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ari sugusu [close to you <art編>]

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迫力ある本物は写真では伝わりません。ぜひ実物を目の前で感じてください。
これだけ大きな作品とその数・・・圧倒されます。こんな作品展は見たことがありません。
そして、1つの作品の中にはこれでもか・・・というほど筆が動かされ、色が使われ、画面を詰め尽くしています。
大きなテーマは根源的なもの。誰もが感じる感情や出来事、作品の目の前に立つと、その世界や誘われる・・というより吸い込まれます。
ユニークな構図、色数の多さ、そして何より大きなキャンバス。この大きさの魅力を存分に感じ取っているからこその使い方なのだと思います。
毎年500号という大きさのキャンバスに向かわれているという遠藤氏。どれだけパワフルな方なのでしょう。
初期の画業であり、アトリエ周辺の自然から着想を得た「楽園」シリーズ、より現実に目を向け、絵画としてのリアリティを追求した「街」シリーズ、
1989年以降の具象絵画の表現の可能性に挑む500号以上の大作シリーズ等々、遠藤彰子氏の画業が紹介されています。
まずは、作品を鑑賞するだけではなく、体感していただきたい・・・そんな展覧会です。
(遠藤彰子展は10/22まで釧路市立美術館で開催中です。)

2023.0906 O.A 釧路労災病い院 院長代理 小笠原和宏氏 [close to you <dr.編>]

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今までは病気を治すところというイメージの病院。ただ、これからは、予防するために、病気になる前、病気になるかもしれないという状態の時に病院やクリニックが介入して大ごとになる前に動くという大事ではないかとおっしゃっていました。つまりは、今後は病院の在り方が変わってくるということなのでしょう。医者と看護師だけいれば良いという時代ではなく、介護、リハビリ、検査技師、ソーシャルワーカー等いろいろな職業の人たちがチームを組み、患者さん、あるいは患者さんの予備軍に接していくのがこれからの医療に求められているような気がすると・・・。もちろんベテランの力も大事。ただ、医療のないところには人は生活できない。だからこの地域の医療を守っていくためにはやはり、新しい若い力、医療の担い手を育てる必要があると切実に考えている・・・とも。
釧路労災病院では毎年(コロナ禍を除き)高校生を対象に医療福祉体験セミナーを10年以上続けてきました。今年4年ぶりに再開。実際に手術をする、切って縫ったりする体験をしてもらったり。内視鏡検査を実際にカメラを持って体験してもらう。また、看護師さんの仕事や検査技師、放射線技師の仕事の実際を見てもらったりしているそうです。人から感謝される仕事の一つとして医療という仕事に就きたいという方たちが来てくれるので意欲的だと嬉しそうに語って下さいました。釧路で生まれ育った人たちが外の世界の空気を吸って、思う存分勉強してスキルアップして、そしてそろそろという頃合いになったら、自分たちの生まれ育ったこの故郷を守るために戻ってきてくれないかな・・・という期待を込めてセミナーを開いているそうです。時代時代によってまちの在り方も変わってくるでしょう。自分で車を運転し移動できるうちは良いのですが、病院に通ってくる方の話を聞くと「足がない」と。最近の都会でのトレンドは、子供を育てるのは郊外一軒家で、子供が独立し、老老介護が近づいてくると、街の中、特に買い物のする場所や病院の近くにマンション暮らしをする人が増えているという話をなさっていました。「我々も病院の中で患者さんが来るのを待っているだけではなく、例えば今ならリモートで・・とか新しい仕組みを考えていかなければと思います。」
地域で医療を守るということは、実は自分の健康を自分の力で守る。そして地域の医療に必要以上の負担をかけないという努力も求められているような気がすると。うまく病院やクリニックを利用する賢い住民になってもらう必要があると。みんなが生きていくために必要なものが、この社会を地域地域で守るという意識がとても大事だと最近考えるようになったとおっしゃっていました。まさにその通りだと私も先生のお話しを伺っていて感じました。