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意外と身近な深海??(満澤 巨彦編) [varied experts]

日本周辺の海底地形図rev.jpgプレート境界を流れる酒匂川.JPG
釧路沖にもヒマラヤ級の深海が・・・・・というお話しです。
なぜ、日本の周りには深海、特に海溝やトラフがあるのか。
釧路の南東方向、海の下には千島・カムチャツカ海溝があるのですが、その深さ、なんと7000mを少し超える深さ。
釧路からの距離は約180km。その距離に、山で言うとヒマラヤ山脈級の深さの海溝が横たわっているそうです。
海水がなければ、ずっと谷状の地形が広がっていると言うわけです。ただこれは見えないので、山から麓の眺めをイメージしていただくしかありません。
釧路のすぐ沖からは海溝に向かって峡谷状の釧路海底谷も延びています。その長さ150kmを超えるそう。
さて、この様な深い海、海溝ができるかと言うと、日本がプレートの境界、特にプレートの沈み込む場所に位置しているからなのです。
プレートとは地球の表面を構成している大きな岩盤。北海道は関東以北と同じ北米プレートにのっています。
この北米プレートの下に太平洋プレートが沈み込むことで、北からアリューシャン海溝、千島・カムチャツカ海溝、日本海溝、伊豆小笠原海溝が形成されています。
伊豆小笠原海溝の南のマリアナ海溝は世界で一番深い場所があり、そこは10920mとも言われているそう。
西日本はフィリピン海プレートが本州のあるユーラシアプレートの下に沈み込むことで、南海トラフや琉球海溝が形成されています。
プレートが沈みこむことで深い海ができるのですが、地震や火山など大きな災害の原因もプレートの沈みこむことと関係しているのです。
確かにプレート境界があることで、地震が起こるのですが、一方で雄大な景色や火山活動による温泉という恩恵、
深海が近くにあることから栄養豊富な海水が沿岸に湧き上がることから美味しい魚が獲れる等の恩恵も受けていることも忘れてはならないのです。
※尚、写真は JAMSTEC 満澤巨彦氏からお借りしました。
・写真左上は日本周辺の海底地形図(ⒸJAMSTEC)
・写真右上はプレート境界を流れる神奈川県西部を流れている酒匂川(写真の対岸<西側、見えているのは箱根の山々>はフィリピン海プレート、
こちら側(東側)は北米プレート。どこにでもありそうな河川の風景に地球科学上重要な境界があるという事を知っていただきたくて・・と送って下さった写真。)

2021.0716 O.A 「意外と近い?山と海」 [varied stories]

鈴木雅章さん(翻訳者・ライター)

3月に引っ越してから約4ヶ月。3日間近所を散策してみた報告です。初日は、自宅から歩いて30分ほどの小山。Rumbalara Reserve(ランバラーラ保護区)というところ。
頂上までの高さは130メートルほど。歩いて30分ほどで頂上に着き、住んでいる街、ゴスフォードを見下ろす事ができるそう。
実は、車でも頂上まで行けるそうですが、健康のため?あえて歩いて出かけたとおっしゃっていました。
頂上には銅像が4体ほどあり、そのうち1つは、マシュー・フリンダーズというイギリスの航海者。
オーストラリア大陸を周回し、"Australia(オーストラリア)"という名前を使うことを勧めた人のものだそうです。
鳥のさえずりが聞こえ、オオトカゲやワラビー等もいるそうですが、彼は遭遇できなかったそう。
続いて、2日目。車で30分ほどのキルケア(Killcare)に。山側のトレッキングコースからビーチに降りていく予定だったそうですが・・・。
出発時間が遅く、また山道が本当のトレッキングコースで、アップダウンが激しく時間がかかり、
ビーチまで行くと戻る頃には暗くなってアブナイと判断し、途中で引き返したそうです。
そして、3日目 。キルケアビーチの隣のボウディ・ナショナルパーク(Bouddi National Park)に。ボウディは先住民アボリジニの言葉で「heart」という意味だそう。
「コースタル・ウォーク」という海岸沿いを歩く道がつくられていて、全長は8キロメートル。 眺めがとても良かったとおっしゃっていました。
山を歩くトレッキングコースが途中で閉鎖中。ただ、通行止めのテープが引きちぎられていて、誰かが通った跡があったと。
どこかの子どもが途中まで行って引き返してきたそうですが、ルールを破ってしまってはやはりどこでも危険が伴いますよね。
「サンドイッチではなく、あえて大きなおにぎりをつくって行き、海岸で食べました。大自然の中で食べるおにぎりはやっぱり最高ですね!!」
※写真は鈴木雅章氏からお借りしました。
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