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幻の滝へ・・・(境 智洋編) [fun science]

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以前汐見の海岸線を探検していて偶然見つけた滝らしきもの・・・
もしかして排水?でももう潮が満ちてきたから今回は行けない。。。と断念。
それから再度滝へ・・・と思ったところ、海岸線ギリギリまで波がきて全然いける状態ではなく。。。
リベンジを誓い干満を調べ、地形も調べやっとの思いで今回実現!!
こんなにも潮が引くと見える風景が違うのか?と思った今回。
海岸線は確かに干潮の時がベストなのですが、1~2時間で全く見える風景が変わってしまうのです。
その幻の滝と思っていた滝はやはり本物の滝でした。
ただ、水量は少なく、写真ではわかりずらいのですが、上段左から3番目のものがそうです。
おそらく雨が降ったり、雪解けあとはものすごい量になるのかな?と。
この地形を境氏は調べまくり、おそらくは上の森林帯から流れこんでいるのでは?と推測。
上から見た左の写真のなんとなく見える林のあたりから下に流れ込んでいると思われます。
「やはりドローンを飛ばさないとわからないところもあるよね」と。
崖はまるでガウディの彫刻みたいな・・・もしかしてガウディはこういったものにヒントを得ていたのかも?と勝手に想像し帰路についたのでした。

釧路の海の主役 シャチ(笹森 琴絵編) [nature treasure]

1 FMくしろ21年11月 笹森 シャチのハーフブリーチ.jpg2 FMくしろ21年11月用 笹森 シャチと釧路.jpg3 FMくしろ21年11月用 笹森 orca & 海保船.jpg
海洋生態系では王様的存在。プランクトンから魚、アザラシ等海のほ乳類、数がより多い生き物から立ち上がってくる海の食物連鎖ピラミッドの頂点にいるシャチ。
大きく白と黒に塗り分けられた体と、2m位の高い背びれが印象的。メスと子供を中心に血縁関係にある個体で群れを作り、子育てや狩では強い結束をみせるシャチ。
成長すると体長は6~8m前後、体重はメス1.5~3.5t、オス3.5~5.6tほど。マイクロバスより少し大きく、バスより一回り小さいと笹森氏。
その寿命は30~50歳位?泳ぎも潜水もジャンプも得意な万能選手。彼らは、水温・水深等を選ばないスーパークジラで、極域から赤道までどこでもOKなのです。
ただし、どこにでもいるという訳ではなく、王様が存在するに足る状況(彼らが好む餌生物が安定して存在する等)が整うことが必須条件です。
国内では、昔から北海道周辺をなわばりにしていたことがわかっているそうですが、捕獲や環境変化で数が減り、いつどこで遭えるか全くわからなくなっていたのです。ところが。。。2000年を過ぎた頃を境に、あちこちで「出た出た」と遭遇情報が頻繁に。それは、数が増えたのか、単に人目につきやすい場所に現れるようになったのか、あるいは北方四島周辺が住みずらくなったから日本沿岸にやってくるようになったのか、あるいはこれら全てか?それは不明です。
シャチという生き物の特別感は、自分の目でみて初めてしみじみわかるもの。「生命力に溢れて美しく、悠然と泳ぐ姿は荘厳で謎にみちていて、見る者に畏怖心すら抱かせる。などと、いくら言葉を尽くし決定的場面の写真や生き生きとした動画を見せたとしても、魅力を表現しきれない。それがシャチなんです。海と海の生き物を保全する必要性を説得する上で、黙ってそこにいてくれるだけで効果的なアイコン。環境教育に、SDGsに、町おこしに、彼らほど強力なパートナーを私は知りません。」
笹森氏にとっては、この世界への扉を開き、過去には想像もしなかった人生を歩むきっかけを与えてくれた生き物なのです。
「温暖化や海ごみなど、環境を激変させる恐るべき問題が目に見えてきた現在では、シャチがいる世界を未来に残す。
つまりシャチがおちつけるほど、豊かな海を未来に残す為に行動する。それが今の私の生きる道と考えています。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。

focus on the three-dimensional [close to you <art編>]

