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知っているようで知らないポルトガル(中村 隆文編) [varied experts]

1:バカリャウコロッケ.jpg 2:バカリャウ・ア・プラス.jpg 3:カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンデジャーナ.jpg
4:ポルトガル エヴォラの街.jpg 5:教会.jpg 6:アズレージョ ポルトガル独自のタイル芸術.jpg
今回は割と知っているようで知らない国・・・ポルトガルについてのお話しです。
イギリスとの共通点としては、かつてケルトの民が暮らしていたということ。そして、タラの塩漬け干物を使った料理があるということ。
前回のカレンスキンクというタラの塩漬け干物と同じような感じです。
ポルトガルではバカリャウと呼ばれ、こちらはスープというよりは、それを使ってコロッケにしたり、卵炒めにしたりするそうです。
イギリスというと紅茶の国というイメージですが、実はそれ以前はコーヒーハウスで男性だけが嗜むものだったみたいです。
ところが1662年にチャールズ2世のもとに嫁いだポルトガルの王女が紅茶を持ち込み、女性の間で飲まれるようになったそう。
広く一般市民に紅茶が楽しまれるようになったのは1800年代のこと。
そしてポルトガルにはポートワインと呼ばれるワインがありますが、これはポルトガルのドウロ地方で造られる酒精強化ワイン(ブランデーを添加したワイン)の一種。
アルコール発酵中にブランデーを添加することで糖分がアルコールに変換されるのが中断。ブドウ果汁の甘みをそのまま残しているので、甘口ワインに分類されます。
日本では、「赤玉ポートワイン」が爆発的ヒットをしたので、ご存知の方も多いと思います。
ただ、現在は原産地保護の観点から、「赤玉スイートワイン」という名前に変更されています。
このポートワインの他に、シェリーやマレイラワインが世界三大酒精強化ワインと呼ばれるものがあります。
実はこれらの樽がスコッチウイスキーに使用されるのです。ということでスコットランドとポルトガル深い繋がりがやはりそこにはあるのです。
※尚、写真は中村隆文氏からお借りしました。
上段:左からバカリャウコロッケ、バカリャウ・ア・ブラス、カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンデジャーナ(豚とアサリの炒め煮込み)
下段・左からポルトガル・エヴォラの街並み、教会、そしてアズレージョ(ポルトガル独自のタイル芸術)