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kingdom of living creatures [close to you <art編>]

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IMG_5350.jpg薄暗い照明の中に浮かび上がる動物たち。
あまりにも鮮明ではないその雰囲気の中に動物の息遣いが聞こえてきそうな気持ちになります。
どこかで見たことのあるあの写真、この写真。
確かにそうなのです。釧路出身の写真家、岩合徳光氏は野生動物の写真を撮り始めた先駆的な人。
どう野生動物と向き合うのか?どのアングルで撮影するのか?まだよくわからなかった時代にこの世界を切り拓いたそう。
日本の高度成長期に多くの図鑑等で見かけた写真には多くの彼の写真が使われていたそうです。
「グラビア」「カメラ動物記」「日本の野生」「野生の鼓動」といった代表的なシリーズから40点ほどが展示されています。
大自然の中でそれぞれに生きる動物たちは、ほのぼのと愛らしかったり・・・
格好良かったり・・・時には怖く感じたり・・・。
徳光氏はどちらかというと個々の個体に焦点を当て、息子の光昭氏は動物が生きる環境とともに、
もしくは動物たちの社会に焦点を当てて撮影なさったのです。
お互いに親子で同じジャンルの作品を残すこともすごいのですが、お二人とも有名な写真家として知られているということも、また、さらにすごいこと。
動物たちの視線からあなたは何を感じるでしょうか?
今だから感じる何かもあることと思います。静かな空間の中で、多くの彼らの眼差しから感じ取ることは多いと私は感じました。
(いきものの王国 岩合徳光・動物記は9/4まで北海道立釧路芸術館で開催中です。)

2022.0817 O.A 林田クリニック 院長 林田賢聖氏 [close to you <dr.編>]

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今回は心不全についての最新情報を含め、林田氏の専門について伺いました。今後心不全パンデミックがやってくるというお話しです。
まず、心不全とは・・・心臓の機能が悪いために、むくみや息切れが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気のこと。
心臓の機能が低下して十分な量の血液を全身に送り出せない状態を言います。
心不全は、高血圧、心筋梗塞、不整脈、弁膜症、先天性心疾患、心筋症など様々な疾患が原因となるそうです。心不全で苦しんでいる患者さんは年々増えているそう。
日本人の死因第2位です。心疾患 死亡数;年間20.7万人 ( 急性心筋梗塞 3.2万人、心不全 8.6万人、不整脈 3.1万人 ) 全死亡者数の15.0%、
人口10万人当たり男性:163.1人、 女性:172.4人 (厚生労働省 2019 人口動態統計 より) ちなみに心不全の4年生存率は55.7%。全ガンの5年生存率は63.2%。
これだけでも十分に厳しい状況がうかがえます。心不全は良くなったり、悪く亜んったりを繰り返し、悪くなるたびにダメージが溜まっていくそう。
ただ、心不全の悪化を予防するコツがあるとのこと。普段の生活で心不全を悪化させる原因というのは・・・・・
薬の飲み忘れ、塩分の取りすぎ、過労や運動不足、喫煙やお酒の飲み過ぎ、感染(風邪や肺炎)、我慢して受診しない等。
ですから自分で防ぐことのできる可能性があるのです。事実、およそ60%が患者側に要因があり、防ぐことができるのでは?というグラフも見せていただきました。
一番は塩分の取りすぎ。ほか、薬の飲み忘れ、過労、身体的・精神的ストレス。
心不全と上手に付き合うための自己管理のコツは・・・
薬を飲み忘れない:症状が良くなっても薬を勝手にやめない。指示に従い続けて飲むことがとても大切。
塩分の取りすぎ:減塩の目標は1日6g未満。塩分をとりすぎると身体に水が溜まり、心不全増悪の原因に。
適度な運動:心不全悪化の予防に有効。普段から運動を心がける。ただし、息切れを強く感じるきつい運動は逆に悪化させるので注意。
禁煙・節酒:タバコは血圧や脈拍の上昇や不整脈を引き起こし心臓の負担に。お酒は休肝日を作る。
感染予防:外出後はうがいと手洗い。肺炎球菌ワクチン・インフルエンザの予防接種、新型コロナウイルス のワクチンも重要。
心不全悪化の症状を認めたら医師や看護師に相談:無症状、もしくは軽い症状の早い段階で悪化に気づき、外来受診・治療を受けると心不全増悪を防ぐ可能性がある。
「悪化を見逃さないためには体重測定や血圧測定、むくみ・息切れの確認などをしましょう。もし動いた時の息切れやここ数日の急激な体重増加、足のむくみの悪化が
ありましたら、早めに医師に相談したり、受診してくださいね。」