材は道産のクルミにこだわっていらっしゃいます。クルミは世界中にある樹。
色と粘り(折れづらい)その強度に対して軽い。そして肌さわりがとても優しい。
硬過ぎず、柔らか過ぎず、強いという特徴があるそうです。クルミは最初からメインで使われているそう。
「自分が次に新しく作るものしか興味がないんです。仕上がったら、それをベースにその次が作りたくなるんですよ。
自分が本当に次が見たいんですよね。そのためだけに作っている様な感じですかね。」
今までは樹自体の色にこだわっていたのですが、今年、色に着目して作品作りをしたこともあり、これからしばらくはカラーを扱ってみたいとおっしゃっていました。

2021.0908 O.A 愛知県がんセンター 名誉総長 大野竜三氏~1~ [close to you <dr.編>]

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たくさんの著書がある中で、私が気になった「職業と寿命」についてのお話しをご紹介いただきました。
三岸節子の回顧展をご覧になった時に94歳で亡くなった彼女ですが、前年までの作品が非常に生き生きとして元気なものを描かれていたことにショックを受けたそうです。
実は大野氏のお母様と同じ年齢だったことも影響しているそう。そこで画家は長生きなのかが気になり調べることに。
身近な画家の方にどうして長生きなのかな?と質問したところ「定年がないからね・・」と言われたそう。
実際、画家や彫刻家と言われる芸術家の寿命を調べたところ、確かに長寿で最晩年まで活躍なさった方が多いことがわかったそうです。
もちろん若くして亡くなった方もいらっしゃいますが、往々にして長寿の方が多いと。
ただ単に画家の寿命を調べたのではなく、年によって違う平均寿命との関係も科学的に納得できる手法で調査なさったそうです。
結果、僧侶、学者、医師、弁護士等が画家や彫刻家に負けず劣らず長寿であることもわかりました。
ただ、将棋・囲碁棋士はそうではなかったそう。また、逆に相撲力士、歌舞伎役者、落語家等は一般的な日本人よりも短命だったのです。
体を使う、頭を使う、やりがい、生きがい、モチベーション、社会との接点等がキーワードとして上がりました。
やはり規則正しい生活をして、上記のことを心がけるのが必要のようです。
「まずはガン、メタボこの様な病気にならないのは前提としてあります。そうならない生活習慣を身につける。認知症にならないためには体を動かす、頭を使う。
続けられる趣味、あるいは仕事であればなるべくそれを続ける。きょういくきょうようが必要だと思いますよ。このきょういくは今日行くところがある。
きょうようは今日は用がある。そういう生活をしているといわゆる生きがいになるわけですね。そういうことも非常に必要なんです。」

9.11から今年で20年(西山 由佳子編) [varied experts]

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今から20年前の9月11日。米中枢同時テロが勃発。当時、西山氏は現地にいらっしゃいました。
コロンビア大学で留学生活を送るため、その2週間前位にニューヨークに渡り、2日前に引越しを終えたばかり。
2001年9月1日午前。彼女は大学の授業中でした。教官がオフィスに資料を取りに行き帰ってきた時、真っ青な顔で震える声で事件の概要を伝え、
「地下鉄が止まり、電話も通じない。外は危ないから、大学からは出ないで!」と。
一瞬何が起きたのかも理解できず、ただ、クラスメイトのブラジル人が叔父が世界貿易センタービルの近くで働いていると泣き出したり・・
日本人のクラスメイトは夫の職場が現場に近いけれど今日は休んだ・・・とか。
そんなことからやっと現実のものとして認識したそうです。大学から10キロほど離れた場所で、衝突音も振動も届かなかったそう。
大学でパソコンを借り会社に安否を伝えようとした時に自分の手が震えていることに気づいたそうです。
何度もアドレスを打ち間違え戻ってきたと。「とにかく現場に行って取材をするように」とのことで、最終的には300~500m近くまで歩いて辿りついたそう。
ただ、粉塵がすごく10m先は見えない、そんな状況。そこにいる人たちは呆然とする人、そして身近な人の心配をする不安な人の二極に分かれていたそうです。
何をどう感じてどう表して良いのわからない感じと西山氏は思ったそうです。昨日までの日常が非日常にとってかわった瞬間。
その日を境に米国は劇的に変わったそうです。街にあふれる星条旗と”団結”の言葉。
少数意見を排除して世論が一気に傾いていく恐ろしさを目の当たりにしたとおっしゃっていました。
テロも原発事故もコロナ対策も、大きな括りでは災害だと言えると思います。起こりうる最悪の事態を想定し、それに対応できる態勢を整えることが欠かせないと。
釧路が直面する災害対策も然りだと思うのです。