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平面の作品と違いあらゆる角度から見ることができる立体。
それは光が当たる方向でまた違った顔を見せてくれる。
そして、その質感を間近に感じることができる。
さらにその立体が抽象だとしたら・・・・・。そんな展覧会が開催されています。
立体はもしかすると展示方法が平面よりもさらに難しいのかもしれません。
なぜならその場の空気感を含めての作品展示になるから。
今回の展示の素材は、鉄・木・ブロンズ。それが意味するものを感じながら眺めて見ると面白いのかな?と思います。
人それぞれ感じ方は違います。それが作者が意図したものと違っても問題はないのだろうと思うのです。
わかりやすい「wave」とタイトルがついた作品も、子供達が見ると、虫に見えたり、雲に見えたり。
抽象彫刻が語り出す世界に浸って楽しんでみてはいかがでしょう。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 薗部容子氏からお借りしました。
(コレクション・セレクション〜立体〜は12/19まで北海道立帯広美術館で開催中。)

2021.1117 O.A 釧路労災病院 内科 副院長 宮城島拓人氏 [close to you <dr.編>]

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11月8日全国の医学書のある書店で発売されたのが『Dr.ミヤタクの研修医養成ギプス』。
出版に際しての先生の思い、内容に関して等々お話しを伺いました。
まずは、この本の「はじめに」からご紹介させていただきます。
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前代未聞の新型コロナ感染症が世界を席巻している。まだまだ先が見えない不安の中で医療の現場はこの新規感染症の診断、治療、そして予防のためのワクチン接種に汗だくになって対応している。
世の中は生活のニュースタイルを構築しようと必死だ。しかし、医療にはニュースタイルなどない。新型コロナウイルス感染症の出現により、リモート診療やAI(人工知能)を駆使したシステムなどの構築は加速されてきた印象はあるが、医療の本質は目の前にいる助けを求める患者をいかに救うかにある。その基本は患者の体と心に触れることであり、技術と言葉で癒すことにある。それは、未来永劫変わりはない。その文脈ではコロナ禍であろうとも、サスティナブルな研修医の指導に特別な変化はないと感じている。
外出の制限や外食の自粛が求められる中で、病院と家との往復を繰り返す日々を送るうちに、私が釧路ろうさい病院という定点で30年近くやってきた代わり映えのしない研修医の指導の実際を言語化する意義を考えるようになった。コロナ禍だからこそ、今だからこそできるのではないか。そう考えながらキーボードをたたき始めた。
波乱万丈な世の中の外力に惑わされない研修医との付き合い方を、読者の皆さまと共有し、少しでも共感が得られたら幸せだと思っている。
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「スポ根で育てられた昭和の医師が、新しい時代の中で育てられた研修医と付き合う過程で、どのような指導が適切なのか、不適切だったのか、正解は何なのか、今なお悩みながら指導にあたっているんですよ。」とおっしゃる宮城島氏。このDr.ミヤタクの研修医指導は、EBM(Evidence based medicine:科学的な根拠に基づいた医療)ではなく、Experience based medicine(経験に基づいた医療)に近いものと・・・。Dr.ミヤタクの熱い思い、日々試行錯誤していることが綴られています。もちろん研修医の方や若手指導医の方に読んでいただきたいそうですが、ただこれは医療者に限らず社会人であれば誰にでも当てはまる内容ではないかと思います。
何より愛情がたっぷりと感じられるお話しが盛り沢山。クスッとなる場面や、思わずじんわりきてしまう場面も。
気になる方はぜひチェックしてくださいね。そしてもちろんリクエスト曲は「巨人の星」!!

