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2022.0901 O.A 邦楽(岡村孝子 番組テーマ&CMソング特集) [chord 5]

・待つわ / あみん
・琥珀色の思い出 / あみん
・風は海から / 岡村孝子
・はぐれそうな天使 / 岡村孝子
・夢をあきらめないで / 岡村孝子
・ミストラル〜季節風〜 / 岡村孝子
~今回は岡村孝子 番組テーマ&CMソング特集です。
曲のセレクトはもちろん斎藤氏。出演は斎藤氏とmidoriでお送りします。

気象衛星ひまわりによる火山灰の監視方法(中山 雅茂編) [fun science]

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7月24日(日)20時05分に、鹿児島県の桜島が噴火しました。桜島は、日本国内にある111の活火山の中でも、火山防災のために監視が必要な火山として選定されている
50のうちの一つ火山。監視カメラのほかに、地震計や傾斜計、空振計などで観測が行われています。噴火の予兆を捉えるために、様々な観測が行われているのです。
さて、噴火した際には火山灰が噴き上げられ、その火山灰は航空機の運航の支障となります。
もし火山灰がジェットエンジンに吸い込まれると火山灰に含まれるガラス質成分が、ジェットエンジン内部で高温になっている燃焼室で溶けて出し、内部に付着するとジェットエンジンの中の空気の流れが乱されてエンジンが停止することもあるそう。そこで、火山が噴火して火山灰が噴出された場合、その火山灰がどの様に広がっているかを把握することが、航空機の運航にはとても重要な情報になるのです。実際に航空機の運航のために火山や火山灰のことを監視している、航空路火山灰情報センターと
いうものが、世界に9つ設置されています。その一つが、日本の気象庁が担っていて、気象衛星ひまわり の観測データも利用されているとのこと。
現在活躍している気象衛星ひまわりは、8号で2014年10月に打ち上げられています。2016年11月には9号も打ち上げられていて、待機運用と言い、いつでも交代できる様にスタンバイしています。この、ひまわり8号9号は、その前まで活躍していた7号に比べ、様々な改良が加えられているそうです。
まず、人間の目で見えている可視光という光の領域を、7号では1つのセンサで見ていたので、地上の様子をカラー画像で捉えることができませんでした。
8号からは3つのセンサで観測するようになり、それぞれをRGBと言い、赤・緑・青に割り当てて表示することで、カラー合成画像が作れるようになったのです。
また、気象観測では赤外線と言って、人の目には見えない、赤色よりも波長が長い領域の電磁波を観測することが重要です。
この赤外線の領域も、雲がどんな状態なのかや、雲のてっぺん、雲頂の温度を調べたりするのに使用しているそうです。普通の雲の状態を詳しく調べることが得意な
センサーなので、普通の雲との違いで、火山灰を見分けることもできるのです。
さらに、ひまわり8号は、7号に比べて、水平解像度が2倍になり、雲や地表面の様子をきめ細かく見れるようになったそうです。
また、ひまわり7号では、観測が30分に1回でしたが、8号からは10分に1回、日本列島付近については2.5分に1回の間隔で観測できる様に・・・。
この機能は、日本から離れた所でも任意の位置を2.5分ごとに観測するように設定できるということで、日本から離れてたカムチャッカの火山が噴火した時の様子が
ビデオ画像のように公開されているとおっしゃっていました。
締めくくりは「これで、航空機の安全な運行にも役立っていることが、少しでも伝わりましたでしょうか。」と中山氏からのメッセージでした。

湖を研究する〜溶存酸素1〜(尾山 洋一編) [nature treasure]

nt0901溶存酸素.jpg海や湖の研究では、水に溶けている酸素のことを「溶存酸素」と呼びます。
水中に暮らす生き物にとって、溶存酸素というのは人間にとっての大気中の酸素と同じなので、この増減というのは大変重要。
まず、溶存酸素が水中に供給されるルートは主に2つ。一つは大気と水が接している水面。大気中は酸素が豊富なので、水面では酸素が
水に溶け込みます。そして、風などで水面が乱されることで、水面の酸素が水中に供給されていきます。
もう一つは、植物プランクトンや水草などの水中の植物による光合成。
日中は太陽のエネルギーを受けて水から酸素が生成され、光が届く浅い場所では溶存酸素が供給されます。
一方で、酸素が消費されるルートは、主に生き物による呼吸。魚等の動物は、ひたすら呼吸で酸素を消費します。
植物プランクトンや水草など、光合成をする植物も太陽が出ていない夜は呼吸するので、水中の酸素を消費。
水中の溶存酸素は、主に水面における大気からの酸素の供給と、水中の生物による光合成・呼吸によって変化します。
一般的に、溶存酸素は水深によって減少するそうですが、この変化は水温と密接に関係しているそうです。
春先や秋の終わりなど、水深による水温差があまり無い時は、浅い場所の水と深い場所の水が混ざり合いやすいので、
水深による溶存酸素の違いは大きくありません。
ですが、浅い所の水温が高くて深い所の水温が低くなる夏の時期は、水が混ざりにくいので深い場所では酸素がどんどん消費されます。
特に、湖の底では貝の様な泥の中に暮らす生き物やバクテリアのような微生物が泥の中の有機物を分解して生きているので、酸素が供給されずどんどん減っていくのです。湖の底に汚泥のような有機物がたくさん溜まっているような湖は、夏に酸素が欠乏し、場合によっては無酸素になってしまうと。
そのため、湖の底の溶存酸素というのは、湖の汚れの指標としても利用されているそうです。
比較的深い湖では、夏に深い場所の酸素が欠乏する場合があり、また場合によっては無酸素の水ができるのです。魚などは酸素の豊富な浅い場所に避難できますが、
貝類のような底の泥に暮らす動物は逃げれませんから、無酸素になると死んでしまいます。
ところで、青潮はご存じですか?深い場所の酸素の濃度が関係し、湖の底が無酸素状態になると酸素の代わりに硫酸塩を使い有機物を分解するバクテリアが活動します。
硫酸塩は硫黄と酸素が結合したものですが、このバクテリアは硫酸塩から酸素を引き剝がして有機物を分解することで生活しているそう。その際に残った硫黄は硫化水素となって水面に上がり、酸素と触れるとコロイドと呼ばれる非常に細かい粒子に。このコロイドは青い光を強く反射する性質を持っているので、湖底に溜まった硫化水素が
強い風などで水面上に持ち上がると、コロイドがたくさん生成されて水が青っぽくなるということ。これが青潮の正体。
水中の溶存酸素は大気中の酸素と比べて変動が非常に大きく、浅い場所と深い場所との水温差による水の混ざり具合の違いが大きく影響していると・・・。
水中の生き物にとって酸素は必要不可欠ですから、湖の溶存酸素を調べることは、湖に暮らす生き物の健全性を表す指標としてとても重要なのだとおっしゃっていました。
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。
※音声はこちら・・・https://open.spotify.com/episode/095HHXTo5yTMYAXKnnmMWr