2021.0903 O.A 「Message Ice Bubble 」 [varied stories]

逸見光寿さん(写真家)
https://coju.info/

逸見氏はPhotographic Art Asia というファインアートを志す写真家集団に属しています。2012年に春日広隆氏によって設立されたそうで、彼が参加したのは2014年。
設立当初は4名で始まったそうですが、現在は21名の方が参加しているそうです。
活動内容はグループ展の開催やWEB上での作品紹介。その中の一つに「Recent Works」というのがあり毎月1人の写真家の近作を紹介する内容。
そこで今回9月が逸見氏の担当なのだそう。作品はアイスバブルを撮影したものです。道東の方にとっては結構馴染みのあるものかもしれません。
アイスバブルは、湖底からわき出たメタンガス等が、凍った湖面の氷の中に気泡として何層にもわたって閉じ込められ、
多次元的な氷の泡のインスタレーションとなってできるものと説明してくださいました。
よくよく見るとそれらは様々な形をしていて、一つとして同じものはありません。宇宙空間の様でもあり、植物や微生物、ウイルスみたいなものにも見えます。
その自然が作り出す造形美は実に多様で、地球の吐息やつぶやきにも感じられるとおっしゃっていました。
「アイスバブルは我々とは言語の異なる地球からのメッセージではないかと思いました。地球が発した言葉が、凍ることによって可視化されたのではないかと。。。
この作品を通じて人々が地球の声にもっと耳を傾けるようになったら良いなと思っています。」
※写真は逸見光寿氏からお借りしました。
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Photographic Art Asia
https://www.artphotographyasia.com/
https://www.facebook.com/photographicartasia

2021.0902 O.A 邦楽 [chord 5]

・ふたりの夏物語 / 杉山清貴&オメガトライブ
・踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎
・Summer Connection / 大貫妙子
・Tシャツに口紅 / 大瀧詠一
・夏の恋人 / 竹内まりや
・旅姿六人衆 / サザンオールスターズ
~今回は邦楽一般。 今年最後の夏特集です。
セレクトは村田氏。出演 村田氏 & midoriでお送りします。

アフリカと日本は気象がつながっている!(中山 雅茂編) [fun science]

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偏西風が気になって仕方がない中山氏。この偏西風は中緯度地域で吹く西寄りの風ですが、ぐるっと一周頭にハチマキをする様に地球の中緯度地域を一周しています。
実は三重大学の立花美裕先生の研究グループが今年の5月に発表した論文のご紹介です。
アフリカのサヘル地域というところがあります。その地域で大雨が降ると日本は猛暑になるという関係を明らかにしたのです。
サヘル地域は北側がサハラ砂漠、南側は熱帯雨林、そこに挟まれた地域で雨季と乾季がはっきりしているサバナ気候。
これまでヨーロッパの研究者が中心になり、サヘル地域の雨の増減について、その原因を解明する研究がなされていたそうです。
日本の異常気象に関してはエルニーニョ現象などとの関係を調べる研究や熱帯の海洋との関係を調べる研究が盛んに行われています。
その様な中で日本から遠く離れた熱帯陸上の雨雲と日本の異常気象が関係していることを発見したということ。
簡単に教えていただいたのですが、サヘル地域の雨期に発生する雲が偏西風に影響を与え、その影響が日本まで伝搬してくるというものなのです。
サヘル地域では6~9月に雨季になり大量の雨が降ります。サヘル地域という広い地域の上空を雲が覆うわけです。
この広域で発生する雲がアフリカ北部上空の高気圧を強め、さらにこの高気圧がヨーロッパ上空に吹く偏西風を蛇行させ、
その蛇行がヨーロッパからの偏西風の流れの下流となる東アジアや日本まで続き、蛇行に伴い日本上空の高気圧を強め
日本の天候に影響を及ぼすということがわかったのです。
ですからサヘル地域で雨雲が発達すればするほど日本上空の高気圧が張り出し、猛暑になりやすいと結論づけているそうです。
過去39年分の観測値の分析と数値シミュレーションによって明らかにしたとのこと。どこに切り口を持っていくか・・・。その重要性を教えていただいた感じがします。
※なお、写真は中山雅茂氏にお借りした資料です。