持ち物からわかるキャラクター ~2~(中西 紗織編) [varied experts]

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能の登場人物シテと呼ばれる主人公が何を持っているかで、ある程度のキャラクターがわかる。。。今回は第2弾。
まずは、。杖もたくさん種類があるのですが、打ち杖と呼ばれるものから。
見た目は50cmくらいの長さの木の枝みたいな棒の先に横長の細長い板みたいなものが付いている。これは鬼になった女を意味します。
「葵上」では嫉妬の情念から鬼女に。「安達原」では孤独な老女の風情から人間を喰う鬼に。「道成寺」では鬼女や毒蛇に変身。
桛杖は人間離れした存在の力の象徴になります。その大きさは1m位。
そして通常の杖。釣竿と同じように作られた細い竹の杖。本来の杖の意味を持ちます。
続いて、紅葉枝。これは「紅葉狩」という能に使われますが、実は鬼女を意味します。
すくい網。狂女ものに出てくる網。まるで虫かごを竿の先につけているような感じ。
これで川に浮かんだ桜の花びらをすくい上げるイメージ。
四手網。漁師の亡霊です。生きている時に生き物を殺し殺生したので、亡霊となって苦しんでいる様子が伺えます。
。音無天神など熊野の神々が巫女に乗り移るイメージ。神がかったものを意味する感じでしょう。
写真は上段左から、打ち杖、鉄輪に打ち杖、桛杖、杖。左の写真が四手網。

2021.1112 O.A 「道東の秋の夕暮れの魅力 」 [varied stories]

逸見光寿さん(写真家)
https://coju.info/

この時期の道東の夕暮れはなぜ美しいのでしょう?逸見氏曰く「やっぱり空気がキレイ。特に秋~冬は空気が澄んでいて晴天率が高いことが一番ではないでしょうか。
それと空が広い。まるでスコットランドのような風景に感じますね。」逸見氏も夕暮れの写真をたくさん撮られています。定番の撮影地は確かに美しいのですが、夕暮れはどこでも絵になるとおっしゃっていました。だからこそ、誰も気付かなかった夕暮れの美しさを自分なりに探して撮って欲しいとも。
そして、日没の前後は一日で最も美しいマジックアワーなので、日没の前後1時間を無駄にしないでと教えてくださいました。「みんな陽が落ちると帰ってしまうんですよ。もったいないですよ〜。」マジックアワーは一日で最も美しい時間帯。特に日が暮れてから夕闇に落ちるまでが素晴らしいと。
これは私もお聞きしてビックリしたのですが、夕陽と反対側のヴィーナス・ベルト(地球の影)もチェックして欲しいと。どうしても太陽ばかりに目がいくのですが、その逆にも目を向けて見てくださいね。なんとも言えずに素晴らしい光景がそこには広がっている・・はず。
私も今度その様な機会があったらそのヴィーナス・ベルトをチェックしてみたいと思いました。
もちろんスマートフォンで撮影するのも良いのですが、本格的なカメラを使って夕暮れを撮るコツを伺いました。
「夕陽を単に撮るのではなく、どんなものと組み合わせるかは重要です。そして、風景を撮るなら、三脚とND(減光)フィルターは必須です。
ND(ニュートラル・デンシティー)フィルターは10ストップ(ND1000)と6ストップ(ND64)が使いやすいと思います。10ストップは日暮れ前。6ストップは日没ぐらいから。空と陸の輝度差に注意してくださいね。ハーフNDも有効ですが、長時間露光なら、空の部分を手で覆うことができますよ・・・。」
※写真は逸見光寿氏からお借りしました。
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2021.1111 O.A 邦楽(ヒーロー特集) [chord 5]

・レッツゴー!!ライダーキック / 仮面ライダー主題歌
・ウルトラマンの歌 / ウルトラマン主題歌
・ウルトラセブンのうた / ウルトラセブン主題歌
・ミラーマンの唄 / ミラーマン主題歌
・嵐よ叫べ / 変身忍者 嵐主題歌
・進め!ゴレンジャー / 秘密戦隊ゴレンジャー オープニングテーマ
~今回は仮面ライダー50周年にちなみヒーロー特集です。
曲のセレクトはもちろん斎藤氏。今夜は斎藤氏とmidoriでお送りします。

ハマナス(野村 香編) [fun science]

