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赤道祭〜ポリウォッグとシェルバック(満澤 巨彦編) [varied experts]

写真1_ネプチューンの槍?製作中.jpg写真2_調査船「アトランティス」.jpg写真3_有人潜水調査船「アルビン」.jpg
写真4_赤道通過証.JPGアメリカの調査船「アトランティス」の航海で赤道を通過した時の赤道祭についてのご紹介。
船が赤道を通過する時に、その通過を祝うお祭り、というか儀式のこと。
初めて赤道を超える船乗りは、海の神ネプチューンから試練を与えられるという儀式だそうです。
1998年9月、24年前。アメリカ西海岸のサンディエゴを出港し、調査海域は南米チリ沖。
出港後1週間後に赤道を通過し、その後調査海域で観測機器の回収等の調査。
調査が終了したらモアイ像で有名なイースター島で下船するという航海。
この航海は日米共同で実施したので、日本人研究者も十数人乗船していたそうです。
「ここで、忘れもしない重要なワード、キーワードがあります。英語でポリウォッグ(Pollywog)とシェルバック(Shellback)です。ポリウォッグというのは、おたまじゃくしのことで、赤道を船で越えたことが無い人のこと。
シェルバックというのは「老齢の水夫」という意味で、赤道を船で越えたことがある人のことをいいます。」
サンディエゴを出港した時点で、船の中は、なんとなくシェルバックとポリウォッグの2つのグループにわかれ、特にシェルバックは、調査準備の空いている時間に
どの様な儀式、つまり試練をポリウォッグに与えるか入念に相談していたようです。
初めて赤道を超えるポリウォックは、海の神「ネプチューン」を楽しませるための出し物を考えるように、シェルバックより依頼を受けるそう。
赤道祭当日は天気が良く快晴、早朝、日の出前に、ベッドで寝ているところをいきなり水鉄砲で水をかけられて起こされました。
そして、服を裏返して、前後逆、左右逆、着る順番も外側に着るものを打ち側に、内側に着るものを外側にすべて逆に着て、甲板に集合させられました。
そしてシェルバックから赤道を捜せという指示を受けるそうですが、一面海原で赤道は見つかるわけありません。
見つからなかった罰として、ポリウォッグは全員座らされホースで水をかけられます。その後、デッキ掃除を命じられ、シェルバックの監視の下で、手分けしてデッキ掃除。
さらに、ポリウォックのメンバーでネプチューンを楽しませるために事前に準備していた二人羽織を披露したそうです。
それはアメリカ人には結構受け、ネプチューン役の船員さんも喜んでいたそうですが、結局、ネプチューンから「ギルティ」という判決がくだり・・・。
ポリウォッグは目隠しをされ、一人づつ、お化け屋敷の様に急に振動したり、冷たいものを当てられたり、・・・。
マヨネーズとドレッシングを混ぜたようなものを残飯風に敷き詰めた床をほふく前進させられ、最後はネプチューン役の船員のお腹にキスするとうことまでなさったそう。
その後、用意されたプールで体を洗い儀式は終了。儀式と言ってもパワハラ的というか、今やったら問題になりそうなお祭りとおっしゃっていました。
「アメリカの船はドライシップと言って、航海中はお酒は一切飲めません。ただ、船長権限で航海中1回は飲んでも良い日があるようで、この日だけは、夕方からデッキでビールを飲みながらBBQをしました。儀式としてポリウォッグには試練となりましたが、ある意味、長い航海では楽しみの一つで、その後の調査に向けて船の中での一体感が生まれたのも事実です。現在、この様な事が社会的に許されるかどうか微妙な気もしますが、船乗りの儀式・儀礼としてとらえると、度をすぎない範囲で残ってほしいと思いますね。」最後に、ポリウォッグとして赤道通過した証明書が船長名で発行され、今でも、乗船時にはいつ赤道を超えても良いように携帯なさっているそうです。
※尚、写真は JAMSTEC 満澤巨彦氏からお借りしました。
・写真上(左)はネプチューンの銛、製作中
・写真上(真ん中)はイースター島沖で停泊する「アトランティス」
・写真上(右)は浮上した有人潜水船「アルビン」
・二段目の写真は 赤道を通過しシェルバックになった証明書

2022.0916 O.A 「石垣で盆踊り盛況!!」 [varied stories]

田伏伸次さん(レコーディングスタジオクーパー代表)
https://studio-cooper.jp/

石垣島と大阪の往復生活はここ5年くらい。とても優雅な生活というイメージですが、なかなかお上手に旅?をなさっている感じです。
4泊5日くらいでホテル代も入れて3~5万くらい。。。と。もちろんハイシーズンには難しいのですが。
それは石垣島でイベント関連の会社を立ち上げた時から始まっているそうです。コロナ禍でしばらくはなかなか思うようには動けなかったそうですが、今年からほぼ再開。
ということで島の方には「もうお部屋を借りたの?」と言われるほど・・みたいです。
今回は石垣島の方に浴衣や甚平を着ていただき、盆踊りを楽しんでもらおうと考えたそうです。
石垣島では盆踊りという文化はないそうで、カチャーシーという踊りがメインとのこと。
カチャーシーは、テンポの速い沖縄民謡の演奏に合わせて踊られる、両手を頭上に挙げ、手首を回しながら左右に振る踊りのことを言います。
イベントに出演したアーティストの方が盆踊りの踊り方をレクチャーし、櫓の周りをぐるぐる回って皆で踊ったそうです。
踊りやバンドもやっている子供達は多いのですが、なかなか発表の場がなく、今回のイベントは老若男女ともに大盛況だったとおっしゃっていました。
夏祭り風を演出したく、スーパーボールすくい等も用意したそうですが、あまりにも人気で長蛇の列。
主催者側としてはうれしい悲鳴です。途中でスーパーボールが足りなくなり買いに走ったりもしたそうですが、皆が喜んでくれたということでとても嬉しかったそうです。
さて、このイベント会社、実は以前にもお話しいただいた石垣のジャイアン(おじさま方)がアイディアを出して実施しているそう。
そちらのYouTubeの動画は実はまだ手をつけることができない状態にあるそうで・・・スタートしたら途中で止まれない・・・。
楽しみに待っている方も多いと思うのですが、石垣のおじさま(ジャイアン)たちの普通の日常動画、どうやらpopo氏のこれからにかかっているみたいです。(笑)
※写真は田伏伸次氏からお借りしました。
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