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良寛の・・・(武束 祥子編) [varied experts]

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2022年4月から金曜日5週目は「かってにアート」と題しまして、作品の鑑賞の仕方の一つとして、もしくはこんな見方もあったのね・・・と思っていただけるような
美術に興味を持っていただける方が1人でも増えてくれたら良いなという思いを込めて、お送りしています。今回は良寛。
書家として有名なあの方です。「”天上大風”の文字をじっくり見て、これが代表作っていうことに疑問を感じたんですよ。どうして?って。」と武束氏。
陶芸家で美食家としても著名な北大路魯山人が敬愛した良寛。さらに夏目漱石も良寛ファンだったとか。
なぜそこまで良寛の文字が人を魅了するのでしょう?
・かな文字の優美な曲線をよく勉強している
・文字のにじみや、文章のズレや揺れも楽しみの一つ
・なよなよした弱さの中にも芯の強さがある
・子供のような純真な文字は書こうと思ってもかけない・・・等の分析があるそうです。
どう見ても今風の言い方をすると「ヘタウマ」に見えてしまう文字。この天上大風は凧に書かれた文字だそう。さらに彼は字が下手になる練習をされたとか。
なぜなら、人に頼まれて文字を書くことが多々ある中で、下手な文字を書いてもらった相手が文字を見ると吹き出してしまう。
その場は笑顔に溢れ、親近感を感じてもらえるから。
「もしかすると良寛さんは元祖ヘタウマ精神を実践した方だったのでは?と思うのです。凄みのある字、人から感心される文字を書くよりも、文字を通して
コミュニケーションを促す。彼の書は心の緊張を解きほぐす何か、力が抜けてリラックスできるものだったのではないかと感じるようになりました。
ただ、他の素晴らしい書がたくさんあるにも関わらず、代表作という意味がわからないんです。」もしかするともっと他の分析があるのかもしれませんが・・・。

2022.0930 O.A 「撮影に便利な無料アプリ(撮影編)」 [varied stories]

逸見光寿さん(写真家)
https://coju.info/

今回は撮影に必須のスマホアプリのお話し・・・撮影編です。
特にカメラで風景を撮影する時に必要なのがNDフィルターと以前にもお話しは伺いましたが、その時に便利な露出計のお話しから。
今回も逸見氏のアプリを使っての感想です。
1:LEE Stopper(英国)
・NDフィルターを使うときの露出が一目でわかる。
・6ストップ、10ストップ、15ストップの3種類が見られる。
・長時間露光の場合、カメラの露出計は精度が悪くなるので、これを使うと確実。
・カメラでNDフィルターなしでシャッタースピードを測り、アプリで換算。
・このほかNiSiフィルター(中国)のアプリはフィルターの設定が細かくできるので、LEE Stopperと併用してみるのも良い。
2:覚える露出計
・簡単に露出が測れる。露出計のないフィルムカメラを使うときなどに便利。
・逸見氏はこのアプリでシャッタースピードを測ってから、LEE Stopperで換算する。
・露出計アプリはいろいろあるが、有料のものが多い。
3:Stage Camera HD
・無音で撮影できるアプリ。シャッター音を出すのがはばかられる場面で使う。
・飲食店で、食べたものを記録するときなどに使っている。
・5回シャッターを切ると、広告を見なければならないが、それほど苦ではない。
・盗撮厳禁。盗撮は犯罪です。
作例をご紹介いただきました。
・撮影データ 120sec. f16 ISO100 ND1000(10Stop)使用
・波や雲の形を消したかったので2分間の露光時間にしたかった。
・カメラの露出計でも測光できるが、このぐらいの長時間になると精度が落ちる。
・「LEE Stopper」を使って10Stopで2分になるシャッタースピードを調べ、「覚える露出計」でシャッタースピードが1/8になる絞りを決め、撮影。
「波も消えて、雲も流れて・・・雰囲気のある作品に。まるで魔法みたい。スマホで撮影した写真も見せていただきましたが、普通に波打ち際からみた岩の写真でした。」
※写真は逸見光寿氏からお借りしました。
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