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今回も私たちにとって身近な植物、ハマナスです。ハマナスはバラ科バラ属の落葉低木の植物。
釧路市内では色々なところで見ることがあります。濃いピンクの花に濃いオレンジの実。
このハマナスは別名ジャパニーズローズとも言われるそう。確かに香りがバラ・・・。
花びらも実(ローズヒップ)も女性にとってとても嬉しい植物の様です。
花びらにはゲラニオールやシトロネラールといった更年期障害や月経困難症、ホルモンバランスによる鬱症状等女性にとっての成分が入っているそう。
そして実はローズヒップティー等が有名で、女性の方は飲んだことがあるといった方も多いと思います。
ビタミンCがたっぷり。ハマナスの実1個でブロッコリー5個分のビタミンCが含有されているとか。
通常ビタミンCは大半が体内で保持しにくいのですが、ハマナスはほかの成分と結合しやすいので体内で保持しやすいそうです。
このローブヒップオイル(キャリアオイル)は美白、しわ、風邪予防、抗酸化作用とこれまた女性にとっては嬉しい単語が並びます。
ただ、こちらは酸化しやすいので、少量ずつ購入して使う方が良さそうです。
スタジオには花びらのドライをお持ちいただいたのですが、香りがとっても華やかで、そのものスバリのバラの芳しい香りに癒されました。

早朝のバンディング調査(齋藤 慶輔編) [nature treasure]

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3.jpg 「眠いよ〜。」毎朝4:00に網を仕掛け、8:00には撤収するというスケジュール。
秋の渡りのシーズンはこの作業を通常の仕事の前に行っているそうです。
鳥類の標識調査は、野生の鳥に個体識別のための足環などを装着して放鳥し、再捕獲や観察によって情報を収集・解析することで、
鳥類の渡りの実態や様々な生態を明らかにし、鳥類の保全施策やそのための国際協力の推進に役立てる調査とのこと。
世界規模で行われている調査です。渡り鳥に国境は関係ないですからね・・・。
日本では、1924年に農商務省によって初めて行われて以来約90年にわたって続けられていて、
現在は環境省が(公財)山階鳥類研究所への委託事業として実施しているそうです。
そこで活躍するのが、慶輔獣医や渡辺獣医の様に、鳥類の識別について十分な知識を持ち、野鳥を安全に捕獲して放鳥する技術を身につけていることを認定された鳥類標識調査員(バンダー)。
全国で約450名のバンダーがボランティアとして活躍しているそうです。
「だいたい10月上旬から2週間くらいに渡り鳥がやってきますが、今年はダラダラと続いている感じですね。気温なのか、お天気によるものなのかはわかりませんが・・・。」
2週間くらいの間に800羽、ほとんどがアオジだったそう。中にはお腹がピンクの通称ピンジが3羽見つかったそうです。
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。

singing of the needle [close to you <art編>]

今年8月からアメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェのIAIAネイティヴアート現代美術館で、EXPOSURE 国際展が開催されました。
世界各国から集まるアーティストの中に日本から2人選ばれた中のお一人、藤戸康平氏に帰国してから色々とお話しを伺いました。
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作品作りに関して・・・
これまで、核や原発をテーマにものづくりをしたことがありませんでした。
が、福島の事故は原発事故としては、最悪の影響を福島のみならず日本国内に及ぼしたと思います。
初めて核についての作品を作りました。鉄のパネルの裏側を風化させることにより、時間の経過とともに輝きが失われていく様を表現しました。
それとともに、表面的には美しく安全に見えていても、実は真逆なこともその裏側には隠されているという、原子力の安全神話の崩壊を表しています。
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風が吹いたら−世界30人のネイティブアート
EXPOSURE: NATIVE ART AND POLITICAL ECOLOGYはIAIAネイティブアート現代美術館(アメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェ)、
今後アメリカ国内で4会場巡回予定とのこと。
とにかくアメリカ合衆国サンタフェまでの道のりが何より大変で、さらに帰りもトラブル続きとのことで、会場ではあまりゆっくりできなかったご様子。
藤戸氏は面白いことをクリエイトすることがお好きなのだとお話しを伺ってあらためて感じました。
常に鋭い観察眼で周りを見て、そこで感じたこと、受け取ったことを栄養として次の作品につなげていらっしゃる感じです。
現在も新たな課題に頭を悩ませているとか・・・今後も目が離せないアーティストのお一人です。
※写真は一部を除いて藤戸康平氏からお借りしました。