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Into the world of looking get stuck in [close to you <art編>]

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IMG_5365.jpgもう見立ての世界を体験なさった方が多いと思います。
はまってしまって、台所のスポンジが・・・普段使っている文房具が・・・あの食べ物が・・・
気になって仕方がない方もいらっしゃるかもしれません。
私たちの脳に刺激を与えてくれた田中達也氏。「ちょっと視点を変えてクスッとしてみて・・・」とおっしゃったかどうかは不明ですが、そんな彼の声が聞こえてきそうです。
そのものズバリのタイトルもありますが、ちょっとひねったものや、アイロニーめいたもの、
タイトル含めての作品だと思います。
まだ、ご覧になっていない方にはぜひ一度この世界を体験してみていただきたい内容です。
そして、はまってしまった方にもまた足を運んでいただきたい展覧会です。自分の気持ち次第で変わって見えてくることもあるハズ・・・。
「スポンジの前でじ〜っと立ってご覧になっている方を遠くからみると、とてもそれがシュールでなんとも言えなかったです。だって、スポンジと一緒にある人形が
見えないから、ただスポンジをじっくり眺めている様にしか見えないんですもん。」とは武束氏。
いろいろなことを考えさせてくれる田中達也ワールド、私は刺激をたくさんいただきました。
introductionに彼の伝えたいことが凝縮されていると思います。
(ミニチュアライフ 田中達也 見立ての世界は9/11まで釧路市立美術館で開催中。)


2022.0831 O.A 釧路赤十字病院 内科 古川真氏 ~2~ [close to you <dr.編>]

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今回は糖尿病について。糖尿病というと甘いものというイメージですが、糖分は体の中のエネルギーそのもの。車で言うところのガソリンみたいな役割をしています。
これがないと人間は動くことができない。脳の神経はブドウ糖しかエネルギーにする事ができないのです。食べ物を食べた時に必要な糖分を体の中に吸収して使うまでの
間を糖代謝と言います。食べ物を食べている瞬間から栄養をいかに取り込むかを体の中でやっていく仕組みができているのです。胃の中はミキサーみたいな感じで消化したものを腸へ送る。そこで膵臓が出てきます。これは特殊な臓器で一部は消化酵素のアミラーゼやリパーゼといったさらに消化する酵素が流れてきて、分解。最終的には糖分の一番小さい物質であるブドウ糖にします。ブドウ糖まで分解すると膵臓からインスリンというホルモンが出てきます。
それがブドウ糖とくっつき栄養素として体の中、血液中にとりこまれます。最初に肝臓に入ります。そこで何をするかというと貯金をするのです。
肝臓は糖分の貯蔵庫。食べたものの半分位は肝臓で貯金されます。蓄えたグリコーゲンは食べていない時は、貯金を切り崩して使います。
膵臓からはインスリンとグルカゴンという2種類のホルモンが出てきます。かたや血糖値を下げる、肝臓に貯金をしたり、細胞で使う時に必要なインスリンホルモン。
グルカゴンは、貯金したグリコーゲンをおろす時に使う。血液中に足りなくなった糖分をグリコーゲンからブドウ糖に戻して血液中の糖分の濃度を一定にします。
そうする事により低血糖にもならず、極端に血糖が高くなりすぎにもならない様に常に一定のブドウ糖濃度になるような体制を整えているということ。
「糖尿病という名前自体が病気の正確な状態を表している名前ではないと思うのです。僕が名前をつけるとしたら、糖代謝失調症。」
ご飯を食べていない時の血糖値は100はいかない。血糖値100mg/dL。1dLは100cc。100ccの中に100mg、0.1gの糖分が入っているということ。
健康な時の血糖値はだいたい100mg/dL プラスマイナス30〜40位。下は70、上も130~140位だそうです。
人間の体は一つの精密機器ととらえ、一つのことではなく、全体を大事にしてメンテナンスをする事が大事。そのメンテナンスが検診や、病院で検査を受けたりする事。
糖尿病は予備軍を含めとても増えている病気。この原因は何なのでしょう。「実は食べ物、カロリーは昔からそんなに変化していないらしいです。何が違うかというと
動いていない。動物なのに動いていない。運動というのではなく、体を動かしていないということです。」
身体は全体で考えないといけない・・・21世紀の医学はシステムの医学だと古川氏。体の中で連鎖していることを考えていないといけないと。
人間の体も医療も繋がらないといけない。内部がネットワークで出来上がっている以上、それを見守る医療もネットワークとしてつながって全体として健康を守るという
考え方になっていかないといけないのでは?とおっしゃっていました。