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2022.0317 O.A BAND [chord 5]

・離したくはない / T-BOLAN
・Bye For Now / T-BOLAN
・おさえきれない この気持ち / T-BOLAN
・刹那さを消せやしない / T-BOLAN
・LOVE / T-BOLAN
~今回のバンド編、T-BOLAN 特集です。
セレクトはもちろん河口氏。河口氏&midoriでお送りします。

冬だから見れる?・・・ver.3(境 智洋編) [fun science]

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琵琶瀬展望台から霧多布湿原を望み、海岸線をチェック。やはり俯瞰することからスタートするのが大事と今回も実感。
「あの辺が白いから・・・行ってみよう!」と車を走らせ、着いた所が琵琶瀬の海岸。
海岸が白い模様で覆われていました。海の波が表面の氷を押し上げて砂浜の上に乗った様です。それが波の模様になっているのです。とても緩やかなカーブが美しい!!
そして砂浜には模様が・・・。これって何?どうしてこんなに綺麗な模様が現れるの?と思ったのですが、どうやら砂と波が造った造形美。
波が寄せる側がなだらかな斜度。そして丘側の斜度が急になっています。実はこれ、波を可視化しているわけなのです。漣痕というそう。リップルマークです。
通常は波で削られてしまうのですが、跡が残っているのは下が凍っているから。
その模様の上から靴で押してみるとそこの砂だけが白くなります。そこだけが脱水されるからなのです。「この模様が残って地層になる場合があるんですよ。
漣痕化石が白糠の山の中に出てくる所があります。漣痕の形をみて、どちら側が海なのかというのもわかるのです。」
波を可視化しているなんて、なんだか考えるだけでワクワク。そして見惚れるほど綺麗なのです。
この様な漣痕は冬以外でも見ることができるのですが、そのまま形が残っていることは珍しく、そこを形作る砂の関係もあるそうです。

JWDCって?(笹森 琴絵編) [nature treasure]

1 夕焼けとザトウ 笹森.jpg 2 海草で遊ぶシャチのコドモ ささもり.jpg
3 釧路の町とオスのシャチ ささもり.jpg笹森氏はJWDC 日本クジライルカウォッチング協議会の代表もなさっています。日本全国の鯨類に関わる方々、業者の方や研究者、ウォッチングに参加した方、鯨類LOVEの方・・・
様々な方たちが参加なさっているそう。2014年に設立され、シンポジウムは3年に1度開催されてきたのです。
今回開催されたシンポジウム(Web上)では、お客さんや同業者双方向の情報交換・更新等が行われました。
気候危機、海ゴミ、海洋汚染など海をおおう影は濃くなるばかりです。
海やクジラたちから誰よりも恩恵を受けている事業者が、それに追い討ちをかけることは、
クジラのためだけでなく自分のためにも避けるべきでは?というお話しがなされたそうです。
ウオッチングにも変えるべき部分があり、それはオーバーツーリズム。水中騒音など、
問題は山積みの様ですが、特にアニマルハラスメントの面が取り上げられたそう。
動物虐待とも言われますが、彼らを追いかけまわす、複数の船で囲い込む、過剰な接近をする、
赤ちゃんと母親の鯨の側で人が泳いだりする行為も問題に・・・。要は子育てやエサ取り、休憩、求愛など
生きていく上で必要な行動を邪魔する様な行動全般をさします。
一方、動物福祉とも訳されるアニマルウェルフェア。野生動物も含めたすべての生き物の生きる権利を尊重しようという欧米先進国に比べ、日本は断然意識が低いと。
さて、鯨類観察行為にまつわる問題の多くは、距離を置く、あるいはゾーニングで回避できるそうです。
距離については日本では、50m、100mといった間を置く事で彼らに意識されない観察を!。JWDCもこれを推奨し、メンバー登録は自主ルールを持っているそうです。
ゾーニングは、観察してはいけない海域を決めて、そこにはウォッチング船も入ってはいけないという海域を定める事で動物を守ろうとする考え方です。
動物が気にせずにすむ距離をおいて観察すれば人間も彼らの邪魔をせずに目的を果たせるのです。
これは船を動かす誰でもわかっていることの様ですが、自分が近づきすぎていると自覚していても、つい「まぁ、いっか」ということがあるそう。
さらに、自分の体ひとつで野生動物に接近する鯨類スイムは、人間にとって話は深刻。実際にトンガやフィリピン、ハワイ等でも少なくない数の事故が起きているそうです。
それは、「ま、いっか」では済まないと普通は思うのですが、残念ながらその様な事故はあまり広くは報じられない為、危険な遊びである事を知ることができないのです。
また、知ってもなぜか「自分は大丈夫」と思い込み、またツアーに・・・。これって正常性バイアス?と笹森氏。
「これらの実態をスイム、ウォッチングを問わず<常識的に考えて、よくないこと>と誰もが認め、行動を変えるきっかけを作りたかったんです。」
この講演を聴いたり、その話を伝え聞いたりすることで罪悪感という名の棘が心に刺さってくれればと期待していると。
シンポジウムではアンケートも行われ、その結果、批判も賛同も概ね想定内の反応でホッとなさったそう。
「JWDCとしては今後、講演とその後の討論を現場にどう提案していくかを考えなければ・・・。まずは既存のガイドライン見直しと発信が大事だと思っています。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。