SSブログ

能を楽しむトピック・・・(中西 紗織編) [varied experts]

01.jpg 02.jpg
今回は能をこんな視点から観ると面白いよ〜というトピックをご紹介いただきました。
1:能の歴史と人物・・・能の生まれた背景には中世の死生観があります。歴史上有名な登場人物も数多く登場します。
2:視覚的特徴・・・能舞台や能の舞台空間、能装束、能面、道具類や作り物など。演劇としての能として、能の演技、能の鑑賞を通して見える世界。
3:音楽的特徴・・・謡、囃子。謡の中の七五調のリズム、能独特の音響空間。能楽堂の響。さらに演じる「声」の面白さ、独特な発声法、声の演技に耳を傾ける。
4:物語(ストーリー)・・・見えない世界を「見える化」する演劇が能。根底にある仏教思想を感じる。
5:世阿弥の言葉・稽古哲学・・・伝書に見える言葉や考え方。「秘すれば花」「時分の花」「無心」等。
6:能のゆかりの土地・史跡・・・例えば能の羽衣は三保の松原、富士山。その様な場所を訪ねてみる。
7:装束・面・道具類のメンテナンス・・・虫干しは演能で使っている装束や面、道具類を蔵から出し舞台や見所に広げて風を通す夏の行事。
8:能の鑑賞法・鑑賞のポイント・・・古い日本語が使われているので、予習が必要な場合も。ストーリーや見所、鑑賞する能のテーマ、キーワード等を調べる。
9:能の興行・・・能はほとんどの場合一日のみの公演。歌舞伎の場合は、歌舞伎役者は松竹株式会社と専属契約。歌舞伎座での公演は1ヶ月間続く。
10:能と教育・・・教員養成大学における能の授業、学生の活動。能について学ぶ意義、日本文化の良さへの気づき。学生の意識の変容等があげられます。

2021.0813 O.A 「コーヒーの事、その2」 [varied stories]

達川慶輔さん(ゲストハウスオーナー)
https://thegeek.jp/

今でこそ日本でも有名なブルーボトルは、自身で焙煎した豆をどう淹れるのかと言う抽出の段階でのこだわりを持っているそう。
「創業者のジェームスフリーマンは日本の喫茶店にある緻密さと徹底したサービスレベルの高さにも着目しているのです。
日本の老舗におけるコーヒーの淹れ方は世界のスペシャリティコーヒーの発展にも影響しているのです。」
達川氏は。ノルウェーのオスロにあるフグレンというコーヒーショップが独自のコーヒーカルチャーを形成していてお好きと。
実は焙煎は自分たちでせずに、ロースターから仕入れて、様々なエスプレッソやコーヒーを提供するスタイルをとっているそう。
焙煎というのもとても微妙に難しく、鮮度、天気、気温、湿度等々いろいろな要素を考え煎るのです。
かつて赤いダイヤか黒い悪魔かと揶揄され、開発国で貧困にあえぐ人々を苦しめていたコーヒー文化は時代とともに変化し、私たちの現代の生活に根付いています。
「過去を知り、現状を自分で調べて理解する。その上で時代を牽引するコーヒーカルチャーを見つけ、自身でこだわりを持ったコーヒーショップを探し求め、
自分でもこだわりの一杯を楽しむ。これが私の楽しみであり、まさにTHE GEEKの要素に繋がるのです。」
最後に素人でも美味しく淹れるコーヒーのコツをご紹介いただいたのですが、一番大事なのは鮮度!とのこと。
やはりコーヒーは生きている!!それを感じた言葉でした。
※写真は達川慶輔氏からお借りしました。
IMG_2014.jpg IMG_2015.jpg