2023.0907 O.A 洋楽

・Let's Get It On / Marvin Gaye
・Blue Monday People / Curtis Mayfield
・Someday We'll All Be Free / Donny Hathaway
・Hello Like Before / Bill Withers
～今回の洋楽編です。70年代 アンクルパーカー氏の好きな男性vocal 特集。
もちろんセレクトはアンクルパーカー氏。出演は、アンクルパーカー氏＆midoriでお送りします。

暑い北半球の夏、南半球は？（中山 雅茂編）

今年の夏は暑い。WMO・世界気象機構は今年7月の段階で、世界平均気温の最高値だった2016年8月16日16.94℃という記録を、今年の7月7日に17.24℃と0.3℃上回ったと発表。その際、7年ぶりに発生したエルニーニョ現象が世界平均気温をさらに高める可能性があると指摘していました。普段は、太平洋の東側の赤道付近では東風と地球の自転の効果によって冷たい海水がわき上がり、赤道付近の海水の温度は西高東低になります。しかし、このエルニーニョ現象では、東風が弱くなり、この冷たい海水のわき上がりが弱くなり、太平洋の東部から中央部にかけて海面水温が高くなります。そのため、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東へ移るなど、広い範囲で大気の流れや気圧に変化を及ぼすことになります。8月10日気象庁が発表した「エルニーニョ監視速報」では、「春からエルニーニョが続いている。今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い（90％）と予測」。釧路も7月から8月と暑い日が続きましたが、釧路沖の海面水温のデータでは。8月中頃で20℃以上あり、平年より3～4℃は高いようです。
8月14日にはNASAが、7月の1か月間の世界の平均気温が、データがある1880年以降で最も高くなったと発表。NASAの発表文では「南アメリカ、北アフリカ、北アメリカ、南極半島の一部は特に暑く、気温が平均より約4℃上昇しました。」と述べられています。南極は南半球ですから現在は冬。周辺が海氷でおおわれる季節ですが、どうなっているか確認した中山氏。衝撃を受けたそう。もともと北極の海氷の広がりは減少傾向が顕著に確認されていましたが、南極の海氷の広がりについては、毎年、増減していて、北極のような減少傾向は認められていませんでした。それが、今年のデータでは、秋から冬にかけての海氷面積の増加速度が遅い。1980年以降のデータと比べて、明らかに海氷の広がりが少ない状況が捉えられていると中山氏。この状況が今年のだけの減少であれば良いのですが、温暖化の影響が南極の海氷域でも顕著に表れ始めたとすると、これをきっかけに周辺海域の海水温度の上昇などが加速的に始まる可能性が出てきます。
「今までとは違ったフェーズに入るようなことにならなければよいと考えています。これまでは例年より暑いところがあっても、一方で寒いところがあるなどして、世界を平均するとそこそこで収まっていたり、また、夏が暑くても冬は寒かったり、数年間で見れば暑い年もあれば寒い年もあったりと、空間やある時間スパンでとらえると、暑い・寒いがそれなりにシーソーしているという状態だったかと思います。それが、暑い状態が続く、もしくは、寒い状態が続くような状態に入ると人間社会はそれに対応できるようになるまで、苦労するのではないかと思います。」

マリモ研究情報〜酪農学園大学との共同研究〜（尾山 洋一編）

底質の調査がとても重要。マリモと底質との関係を調査中。
・過去にマリモが失われた原因が底質の変化にあること（ミーヴァトン湖、阿寒湖）
・湖底は砂質が良いと言われていること（阿寒湖の場合は泥が多い）
・泥は川からだけでなく内部でも生産されること（植物プランクトンや水草）
懸濁物（水中の粒子）の調査。
・懸濁物の成分、砂や泥などの無機物、プランクトンの死骸や魚の糞が細かくなったものなど。
・湖の底に筒を立て、そこに入る懸濁物の量を定期的に調べる。
・珪藻は殻が残る→珪藻の種類を調べることで、水が停滞しているかや流れているか、汚れているのかなどが分かる。
底質のコアから過去の環境変化が見える
・懸濁物が一年間でどれだけ堆積するのか・・・年代測定。　※シュリコマベツ湾では約3年で1cm積もる
・底質の中にマリモが糸状になって残っている。
・過去の環境が分かると、マリモにとってどのような環境がよいかが分かる。
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/4HW9yZgunGAV9enqCeYfXo