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La chalcographie du musée du Louvre〜Primavera [close to you <art編>]

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ルーブル美術館の銅版画シリーズ、今回はサンドロ・ボッティチェッリの「三美神(「春」の部分)」と
アンドレア・マンテーニャの「パルナッソス(軍神マルスとウェヌス)」について。
三美神はプリマヴェーラと聞いた方がわかりやすいかもしれません。ルネサンス期のイタリア人画家サンドロ・ボッティチェッリが描いた絵画です。
実はこの作品の原画はルーヴル美術館にはないそうです。なぜなのか?それは不明です。
一時期はルーブルにあったのか?はたまた、職人がイタリアまで行って模写したのか?
原画はイタリアのフィレンツェ、ウフィツィ美術館にあるそうです。
この作品のテーマは愛。ヴィーナスの横に三美神が表現されています。その一番左の女神は愛欲。真ん中の女神が純潔。そして右の女神が愛の女神。
三人は手を繋いでいます。そしてよく見ると愛欲の女神と純潔の女神は睨み合っているのです。
でも愛という大きなもので全てを包み込む。これは寓意画と呼ばれるものです。アレゴリー。
抽象的な概念や思想を、具体的形象によって暗示する表現方法。ここでは神に見立て、裏でその状況をほのめかす・・・。奥が深いですね。
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そこでご紹介いただいた上記の作品。ここにもアレゴリーが・・・。
ルネサンス時代の最も有名な女性イザベラ・デステのための作品です。上の男女は愛の女神ウェヌスと戦の神マルス。イザベラと軍人だった夫を暗示。
足もとに詩人と芸術家の守護者ミーズたちとアポロン。右に名声を表わすペガサスと知性の神メルクリウス。ここには一体何が隠されているのでしょう・・・。
当時、注文主となったのは、教養を身につけていたメディチ家の人々や、ルネサンス時代の才女ナンバーワンであるマントヴァ侯妃イザベラ・デステといった人たち。
寓意画はいわゆる知的エリートのために描かれたものでした。
したがって、当時の市井の人々が見ても、現代の私たちと同じ様に、何が描かれているのかわからなかったと思います。
もちろん、その解釈は人によって違いがあるのは当たり前で、それが寓意画の魅力であり面白さでもあるのでしょう。
(ルーヴル美術館の銅版画展は7/3まで釧路市立美術館で開催中。)

2022.0601 O.A 市立釧路総合病院 泌尿器科 院長 森田研氏&感染管理認定看護師 土師美和氏 [close to you <dr.編>]

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今回は感染管理認定看護師の業務について教えていただきました。
日本看護協会の定義では、感染管理認定看護師とは、本会が認定する教育機関で教育を受け、感染管理に必要な知識・技術を修得後、認定審査を受け認定された者。
活動内容として、医療関連感染サーベイランスの実践、院内感染事例や防止対策の状況把握と指導、感染予防・管理システムの構築、院内研修などがあげられ、
多くの感染管理認定看護師が院内感染制御チームのメンバーとして活躍しています。・・・とのこと。
簡単に言うと、彼女は病院全体に関わるお仕事を一手に引き受けている感じです。
病院に来院する患者さん、入院なさっている患者さん、病院で働くスタッフの方々、そして、病院に出入りする業者さん等も含め、感染に関わる主に防御の方に
主に活躍なさっています。感染症はまずは起こさないことが大前提です。ですから感染を起こさないための対策を常に考えられているそうです。
ちなみに、感染症とは病原体(=病気を起こす小さな生物)が体に侵入して、症状が出る病気のこと。
病原体は大きさや構造によって細菌、ウイルス、真菌、寄生虫等に分類されるそう。また、病原体が体に侵入しても症状が現れる場合と現れない場合とがあるそうです。
看護師の仕事は、とてもやりがいのある仕事とおっしゃいます。同じことがないので、常に先のことを考え、対処する。そこが魅力とも。。。
「あまり感染には興味がなかったのですが、ある患者さんをきっかけにとても気になり始めたんです。感染症ってどうして起きるのか?とか、どうしたらその患者さんが
良くなるのだろうか、どの様に対応していけば良いのかという事を考え始め、感染症の看護に興味がわき、感染管理認定看護師の資格を取ろうと思ったんです。」
感染する経路は基本的に決まっていて、目・鼻・口・お尻なので、そこをしっかり防御できる様に対応していく。
それを人にうつさない為にどの様にしていくかという事を考えているそう。この資格を取得して10年ほど。コロナ禍はとても大変な日々が続いているそうです。
最初は手探り状態でスタートしたそうです。covid19は変異をしているので、その対応も国からも次々変化しているので覚えるのも大変と。
「今後もその変更があり得る事ですし、まだ十分にわかっていないこともあります。ですから今後も様々なことに注意していかなければならないと思っています。」